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ジュンコVS出水アナのガチンコトーク part 1

コシノジュンコ MASACA

2020年5月3日(日)放送

出水:今週と来週は、青山にあるLa Bouique Junko Koshinoから、私とジュンコ先生の2人でお届けします! このお店は通り沿いにあって、広い吹き抜けになっていて気持ちいいですね。ジュンコさんのホームグラウンドで、いつもと違う雰囲気でお話が聞けるかなと思います(笑)

JK:こんなの初めてですね! マスクをしてお話しするなんて、新鮮な気分というかふしぎな気分というか。

出水:いま私が座っている大きな黒いテーブル・・・このテーブルの上で、MASACAの番組会議が行われたんですよね!

JK:テーマは何にしようかね、って話になって、「まさかねぇ・・・」って言ったら「それがいいんじゃない?」ってことで。それで私が墨でMASACAって字をいーっぱい書いたんです! テーブル一杯に。筆で書くから勢いがあるんですよ。

出水:MASACAのロゴもよく見ると、書き終わりの部分が擦れていたり。

JK:私の気合が入っているというかね(笑)人それぞれにマサカっていう過去のいろんな出来事や思い出があるじゃないですか。それぞれに、よくも悪くも。そういうの大切だと思うんです。

出水:実物を見たことないんですけど、どのぐらい大きな紙に書いたんですか?

JK:いやいや、大したことないですよ。50cmぐらいの紙に。タテに書いたり横に書いたり。書くと始まるんですよ。思うだけじゃなくて、手を動かすこと。それが現実になっていくんです。デザインをするんでも、頭の中でずーっと思ってても、ちょっと書き出すとぶわーっと止まらなくなる。人間って生きてるわけだから、動くってすごく重要なんですよね。まぁ私自身がアクティブだから(^^)

出水:それは存じ上げております! でも、その作業からいろんなゲストの方にお越しいただいて、いろんな出会いがあって・・・ラジオも大きくなっていきましたね。

JK:そうよねぇ。あなたにとってのマサカは? その「マサカ」っていう一言でジ~ンと来る人や、マサカだらけの人や、ここに来たのマサカっていう人もいたり・・・いろいろでしたね。


出水:外出せずにご自宅で過ごされている方も多いと思います。ジュンコさんはずっとおうちで何をしていらっしゃるんですか?

JK:もうしょうがないから・・・しょうがないっていうのも変ですけども、やっぱり怖いですよ。家で今までできなかったこと、時間があったらいつかやりたいなってこと一杯あるじゃないですか。私、結構片付けしたりするのが好きなんですよ。だんだんハマって、ドカーンと疲れちゃうんですけど(^^;)この際、洋服の整理とか本の整理とか。整理することって頭の整理なんですよね。料理するときも、ぐちゃぐちゃにしてると何を作っているのかわかんないじゃないですか。だからデザインするときも、テーブルに資料どかんと置くんじゃなくて、まずきれいに整理するの。整理してから何しようかな、ってウキウキするのよ。

出水:じゃあまずは要らないものを整理することからですね。

JK:私のクリエイティブの基本は整理することだなって思うんです。それは頭の整理、考え方の整理。なにしろもらった本とか買った本とか、あちこちにあるんですよ! だから区分けしてやらなきゃ、っていうときに、中野さんって人が『ぜんぶ、すてれば』って本を最近出したんです。隈研吾さんがカバーに推薦文を書いてます。

JK:たいてい思い出があって、捨てきれないんですよ。いつまでもしがみついてるでしょう。これをエイッて捨てる。私、今がこういうご時世でチャンスかなと思うんです。いろんなものに頼っちゃって、ファッションだと外国のものとか外に頼るじゃないですか。自分自身をもう一度見直すためにも、気持ちの整理、頭の整理。それで要らないものを区分けする。こういう時期じゃないかしら? 家にいなかったらこんなこと考えられなかった。

出水:そうですよね。なかなかその一歩を踏み出せない人もいると思うんですが、何かコツはありますか?

JK:コツ? コツでやっちゃだめ! 私はいつも発見があるんです。お掃除や整理している間に、洋服だったら色を固めるとか、季節にしようかとかね。そうすると楽しくなるんです。

出水:テーマを決めてお掃除するんですね! いいアイデアですね。

JK:だいたい色ですね。ブルーだったらブルーをそろえたり。そうすると綺麗で楽しくなっちゃう。そのために透明の箱をいっぱい買ったの(笑)そこに入れるのが嬉しくて! 普段できないから、こんな時にやらなきゃ。

出水:5月10日は母の日です! ジュンコさんのお母様といえば、NHKの朝の連続ドラマテレビ小説『カーネーション』でも取り上げられた小篠綾子さんですね。

JK:私は大阪だから、「お母さん」ってピンとこなくて「お母ちゃん」になっちゃうんだけど。ふつう92歳だったら「おばあちゃん」じゃないですか! それが全世界・・・全世界は大げさだけど、みんなから「お母ちゃん」ってニックネームみたいに言われてたの。年齢を意識しなくて、みんなの「お母ちゃん」になっちゃって。それがすごく幸せな人だったと思います。何しろ人に何かしてあげることが大好きで、そういう積み重なったものがドラマになるのかな? 人好きですね。

出水:たくさんの人が集まってくるおうちでしたしね。

JK:まあ洋装店でしたしね。呉服屋から洋装店になって、そのうちブティック。ブティックって私が最初に日本でつけたのよ。フランス語でLa Boutique。みんな最初読めなくて、「ブテック」とかね(笑)パリのリヴ・ゴーシュでサン=ローランにもBoutiqueって書いてあって。オートクチュールに対して、プレタポルテのお店のことをブティックって言うの。それを見て、あらいいなと思って。いまじゃ何でもかんでもブティックになっちゃったけど(^^)

出水:お母さまの話に戻りますと、『カーネーション』はドラマ史上に残る高視聴率を記録しました。海外でも流れているんですよね。

JK:キューバなんかでは(視聴率が)45%ですって。ほとんど2人に1人が見ている。まぁ、朝も夜もやってるんでしょうけど。

出水:ジュンコさんから見て、お母ちゃんの魅力はどんなところにあったと思いますか?

JK:お母ちゃんって、私もそっくりになっちゃったけど、すごくアクティブなんですよ。母の日がくると、カーネーション買いますよね? そうすると皆さんドラマを思い出してくれて、お手紙書いてくださったりするの。だから私たちが何を遺産にもらったかといえば『カーネーション』ですよ。遺産はなかったけど(^^)永遠に残る素晴らしいものを、運命的にドラマとして残してくれたっていうのは最高の財産ですね。

出水:NHKからお話があったときはすでに『カーネーション』というタイトルだったんですか?

JK:「(タイトルが)カーネーションになるんですけど」って言われたとき、えっ、うちのお母ちゃんカーネーションってイメージないけど?って思ったんだけど、「でも母というイメージがあるでしょう? 母と言えばカーネーションでしょう」って言われて納得がいったんです。最初はカーネーションって言われて、うちのお母ちゃんがあんな可愛いお花だなんて、想像がつかないわって(笑)

出水:たしかに今カーネーションっていうと、ドラマの綾子さんの姿を思い出しますね。

JK:レガシーじゃないけど、こんな風に言葉だけでも残ってるのがすごいと思うんです。うちのお母ちゃんもすごい言葉を残したんですけど、「私の人生は宝物だらけやった」って。最期の言葉がこれでした。私もそうなりたい。

出水:周りにいる人だったり、娘さんたちのことだったり、あるんでしょうね。宝物のひとつにはミシンもあったと思うんですが、そのミシンはどこにあるんですか?

JK:今も岸和田の家にあります。シンガーミシン! 本当に古い、足でガタガタ踏むやつ。今じゃ想像もつかないですよね。

出水:それはもう文化財じゃないですけど、ぜひ取っておくべきですね(笑)母の日にちなんで、おふくろの味も聞きたいんですけど?

JK:うちのお母ちゃんはね、まず仕事をよくするけど食べることも好きでね。岸和田の家の横を曲がるとすぐ市場があるんですよ。忙しいのに、5分か10分で買ってきて、ばばばっと作って。とにかく作って食べて、終わるのに合計1時間。もう早いの!

出水:手際がいいですね!

JK:私たちにとって一番のお母ちゃんの料理っていうと、鯛茶漬けなんです。うちのきょうだい3人、「ああ、思い出すわ~」って言うんです。

出水:おしゃれですね! それは鯛のお刺身を使って?

JK:近所のお魚屋さんが採りたてのお魚を売ってるもんだから、それを買ってきて、炊き立てのご飯にお刺身を置いて、ワサビをちょっと置いて、お醤油をちょっとかけて、ふたをして、玉露!これが重要なの。本当は玉露って覚まして飲むんだけど、熱~い玉露で入れてふたをパッとする。それを3人並んで順に作って、「まだふた取っちゃダメ!」とかね。熱が入って、鯛に火が入って、それを混ぜて食べる。やってみて! 美味しいから。

出水:やってみたいですけど・・・なかなか家に玉露はないですね(^^;)

JK:出水さんのお母さんの思い出の料理は?

出水:いやあ、美味しそうな対茶漬けの後には恐縮ですが(^^;)我が家は父が若いころからコレステロールが高くて、お肉よりも魚の家だったんですよ。よく鰯を買ってきて、鰯を下ろして叩いて、鰯のつみれ汁を作ってたんです。鰯の骨で出汁を取って。それが母の味ですね。

JK:私、お茶を入れる茶さじに、つみれをびたーっと入れるんです。丸くするより自然。ちょっと高級料理店みたいに見えますよ。食事もデザインなんですよ。食べながら、途中で入れながら。どっかの料理屋さんで見て覚えたんですけど(笑)

出水:一生懸命、スプーンで丸くしてました(^^;)こんな時ですから、家で料理する機会も増えたので、母の味を再現してみようかなと思いました。

=OA楽曲=

M1. カーネーション / 椎名林檎
M2. Theme From Mahogany (Do You Know Where You’re Going To) / Diana Ross

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。