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和歌山県が打ち出した防災備蓄用の「梅干し」!都内でも広がっています

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日6月27日(月)はレポーター阿部真澄が『防災備蓄用の梅干し』を取材しました!

阿部真澄

現場にアタックレポーターの阿部真澄

★梅の産地和歌山県が作った「備蓄用の梅干し」とは?

関東地方の梅雨明けはまだまだ先となりそうですが、梅雨時は梅の収穫時期でもあります。そんな中、梅の一大産地で南高梅の発祥地である和歌山県のみなべ町が、梅干しの新たな利用方法を打ち出して消費拡大に繋げようとしています。どういうことか?みなべ町うめ課・課長 田中一朗さんにお話を伺いました。

田中一朗さん
「白干し梅と言う農家の方が漬けた塩分が20パーセントの梅干し。防災用の備蓄にして貰うので、衛生面を考えて1粒づつの個包装で持ち運びのしやすい備蓄用。備蓄倉庫などで保管されるので常温で5年間保存可能となっている。特に防災用として作り変えるのではなく個包装にすることで防災用にしているという事ですね。」
梅干し

「白干し梅」塩分20%なので味はちょっとしょっぱいです。

もともと梅干しは保存食として長年親しまれてきた食べ物です。みなべ町としては人口減や米離れで梅干しの年間購入数の低迷に危機感を覚えています。そこで、少しでも梅干しに触れてもらう機会を増やそうと、去年から地元のJA紀州が商品化した防災備蓄用の梅干しを首都圏に売り込んでいます。みなべ町と同じく梅の一大産地、和歌山県田辺市のJAも販売を開始するなど梅の産地の和歌山県では今後も力を入れる梅干しとなりそうです。

★防災備蓄品に「梅干し」ってどう?街の声

「沖縄の干し梅とか朝目覚めが悪かったり疲れた時に良く食べたりする。梅干しは昔から万能とされているし良いと思う。」
「良いんじゃないですか。長持ちしますし栄養もあるし塩分も取れるし水があれば。私は良く食べている。」
「カリカリの方が良い。柔らかいままだと食べづらい。」
「梅干しはご飯と一緒に食べやすいし保存とか出来るからいい。」
「あまりイメージない。梅干しだけあっても、、、なのでご飯と梅干し。保存できるのは良い。」

梅干しは昔からある食べ物ですし、もともと保存がきくということで、梅干し自体の好き嫌いなどは別にしてみなさん概ね異論はないようです。ただ、備蓄用の梅干しと一緒にご飯も欲しいという意見が多かったです。

★都心でも備蓄用の梅干しを導入!荒川区の取り組みについて

実は去年から既に、この「白干し梅」を備蓄している自治体が東京の荒川区です。荒川区・防災課長 中原毅さんにお話を伺いました。

中原毅さん
「平成26年に農水省から家庭用食料品備蓄ガイドが示され、梅干しがそれまで嗜好品や菓子の区分に分類されていたが副菜になった。荒川区は元々アルファ化米やお粥などの食料を入れているが梅干しについては塩分補給などの様々な効能が出来るので入れた。現在は避難所の開設訓練の炊き出しや普段の防災訓練で、区民の方に親しんでもらっている。昨年は7,800粒利用したがやはり配りやすくて使い勝手が非常に良いと考えている。」

もともと荒川区は古い家も多い事から防災や災害対策に力を入れています。去年、みなべ町から備蓄用の梅干しを2万粒受け入れて備蓄していて、今年も2万粒を受け入れて合計4万粒を常時備蓄する予定です。今後は1年単位で食べた分だけ補充する事で一斉に賞味期限が来ないようにします。

★都内に広がる備蓄用梅干し。今年にかけるみなべ町の想い

荒川区はいち早く梅干しの備蓄を始めましたが、同じように江東区も今年からみなべ町の梅干しを備蓄したほか、板橋区や港区でも今年度中に導入するという事で23区内でも徐々に梅干しの備蓄が広がりつつあります。個人個人だけでなく自治体としても災害時の対策に力を入れているようです。
みなべ町や田辺市などが新たに打ち出した備蓄用の梅干しですが、みなべ町うめ課の田中さんは今年に掛ける想いを聞かせてくれました。

みなべ町うめ課 田中一朗さん
「申年に収穫される梅は縁起が良いと言われている。平安時代に村上天皇が疫病に苦しむ人々を梅を使って救ったという言い伝えがあり、それが申年だった。それから江戸時代の天明の飢饉の時に全国で多くの死者が出た時に村上天皇の故事に習った紀州藩だけは梅干しで死者がほとんど出ず、それも申年。申年の梅は昔から薬のように重宝される。12年に1度の申年なので申年の縁起を担いでどんどんPRしていきたいと思っている。」

申年の縁起にあやかって梅干しのPRをしていきたい!今後は23区全体にこの防災備蓄用の「白干し梅」を広げていき、梅干し全体の消費回復をしたいと話していました。

(取材・レポート:阿部真澄)


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