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新型コロナウイルス最新情報。ついに予防薬?要注意の薬?

森本毅郎 スタンバイ!

前回、新型コロナウイルスの治療薬とワクチンについて取り上げました。こうした中で、新型コロナウイルスについて、新たにわかってきたことも出てきて、さらに治療薬や新型コロナウイルスで重症化しやすい人の情報も出てきています。

そこで3月23日(月)松井宏夫の「日本全国8時です」(TBSラジオ、月曜あさ8時~)で、、新型コロナウイルスに関するここ最近の動きを取り上げました。

★「エアロゾル状態」とは?

新型コロナウイルスについては、まだわからないことだらけなのが現状で、そのため、対策も含めて、なかなか先に進みづらい状態となっています。

ただそんな中、この新型コロナウイルスの生存期間について1つの研究結果が発表されました。それは新型コロナウイルスが「エアロゾル」状態でも、3時間以上生存する、ということです。

エアロゾルとは霧のように空気中を漂う状態のことです。その状態でも、新型コロナウイルスは3時間たっても生きていられるということがわかったと、アメリカの国立衛生研究所が発表しました。

エアロゾル状態というのは、くしゃみなどの飛沫よりも、長時間空気中に漂うことになる。ということは、ウイルスも3時間以上、空気中に漂っているということになる。飛沫感染だけでなくて、今度はエアロゾル感染、というのも出てくる可能性がある。今、誰もいない部屋でも、3時間前に感染者がいた所なら空気感染のリスクがある。

さらに、ウイルスが様々な素材に付着した場合の生存期間についての発表もありました。それによりますと、10円玉などの銅は最長4時間、段ボール紙は24時間。ステンレスは48時間(=2日間)、プラスチックでは最長72時間、生存していたということ。感染者が72時間前に触ったプラスチックなどに触れると、ウイルスが付くリスクがある。接触感染にも十分な注意が必要ですし、アルコール消毒が欠かせないこともわかります。

★要注意?薬についての論争

まずは、ある薬の服用が感染を悪化させる、という話です。それは、炎症や痛みなどを抑え熱を下げるために使われるイブプロフェンという薬。市販薬の「イブ」や「バファリン」などに入っていて、「成分」のところにイブプロフェンとあるものが、 これに当たります。

このイブプロフェンを服用すると、感染を悪化させる要因になる可能性があるとフランスの保健大臣が指摘したんです。

このイブプロフェンは抗炎症薬と呼ばれ、免疫が過剰反応して炎症を起こさないよう、免疫機能を低下させます。免疫が低下すると新型コロナウイルスではリスクとなるから、というのが注意喚起の理由のよう。そして、フランスの保健大臣は、発熱がある場合は「解熱・鎮痛薬のアセトアミノフェンを使うよう」呼びかけました。こちらは市販薬では、「新セデス錠」や「ノーシン」などです。

ただ、WHOの対応が混乱しています。当初は「イブプロフェン」の注意を呼びかけ、「アセトアミノフェン」服用が望ましいとしていました。しかしその後、イブプロフェン服用について「控えることを求める勧告はしない」と表明。治療に当たっている医師への調査の結果、通常の副作用以外に、症状を悪化させるという報告はなかったと説明しました。

これを受けてのフランスの保健大臣の発言はなく、世界中で議論になっている状況です。

新型コロナでは確定するまでまだ時間がかかる。個人で判断する場合はより安全を意識したほうがいいかもしれません。処方薬をもらっている方は、医師の指導に従えば大丈夫でしょう。

★治療薬として確定か

そして、もう1つの薬のトピックとしては、先週この番組で取り上げた治療薬について。新型コロナウイルスの治療薬に「アビガン」という抗インフルエンザの薬が有効かもしれない、ということで注目されていることを取り上げました。

このアビガンが、中国で新型コロナウイルス感染症患者の治療薬として、臨床試験で有効性が確認され、中国は後発医薬品を量産することを、発表しました。

★ついに予防薬?

さらに、新しい話としては、東大医科学研究所が国内で長年使われてきた急性膵炎の治療薬、点滴薬の「フサン」が新型コロナウイルスの感染を阻止する可能性があるとして、臨床試験をスタートさせることもわかりました。肺炎の症状を抑えるだけでなく、「感染予防」にもなると期待しています。

★重症化しやすい人とは?

こうした、薬の臨床試験が進む中、一方では、重症化する人もわかってきました。現在わかっているのは高齢者、糖尿病・高血圧・心不全、それからぜんそくや慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患がある人、人工透析を受けている人。また、免疫抑制薬や抗がん剤などを使っている人です。

高齢者に関しては、免疫力の低下が影響するほか、新型コロナウイルスは、肺や気管支などにウイルスが感染して肺炎になるとされているため、それに関わる病気がある人は注意が必要。

加えて、日本禁煙学会が新型コロナウイルスと喫煙に対して、今回の臨床で分かったことを報告。それによると、今、そして過去に喫煙歴のある人は、非喫煙者と比べて重症化リスクが
2・19倍もあったそうです。さらに、人工呼吸器装着もしくは死亡リスクは、非喫煙者の3・24倍に跳ね上がっていました。

重症リスクの高い人は、より徹底した感染症予防に取り組んでください。ただ、家に閉じこもってばかりいては、運動不足で免疫力は低下します。ウォーキング程度の運動が免疫力アップには効果的です。人の少ない道をウォーキングするのは問題ありません。ぜひ実践してください。

松井宏夫の日本全国8時です(リンクは1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200323080130

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