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東京レインボープライド、初のオンライン開催へ▼人権TODAY(2020年4月25日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時20分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは、「東京レインボープライド、初のオンライン開催へ」です。

中止ではなく、オンライン開催という選択肢

性的指向や性認識にとらわれず、自分らしさをアピールする場として例年開催されてきた「東京レインボープライド」
運営団体は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年とは違う、オンライン上での開催を決めました。
運営団体「東京レインボープライド」共同代表山田なつみさんに伺いました。

本来であれば、パレードを行って「ハッピープライド!」って言い合うハイタッチしながらみんなで笑顔になれるようなイベントなのですが、この緊迫した状況でこういうハッピーな雰囲気というのを気軽に出しづらいという難しさもある。私たちが悩んでいる間に、イベントに参加する予定だった有志の皆さんが東京レインボープライドを応援するようなSNSのキャンペーンを行おうという声が上がって、お家で楽しんでいただけるような、つながれるようなイベントをやりましょうということで、開催を決定したという経緯になります。

「東京レインボープライド」共同代表理事の山田なつみさん

従来予定していた形式ではありませんが、今回のオンライン開催という試みをきっかけに、地方に住む人や、それまでつながれなかった人たちに向けて新たな展開ができるかもしれないと考えています。

トークライブとオンラインパレード

各界で活躍するタレント、ミュージシャン、ジャーナリストなどを招いての「トークライブ」は生配信を行います。
また、過去にお紺われたミュージシャンのライブ映像の配信も行います。
そして、毎年恒例となっている代々木公園周辺のレインボーパレードは、オンライン上での開催となります。

本来であれば、4/26(日)にパレードが出発する予定だったんですけど、その時間に合わせて実際に皆さんが参加されるような形で、ご自身のSNSを使って「あなたが思うレインボーの写真」とメッセージを発信していただく。そうすることで、SNSのタイムライン上を虹色のメッセージに埋める。LBGTQの方ですと家族にカミングアウトされていなくって、家にいづらいと感じている方もたくさんいらっしゃると思うんですけども、自分は独りじゃないと感じていただけると思う。

去年のパレードの様子(今年はオンラインパレードを予定)

オンラインパレードは、4/26(日)13時スタートの予定です。
#TRP2020 #おうちでプライド のハッシュタグを付けて、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSに投稿してもらいます。参加を予定していた人だけでなく、誰もがつながれる場です。このサイトをご覧になっている方も覗いてみてください。

感染拡大とアウティング

イベント開催とは別に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、普段から懸念されていた性的少数者をめぐる問題が露わになってきているともいいます。
「東京レインボープライド」共同代表山田なつみさんはこのように話します。

同性の恋人の存在を周囲に黙っていた場合、例えば、パートナーとひとつのお家で一緒に暮していて、周囲に話していなかった場合、どちらかが感染・濃厚接触者となったときに周囲にどういう風に話すか…意図しないカミングアウトが発生したり、関係性を隠すために話しているうちに辻褄が合わなくなってしまったり…今回、感染拡大でそういう場面に出くわす当事者が結構増えるのではないかと思っている。関係性を隠すために出勤し続けて感染を拡めてしまうことも起こるのではないか。

「東京レインボープライド」共同代表の山田なつみさん(左)と杉山文野さん(右)

これまでも、「法的に家族ではないため、パートナーが重病となったときに治療の意思決定ができないのではないか?」といった懸念は指摘されていましたが、
そのような問題とともに、アウティング(本人が意図しない性的指向の公表)の問題も加速化するのではと危惧されています。
また、「外出自粛」「Stay Home」が求められていますが、性的少数者の中には、実家や自宅によい思い出がない人たちもいます。カミングアウトしたことで家族と関係がギクシャクして家にいづらくなった人や親がインターネットのアクセスを管理しているために情報につながれない人もいます。様々な事情を持つ当事者もたくさんいるということに思いを馳せつつ、より生きやすい環境整備のために問題提起していくことも、イベントの重要な役割であると感じました。

(取材報告:TBSラジオ・ディレクター 瀬尾崇信)