お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ

ジュンコVS出水アナのガチンコトーク part 2

コシノジュンコ MASACA

2020年5月10日(日)放送

出水:今週も先週に引き続き、青山にあるLa Bouique Junko Koshinoから、私とジュンコ先生の2人でお届けします! 今日はお店はお休みで、私たちは2階にある、打ち合わせスペースにいます。

JK:普段は賑やかなんですけど、今日は出水さんと貸し切りで(^^)

出水:今週は世界的デザイナーのコシノ・ジュンコに直撃! デザイナーとしての原点は?

JK:今日は私がゲストですね(笑)たまたまうちの親が洋装店をやっていて、洋服を作る環境で育って・・・それしか知らないんですよ、実は。三姉妹ともみんなデザイン、うちの母もいれて4人が同業者。だから私自身のものをやらないとダメだと思って。学校の通知簿でいうと、絵の時間だけは別格に良かったんです。うちの姉は水彩画で、私は油絵を習ってて。うちの親も忙しいから、三姉妹ウロウロされると仕事にならないので、10個ぐらい習い事をやってた。

出水:そんなにやってらっしゃったんですね! じゃあ放課後も分刻みというか、毎日何かしら予定が入っている幼少時代だったんですね?

JK:お茶、お花、そろばん、日本舞踊、バレエ、それから・・・お三味線。学校から帰ってくると、忙しいんですよね。

出水:そんな中で、将来こういう道に進みたい!というピンとくるものはなかったんですか?

JK:ちょっとカケラでもいいから、やったけど向かなかったわっていうものばかり。でも、やったことに意味があるんですよ。とくに日本舞踊。みんなから下手だとか文句言われてやる気なくしちゃったんだけど、でもやったことは確かだから、舞踊家の方や歌舞伎俳優の方とお友達になったり・・・ちょっとカケラでもいいから、三日坊主でもいいからやっておくと、ゼロよりもいいと思います。

出水:いまモデルさんにファッションショウで指南するときにも、見せ方とかでそういうアドバイスができるかもしれないですよね。

JK:うちの親は『勧進帳』を一生かかって全部歌えるようになったんですけど、一生やってますもんね。うち呉服屋でしょ? 和ものなんですよ(^^)それに反抗して、バレエをやりたいとか逆の方向に行くんだけど。

出水:ジュンコさんもクラシックバレエをやってらしたんですね!

JK:小学校3~4年辺りからやってましたね。だけどね、途中で挫折しちゃったの。もっとカッコ良くてうまい人がいて、私なんかダメだわって思っちゃったの(笑)

出水:ジュンコさんはスポーツともたくさん関りがあって、ユニフォームもたくさんデザインされてますよね。

JK:ユニフォームの原点は岸和田のだんじりですよ!私も中学~高校までだんじりに参加してたけど、同じ半纏を着るというのは同じ精神になるってことでしょう。ユニっていうのは一つになること。だからユニフォームは割と得意なんです。一番最初にやったのは、全日本男子バレーボールのユニフォームなんですけど、中垣内さんとかすごい選手がいたんですよ。それがバルセロナオリンピックに行って4位になったんです! 派手なユニフォームだから目立つので、負けちゃカッコ悪い!って。これが私の生き方だったんです。

出水:なるほど、チームが一つになるだけではなくて、色とかデザインで選手を鼓舞する!

JK:メッセ―ジですよね。色のメッセージ。それからジャイアンツの長嶋さん時代にオレンジのブルゾンをやったり。F1もやったんですよ。私、F1はびゃーっとなって耳が大変になるかなと思ったんだけど、あの音がなんて心地いいかってわかった! それまでは耳栓持っていくとかだったのに、とにかく心地よくて、ピットインのところにいるだけで幸せだと思った! あの世界は独特。そこにいることのステイタスがすごくあった。

出水:へぇ~!

JK:それからパリにもブティックを作ったでしょう。そこの通りにふさわしいのはポロなんですよ。競馬場に行くと、真ん中でチームがポロをしているの。F1よりも何か宣伝するならポロがいいわよ、って言われて。ポロだとラジオで実況放送もしてくれるの。それでEquippe Junko Koshinoってチームを作って、F1止めてポロにしたんです。

出水:フランスでもポロは人気があるんですか?

JK:ヨーロッパはすごいんです。日本だけがないんです。高円宮さまとも、いつも日本にはポロがないってお話ししてるんですけど。すっごいエレガントで、みんなすごくおしゃれして。楽しかったわ。

出水:最近デザインされたものは何かありますか?

JK:そうですね、ご縁があって和歌山で。和歌山というと熊野古道が15年前にようやく世界遺産になって、それをもっと応援する会を作ろうということで「100人の会」という応援者の一人になったんです。和歌山ってあまり行ったことなかったんですけど、フランスのアンドレ・マルロー文化大臣が「日本には素晴らしいところがある、那智の滝と伊勢神宮だ」って言い切ったんです。那智の滝は何十年も前から行ってみたいなと思っていたところへ世界遺産の話が来て、今回100人が着る半纏と手ぬぐいをデザインしました。コンセプトは和歌山は木の国・水の国ということで、那智の滝のような1本のまっすぐな線。余白っていうものをどう強くだすか。ただ木だ水だって埋め尽くすんじゃなく。ある意味日本の美って引き算なんです。だから余白。余白イコール余裕。それともうひとつ・・・ちょっと開けてみて。

出水:あらっ、これは手ぬぐいで綺麗に包装されていますね・・・

JK:これは手ぬぐいじゃなく、風呂敷。風呂敷っていうとちりめんとかあるけど、大型のハンカチを作って。いろいろ使えるでしょう。

出水:鶯色と黒で素敵ですね!

JK:これは梅のデザインなんです。400年前の琳派をイメージしてデザインしたんですけど、みなみ町っていう梅の産地を訪れてね。戦争の時も梅とおにぎりは戦争に行けなかったってくらい、梅がすごく大切だったんです。今のこの時代も、梅がすごく大切かなあって思うんです。

出水:風呂敷の中をあけると、金と黒のパッケージに「紀州南高梅」と書かれています。中に入っているのは当然・・・梅!

JK:こういうの人にプレゼントすると感動があると思うんです。私も梅干しをいただいたんです。その時本当においしかったんです! パッケージを変えたらもっといいのに、とちらっと思って。それでパッケージを変えたら見違えちゃって。美味しいだけではなく、人に感動を与えるっていうね。

出水:黒と金が光り輝いていて、ありがたいものをいただいたって感じがしますね!

JK:パッケージって中身も重要、見た目も重要。ただ箱の中に梅が入っているんじゃなくてね。この箱、浴衣を着たときのクラッチバッグにもなるの。梅が入っている袋も、ぽち袋にもなる。名刺入れとか、小銭入れとか・・・何かに使えるでしょう。すごく人にあげたり、もらったり、いいコミュニケーションになるでしょ。

出水:デザインで意識したことはあるんですか?

JK:今年は令和の時代で、万葉集の中にも梅があるでしょう。厳しい冬が明けて、やっと梅の花が咲いたっていう、今の心境に似てませんか? 耐えて耐えて、やっと新しい芽が吹きだした。桜と違ってただ華やかなだけではなく、特別な意味があると思うんです。その中に梅干しの種があって、梅干しができる。見て楽しんで、食べて楽しんで! 贅沢ですよね!

出水:そういう心情を考えることで、さらに味わいも増していきますね。

=OA楽曲=

M1. You’re So Unique / Billy Preston
M2. 僕らが生まれた梅の町 / 川島ケイジ

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。