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尹雄大×武田砂鉄、”自分の意見”と”常識”の間にある「モヤモヤ」について

ACTION

3月20日(金)のゲストはインタビュアー・ライターの尹雄大さん。今年1月に新刊『モヤモヤの正体 迷惑とワガママの呪いを解く』が刊行され、この日のメールテーマ「モヤモヤしたこと」にもたくさんメールが来ました。今日は皆さんが気になる「モヤモヤ」について、武田砂鉄さんとお話しています。

武田:そもそも「モヤモヤ」について書こうと思ったのはなぜですか?

尹 :そもそもはベビーカー論争というものがあったのですが。


武田:「満員電車にベビーカーを乗せるべきか、そうではないか?」ですね。

尹 :そもそも困っている人に対して「ありなし」で考えるのが不思議だなと思いました。困っているんだったら、それについて考えるのが大人の立場だと思うのですが。それに非難する上で出てきた言葉が「迷惑」、あと「ワガママ」ですね。それで世の中を見渡すと「迷惑」と「ワガママ」という言葉で萎縮させられることっていっぱいあるなと思ったんですね。

武田:その人が「迷惑だ、ワガママだ」と言うことよりも、「世の中が『迷惑だ、ワガママだ』と言っていることをやらないほうがいいよ」ということですよね。この満員電車のベビーカーの件も第1章で書かれていますが、そこで書かれているネットの記事の締めくくりが、「周囲に迷惑をかけることないよう、気をつけたいものですね」と終わっていて、あなたは誰なんだ?的な感じがしますよね(笑)でも多分、これを書かれている人は自分が言うよりも、「世の中がそう言ってるよ」としたほうが記事の反響があると思ったのでしょうね。

尹 :そういうものの考え方が「目配りが利いている」とか「慮っている」と捉えるから、そういったオチの付け方になったと思うのですが、「じゃあ自分はどうなのか?」をないがしろにしてまで皆に合わせる必要はないかなと思います。そこでストレスを本当は感じていると思います。

武田:それを解消しちゃいけないという日々を過ごす人が多いと思いますね。それを打破する術はありますかね?

尹 :よっぽど規格外の行動を起こしたら、捨て置かれることになると思いますが、皆の範疇に入っているという安心を求める輪の中においては、なかなか突破しにくいところですよね。

武田:満員電車って非常に男性中心で「俺たちのもの」感が強いですよね。「俺たちのところに何来てるの?」というのがあって、でも冷静になると「あなたたちのものじゃないでしょ?」と考えれば、別にベビーカーだって乗ってスペースを空けるべきだと思うんですが、そこに議論は行かないですよね。

尹 :特に通勤時間にベビーカーが来ると、「自分たちの世界に異物が来た」という排除の仕方を感じますね。で、自分もその空気に感染して、「なんで満員電車に入ってくるの?」と一瞬思っちゃうんですよね。

武田:そうすると他人の迷惑を持ち出す社会があると思うんですが、どういう風に受け止めればいいんですかね?

尹 :まずは皆から降りることが大事だと思います。自分がどう感じているのかという。あとは常識と世間に寄っかかって自分の意見を言っていると思うんですが、結局それは皆とか常識で、自分の体験とかは見ずに言っちゃってることが多いと思うんですね。

武田:僕も会社入ったばかりのころ、「お前、最近評判悪いぞ」と言われたことがあるんです(笑)それって上司が「お前、ダメだぞ」と言ってくれたら直す点もあったと思うんですが、「評判悪い」は誰が言ってるのかが見えないから、怖いしプレッシャーになりますね。あとから聞いたら「そんなこと言ったっけ?」と言われて大したことではなかったと思うのですが(笑)でもそういう言い方って子供の頃から「◯◯君みたいになっちゃうよ」みたいにありましたよね。

尹 :教室の中から、押し付けとか受けてきますよね。「皆の輪を乱すな」とか、「お前のワガママで」みたいな。

武田:過剰に他人の目を気にする社会になってきて、これはなんで強まったのでしょうね?

尹 :僕が高校生の頃、「国際化」と言われて。「これからは個人の時代だ」と。80年代ですけど。今振り返ると、今のほうがもっと「皆」というのが強調されているから、あの「国際化」や「個人」はどこに行ったのでしょうかね。

武田:どこに行ったのでしょうかね?(笑)

モヤモヤ話は尽きません。GUEST ACTION全編はradikoのタイムフリーで。

3月20日(金)のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200320162920

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)