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コロナで動物たちの命の危機 奮闘する人々の姿

森本毅郎 スタンバイ!

新型コロナウィルスで動物たちがピンチ、ということで6月10日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

 

竹内紫麻の現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200610073710

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

まずは、恵まれない環境の動物を保護し、譲渡を行う動物保護センターの状況。神奈川県動物愛護センターの愛護・指導課長、上條光喜さんのお話です。

★保護された動物たちの危機

神奈川県動物愛護センターの愛護 指導課長 上條光喜さん
通常、毎月休日に譲渡会を、それから譲渡を受けて頂くにあたっては、譲渡前の講習会、そういったものが自粛で全部行えなくなるということで、これは大変なことになったぞーというものすごい危機感が正直ありました。ずっとうちから譲渡されることがなくて、新しい子達が入ってくると、当然うちのスペースも限度がありますのでね、最悪の場合は殺処分もっていうことは、実は考えられてはいました。そのことで個別譲渡会などをやって、今は何とかなってる感じなんです。

こちらの動物保護センターでは、新型コロナの前は、里親候補と動物の面会などを行う譲渡会を、毎月大規模に、多い時は400人くらいが参加する規模で行っていたそうです。

ところが今は、3密になるため大規模譲渡会はできない状況。となると、譲渡で出ていく数より、保護で入ってくる数が多くなり、施設があふれて、最悪、殺処分の危機も、と心配していたそうです。

そこで、400人規模を一気に個別相談にまで縮小して、譲渡会を小さく維持。それだけだと足りないので、県のホームページで動物の紹介ビデオを作るなど広報活動に力を入れて活動を続けた結果、今はなんとかなっているということ。たくさんの人に引き取られ、大切にされているということで、一安心されていました。

ただ、コロナはいつまで続くか分からないのが実情。これが続くと大丈夫なのか、という危機感は持っているようでした。

★オンライン譲渡会には踏み出せない理由

でも、それなら、オンライン譲渡会を行えばいいのでは?と思って伺うと、実は、オンライン譲渡会も考えたそうなんですが、一歩踏み出せない、ということでした。再び上條さんのお話です。

神奈川県動物愛護センターの愛護 指導課長 上條光喜さん
オンラインで譲渡前の講習会ができないか、とか色々な検討を行なってはいたんです。ただ、どうしても家族として最後まで責任もって飼って頂くためには、しっかりと講習を受けて頂かないとっていうことが前提にありますのでね、そうすると、オンラインですと、きっちり勉強して頂けたのか問題があるんで、なかなか踏み切れなかったようなこともあるんですよ。どうだろう、だって一個一個の画面、ものすごくちっちゃいでしょ?オンラインだと、その人がしっかり見てくれたかっていうのを、中々評価出来ないと思うんですけれども。

保護センターによっては、譲渡会を行ってすぐ動物を渡す場合もあるようですが、こちらの保護センターでは、責任を持って飼ってもらうために、譲渡会で里親候補が決まった後、もう1度「講習会」として指導、面談を行い、この里親で大丈夫かどうか、厳しく見極める、という体制なんです。

ところが、オンラインでは、大丈夫かどうか自信を持って見極められない。目の前の動物の危機を脱出する事も勿論大切ですが、慌てて譲渡して、その動物が大事にされないのもよくない。今後の犬・猫の命を長い目で見たとき、まだオンライン講習会は無理と。

地道に個別譲渡会をしながら、施設をあふれさせないようにと、苦労は続くようです。

★馬術部の危機

ここまでは動物保護現場のお話でしたが、同様に命の危機にある動物がいました。静岡大学の馬術部顧問、川岸洋和さんのお話です。

静岡大学 馬術部顧問 川岸洋和さん
馬術部ってすごくお金がかかりまして、特に馬たちの飼料あるいは医療費とか色々かかりまして、学生たちは毎年バイトをして、そのお金を出してる。そこで今回コロナの問題で、アルバイトが一切なくなって、収入が途絶えたわけです。このままでは馬を手放さなきゃなんない状態になって、もし手放すっていうことになると、最悪の場合には、馬の命は保障できない状態なるってことで、募金を呼びかけて、お陰様で集まって、危機は脱出したっていう状況です。やっぱりこれは静岡大学だけの問題じゃなくて、全国の馬術部の問題だということがあります。

静岡大学に限らず、全国の馬術部の馬は、元々競走馬で、学生たちが、その余生を守るために世話をしているのですが、新型コロナウィルスの影響で、学生たちが、その命を守れなくなるピンチに。

静岡大学の馬術部には6頭馬が居て、年間480万円ほどの予算が必要。これが稼げなくて、大変でしたが、今は、募金でなんとか持ち堪えたということでした。

ただ静岡大学だけ助かっても意味がないということ。川岸さんは、今、全国の馬術部も同じ状況だということを知って欲しいと、訴えていました。実際、HPを調べると、様々な大学の馬術部が、窮状を訴え、支援を求めていました。

新型コロナウイルスでは、多くの人が苦しい状況にありますが、もし動物に救いの手を差し伸べられるという方は、地元の大学の馬術部のHPを見てみてください。