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東京・八王子で続いているフードバンクの活動

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・「東京・八王子で続いているフードバンクの活動」

 

担当:崎山敏也

 

賞味期限前など、まだ食べられる食料が、流通上の様々な理由で廃棄されています。それを寄付してもらい、食料に困っている人に渡すのがフードバンクです。JR八王子駅の近くにある「フードバンク八王子」の事務所では月2回、隔週の土曜日に様々な事情で困っている人に食料を配っています。

4月25日(土)の午後、事務所の机にはお米やパン、インスタントラーメン、缶詰やお菓子などが並べられていました。「久しぶりに来た」という、子供を連れた母親は「前回の時に、離婚して、その時に初めてここを使わせてもらったんです。それ以降は使ってなかったんですけど、今回、コロナの影響で、自営業で父親のところに働きに行ってたんですけど、そこの仕事のほうも乏しくなっちゃって困っているんです」と話します。新型コロナウイルスの流行が続く中、久しぶりにフードバンクを利用したとか、初めて「フードバンク八王子」を訪れる人が増えています。

食料の寄付は、7割が都内の大きなフードバンクから供給され、残り3割は地元・八王子の団体や人からの寄付です。「フードバンク八王子」代表の國本康浩さんによると、最近、地元からの寄付が徐々に増えているということです。國本さんは「これは私たちにとって非常にうれしいことです。こういった時代でこういった活動をやっていると、やはり皆さん、気になるんですよね、特に、子供のことととかみんな気になっているんで。寄付するのは、個人の方とかけっこういらっしゃるんですよ。そういうのは非常にありがたいと思っていて、気になっているんだけど、自分に何ができるか、というところで、うちでちょっと余っている缶詰一個持っていこうとか、なんかそんな感じのアクションに結び付きやすいような状況になっているのかなあ」と話します。

以前から利用を続けている人たちにも話を聴きました。「お金だけ収めたところで、授業が始まっていない」という大学1年生と、その弟の小学生は母親の代わりに食料を取りに来ています。お兄さんはスタッフとも顔見知りで「親はちょっと体調が悪いことが多くて、無理に外に行かずに、自分たち子供が協力できるようにと思ってきています。ここはなんでも話を聴いてくれて、自分たちが世間に言えないようなことも話せるような場所だと自分は思ってますね」と話していました。また、「学校が休みで家にいる子供たちだけで簡単に食べられるものがありがたい」という女性は「愚痴をこぼしに私も来させていただいて、私も子供もほんといろんな意味でお世話になっているんです。そんなに近くに常にいるわけではないんですけど、一歩ひいた状態で、私をきちんと見てくださっているので。自分がちゃんとできるようになったら、恩返ししたいなと思っているんです」と話します。食料を配るスタッフのボランティアの中には、以前は利用する側で、生活が安定したので、手伝うようになった人もいます。

國本さんは「ここを利用する人は、なんらかの理由で社会的に孤立した人たちです」としたうえで「こういう形での出会いではあるんですけど、そこで相手と細い糸がつながるわけですよね。例えばここに一回しか来なかったとしても、こういう存在を知ったことで、半年後、また苦しくなったらここに来れる。その糸をお互いにちゃんと持っている。そういう感じですね。そして、もう一つが、各種の機関につなぐことができる窓口機能を我々は持っているんですよね。細い糸をつなぎつつ、さらにその人に役に立つような、支援できるような専門職集団につなげていく橋渡しもしていく」と話していました。

フードバンク八王子の事務所は「八王子食堂ネットワーク」という八王子の「こども食堂」のネットワークの連絡先にもなっています。現状、地域の人が集う「こども食堂」は開けないので、ネットワークを通じて食料を配る「はちおうじっ子のコロナに負けるな!応援プロジェクト」も5月に行われました。

 

フードバンク八王子:https://foodbank8.tokyo/