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「最新版! 海外で注目を集める日本のシティポップ特集」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム(2020/05/29)

「最新版! 海外で注目を集める日本のシティポップ特集」

最新版! 海外で注目を集める日本のシティポップ特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200529123545

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

高橋:本日はこんなテーマでお送りいたします! 「最新版!海外で注目を集める日本のシティポップ特集」。

ちょうど一年前、去年の5月にこのコーナーでアメリカの再発レーベル「Light in the Attic」が編集した日本のシティポップのコンピレーション『Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie』を紹介しましたが、先週5月29日にその第2弾が発売になりました。

スー:ほう。好評だったのね。

高橋:そんなわけで、この機会にこれまでもちょくちょく取り上げてきた海外における日本のシティポップ再評価の最新の動きをお伝えしたいと思います。まずはこの『Pacific Breeze』から一曲聴いてもらいましょうか。今回の選曲は1972年から1988年の音源で構成されていて、ブレッド&バターの「Pink Shadow」や大瀧詠一さんの「指切り」のような日本でも人気の高い曲から、意外なところでは菊池桃子さんの「Blind Curve」などもピックアップされています。

スー:海外でラ・ムーの再評価がすごいんだよね!

高橋:そう、以前に同じような海外編集のシティポップのコンピレーション『Tokyo Nights: Female J-Pop Boogie Funk 1981 to 1988』からラ・ムーの「愛は心の仕事です」をかけたことがありましたね(2018年1月26日放送「海外のDJが選曲した80年代和物ディスコを聴いてみよう!」)。

今日はそんな『Pacific Breeze』のなかから、杏里さんの「Last Summer Whisper」を聴いていただきたいと思います。これは1982年リリースのアルバム、杏里さんの夏のイメージを決定づけた『Heaven Beach』の収録曲ですね。作詞/作曲を手掛けているのが角松敏生さん。

スー:わーお!

高橋:これが当時のブラックコンテンポラリーのモードを見事に昇華した素晴らしいミディアムなんです。

M1 Last Summer Whisper / 杏里


スー:アーバンですなー!

堀井:アーバン!

高橋:これ最高ですよねー。

スー:堀井さんが「80年代のアニメのエンディングテーマみたい」って。確かに、当時のアニメ番組の主題歌はこういうアーバンなものが多かったんですよ。

堀井:うんうん。『美味しんぼ』もそうらしいですね。

高橋:でね、これが偶然の一致なのかどうかわからないんですけど、この杏里さんの「Last Summer Whisper」を大胆にサンプリングしたR&Bの曲が3月25日にリリースされているんですよ。

スー:ええーっ? ついこないだじゃないですか!

高橋:そうなんですよ。マイアミ生まれ、ロサンゼルスを拠点に活動する22歳の女性R&Bシンガー、ジェネヴィヴの「Baby Powder」という曲。おそらく今年デビューしたばかりで、まだこれがセカンドシングルになるのかな? しかもこれが90年代のR&Bを夢中になって聴いていたような方には悶絶級の極上のメロウR&Bに仕上がっていて。ひょっとしたらするするっとヒットしちゃうかも?というぐらいに出来がいいんですよ。

M2 Baby Powder / Jenevieve

スー:まあ素敵!

堀井:アーバン!

高橋:めちゃくちゃいいでしょ? ミュージックビデオのジェネヴィヴのファッションも完全に狙ってきてるけど、90年代R&Bの良さをいまに再現している感じで。

スー:グルーヴ・セオリーの新譜かと思いました(笑)。

高橋:フフフフフ、かつてそういう素晴らしいグループがいたんですよね。

そして、次に紹介するのはいまインターネットで軽くバズりかけているインドネシアのYouTuber、Rainychさん。彼女は日本のカルチャーが好きなようで、自身のYouTubeチャンネルにアニソンやJ-POPを日本語でカバーした動画をたくさんアップしているんですよ。ヒジャブを巻いたインドネシアの女性が日本語でJ-POPを歌っている姿がなかなかインパクトあるんですけど、またこれが透明感のあるめちゃくちゃかわいらしい歌声で。

スー:うん、かわいいコだね。

高橋:このRainychさんが5月7日に竹内まりやさんの「Plastic Love」、日本のシティポップが海外で注目を集める起爆剤になった曲ですけど、あの「Plastic Love」を日本語で歌った音源を公開したんです。

M3 Plastic Love / Rainych


スー:すごくかわいい声!

高橋:でしょ? 発音もきれいだから説明がなければ普通に日本人の方が歌っていると思っちゃいますよね。このRainychさんが注目を集めたのにはちょっとしたきっかけがあって、先日全米チャートで1位になったドジャ・キャットの「Say So」を彼女が日本語でカバーしたんですね。

スー:ええっ!

高橋:それにドジャ・キャット本人がリアクションしたことがSNSで大きな話題になったんですよ。そのときのインスタライブの模様はYouTubeでも確認することができるのでぜひ見てもらいたいんですけど、ドジャ・キャットが「彼女やばいね!」みたいな感じでめちゃくちゃ興奮していて。実際、出来がめちゃくちゃいいんですよ。ではRainychさんのカバーを紹介する前に、まずはドジャ・キャットのオリジナルから聴いてもらいましょうか。

M4 Say So / Doja Cat

高橋:いまどき全米チャートでこんな曲が1位になるんだっていうぐらいにストレートなディスコソングですね。

スー:「自分がかわいい女の子だと勘違いする曲・第1位」ですね。聴いているだけで自分がかわいくなった気がするという。

高橋:フフフフフ、めっちゃキュートな曲ですよね。この「Say So」を先ほど竹内まりやさん「Plastic Love」のカバーを歌っていたRainychさんが日本語でカバーしているんです。これが完全にシティポップ感覚で楽しめる仕上がりになっていて。

堀井:日本語でカバーしているんですか?

高橋:そうなんですよ。

スー:でももともと英語の曲でしょ? 日本語の歌詞はついてないじゃん。

高橋:そこなんですけど、おそらく歌詞は英語詞をモチーフにしてご自身で作詞をしているんじゃないかと思います。

スー:へー、すごい!

高橋:しかもこれがラップ入りなんですよ。

スー:おおっ、気になる!

M5 Say So (Japanese Version) / Rainych

スー:かわいい!

堀井:かわいい!

スー:いまYouTubeの動画と併せて聴いていたんだけど、ツヤツヤの餅みたいな肌をした女の子がずっとマイクだけを見つめて歌っているんだよね。かわいい!

堀井:曲を聴いてるあいだ「たまらんわ!」って(笑)。本当にかわいい!

高橋:これはひょっとしたら日本でも人気が出ちゃうかもしれないですよね。

スー:ホントホント。しかしよくこれだけきれいな発音で歌えるね。すごい!

高橋:ラップパートにしてもちゃんと流行のフロウを駆使してますからね。

スー:かわいいかわいい。あとでYouTubeチャンネル見に行っちゃお。

高橋:うん、彼女のYouTubeチャンネルはかなりおもしろいのでぜひのぞいてみてください。

スー:必ず見ます!

高橋:そうそう、最初に紹介したコンピレーション『Pacific Breeze』の第2弾もなかなか興味深い選曲になっているのでこちらのチェックもお忘れなく!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

5月25日(月)

(11:07) Tokyo Joe / Bryan Ferry
(11:23) Dreams / Fleetwood Mac
(11:36) Baker Street / Gerry Rafferty
(12:11) Love Comes to Everyone / George Harrison
(12:24) Where Can it Go? / Robert Palmer
(12:51) 世界で一番いけない男 / 近田春夫

5月26日(火)

(11:05) Weldon Irvine / I Love You
(11:37) Roy Ayers Ubiquity / Time and Space
(12:13) James Mason / Dreams
(12:48) Gary Bartz / Gentle Smiles

5月27日(水)

(11:05) Don’t You Want Me〜愛の残り火〜 / The Human League
(11:30) Just Can’t Get Enough / Depeche Mode
(11:38) Tainted Love / Soft Cell
(12:10) Message / Orchestral Manoeuvres in the Dark
(12:24) Gentlemen Take Polaroids〜孤独な影〜 / Japan

5月28日(木)

(11:03) You Are The Sunshine of My Life / The Singers Unlimited
(11:26) Jeannine / Eddie Jefferson
(11:36) I’ll Bet You Thought I’d Never Find You / Jon Hendricks
(12:11) Wheelers and Dealers / Irene Kral
(12:21) Send in the Clowns / Lorez Alexandra

5月29日(金)

(11:05) Can’t Let Go / Earth Wind & Fire
(11:26) If You Feel Like Dancin’ / Kool & The Gang
(11:36) I Don’t Know If It’s Right / Evelyn Champagne King
(12:09) Do it Good / A Taste of Honey