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女性の強さ、男の弱さ【アントニーとクレオパトラ・後篇】ゲスト:美弥るりかさん

ラジオシアター~文学の扉

毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】

先週に引き続き、ゲストに女優の美弥るりかさんをお迎えして、今週は、シェイクスピアの「アントニーとクレオパトラ・後篇」をお届けしました。

さて、前回の気になる”引き“から始まる後篇。
2人の恋愛が、ついに国全体を動かし始めるほどの様々な情勢や思惑が絡んできます。
前篇の愛を確かめ合うシーンとはうって変わってスリリングなシーンから始まり、そして、アントニーが帝国を捨てオクテーヴィアを棄て、クレオパトラが待つエジプトに戻ったことにより舞台は戦争へ。

宣戦布告を受けたことに激情し、戦場へと打って出る強気なクレオパトラ。
対して、クレオパトラを愛するあまり軍人としての勇敢さをどこかに忘れて弱くなってしまったアントニー。
朋子さんの力強い声と、力を失ってしまったアントニー演じる美弥さんの声が、ブース内に虚しく響きます。

国も名誉も失っても尚想い合う2人。
しかし、纏う王族としてのプライドか背負う国や軍のせいか、結ばれたはずだった同じ想いは、ひとつまたひとつと綻びが出てきます。
そして、物語は思わぬ急転直下をし、幕を下ろすことになります。
これまで沢山のシェイクスピア作品に携わってきたお2人も、「この作品は異質だ」と口を揃えていらっしゃいました。

クレオパトラという女性の一生、その最期を導いたアントニーとの出逢いは幸か不幸だったのか…。
エピローグの、「クレオパトラは日ごろから楽に死ねる方法を見つけていた」という一文も気になります。

何とも考えさせられる、余白が沢山ある壮大な物語でした。そのスケールに、収録が終わる瞬間には自然と拍手が巻き起こりました。

※この写真は3月17日に撮影されたものです。

今回、ラジオドラマを初めて経験されたという美弥さん。
朋子さんとも初めましてだったのですが、実は、宝塚在団中に出演していた「三銃士」という作品を、朋子さんはたまたま観劇されていて、しかもそれが朋子さんの初・宝塚観劇だったそうで、「今回こうして共演したのも何かの縁ですね」とお話しされていました。

時に作品を通して、新しい素敵な出逢いがもたらされることがあるのかもしれませんね。

それでは、また文学の扉でお逢いしましょう。

 

By 北村健人

 

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