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「あつ森」で区画整理に苦しむ山本さほさんと、夜中にしかやらないせいで蛾しか捕まえてない宇多丸

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

巣ごもりスペシャル『今なんのゲームしてるの?』~山本さほ編はこちらから↓↓

■ゲームでみんなと会っているから寂しくない

「マイゲーム・マイライフ」は先週からリモート収録で巣ごもりスペシャル『今なんのゲームしてるの?』をお届けしております。
過去にご出演いただいたゲストの方に、巣ごもりの今どんなゲームをしているのかを伺っていくこの企画、今回のゲストは漫画家の山本さほさんです。当番組のロゴイラストを描いてくださっているのでもおなじみ!
最近では打ち合わせに出かけることもなくなり、「お化粧する時間も必要なくなったので、すべてゲームに注ぎ込んでますね」と山本さん。

毎日のようにオンラインに繋いでゲームをしているため、「今回のコロナの件で、みんな寂しいというのをよく聞くんですけど、ゲームがあるので寂しくなくて」という山本さん、夜な夜なプレイしているのはやっぱり『あつまれ どうぶつの森』です。この通称「あつ森」、時間がたっぷりあり、自宅にこもる、という今の状況にピッタリだったためか、現在売れに売れています。

山本「普段ゲームしない友達がみんな買ってて」

宇多丸「そうらしいですね~。Switchをこのために買った人が相当な数いるらしいですよ」

山本「私の友達も、岡崎さんとか杉ちゃんとか、漫画に描いてる友達(普段ゲームしない)もみんな買ってて」

宇多丸「山本さんは自分の島はいい感じに仕上げてるんですか?」

山本「そうですね。今やっと(メインストーリーを)クリアして、島クリエイトっていう崖とか作れるようになって、住民たちを少しずつ整理している状態ですね。(住民の家を)動かして。一日一軒ずつしか動かせないんですよ」

宇多丸「へえ~、そんなことできるんだ」

山本「最終的にそういうことができるようになるので、何も考えずに住民の家を建ててると、最後に苦しむことになるっていう」

宇多丸「苦しむことになる」

山本「適当に建てちゃって、最後に区画整理とかをし始めるんですね。そのときに、こんな邪魔なところに建てなきゃよかった!って」

宇多丸「それでも、最初にさあ、たぬき不動産のあいつが、何も考えずに建てていいとか言うから、そりゃ何も考えずに建てますよ、ねぇ?」

山本「あれは嘘なんですよ」

宇多丸「でも、クリアって、一応そういうのがあるんですね」

山本「そうなんですよ。一応クリアっていうのがあって、エンディングみたいなのが流れるんですけど、そのあとに、オマケ要素じゃないけど……結構そこからがメインみたいな人が多い」

宇多丸「ああ、そうなんですね。僕、ゲームを夜中にばかりやっているから、『あつまれ どうぶつの森』をやっても、全然人と会えないんですよ」

山本「お店閉まっちゃってますもんね(笑)」

宇多丸「ゲームの中でさえ人が出歩いてないっていうね」

山本「はははは」

宇多丸「蛾しかいないんですもん」

そうなんですよ、宇多丸さん! どうぶつの森はですね、夜中にやるゲームじゃないんです。Switch本体の日付を操作する、という裏ワザもありますが、律儀にリアルタイムでプレイすると、夜中は本当にやることがない。魚を釣って、虫を捕って、それを売ったり、買い物したり、といったゲームの要となる商店が開いているのは朝8時~夜22時まで。おかげで私、今までは超夜型だったのに最近ではすっかり朝型モードなんですよ……。商店が開く1時間前の7時頃に起き、その日のやることを概ね済ませ、8時になったらカバンの中の物を売る。22時以降、店が閉まってからは、虫や魚をせっせと捕まえたとしても、カバンの中がパンパンになってしまうからすぐにやることがなくなります。やることがなくてつまらないからさっさと眠る……「あつ森」のおかげではからずも健康な生活リズムになってしまいました。
これたぶん、子どもたちがやることを想定しているんですよね。商店が24時間営業だったら、子どもが夜更かししちゃいますから。子ども向けといえば、やたらと力の入った今作の博物館はすごいです。とにかくリアルな虫や魚、化石に美術品。過去作と比べてグラフィックがキレイになったことも手伝い、ゲームをプレイしているだけで理科と美術の勉強になります。3DS以前のちょっぴりボヤけていたグラフィックと比べて、Switchだと細かいところまでよくわかるのです。「あつ森」を熱心にやったこの数週間の間で私、『牛乳を注ぐ女』とか、『白貂を抱く貴婦人』とか、絵画の名前覚えちゃいましたからね……。いわんや子どもの吸収力をもってすればいかほど勉強になることでしょう。子どもの教育にいいといえど、決して子ども騙しではないのもポイント。博物館の展示品の数々について、「きちんと理解した人がやっている」とその道に詳しい生物専門の方々からSNSで感動の声が挙がっています。それだけではありません。島に咲いているお花は「交配」で新しい色を咲かせることができるのですが、この仕組みもきちんと作り込まれているらしく、遺伝子に詳しい専門の人たちが絶賛している始末。のほほんとした見た目に騙されることなかれ、すごいんです、どうぶつの森は。

……ああ、熱く語り過ぎてしまいました。
宇多丸さん、おわかりいただけましたでしょうか? 「あつ森」は夜中、人っ子ひとりいない無人島で蛾を捕まえるだけのゲームじゃないんです!

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

山本「普段ゲームの特集をしないようなオシャレな女性誌から、巣ごもり特集とかでゲームを取り扱いたい、とゲームの漫画の仕事が来ています」

宇多丸「ついに奴らが我々に教えを請い出した(笑)」

山本「そうですね(笑)。普段見向きもしないような人たちが今みんなゲームに向いてくれてますから」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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