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新型コロナウイルスの影響で、休止相次ぐ「子ども食堂」▼人権TODAY(2020年3月14日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは…『新型コロナウイルスの影響で、休止相次ぐ「子ども食堂」』

子ども食堂の6~7割が休止に

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、全国の小中学校、高校、特別支援学校で政府の要請を受けた「臨時休校」が続いています。授業だけでなく給食もなくなってしまい、特に貧困家庭にとっては困った状況。そんな中、NPOなどが無料ないし安価で食事を提供する「子ども食堂」にも大きな影響が出ています。

NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」理長、釜池雄高さん
6~7割くらいの子ども食堂さんが、3月中は中止もしくは延期を決めている状況です。来てくださる子供達の健康とか安全を考えて、というのが一番の理由だと思います。通常通り開催している所が2~3割。さらに、こういう状況だからこそいつもよりも開催回数を増やそうというような所も1割ぐらいあるんじゃないかと見ています。

全国およそ4000の子供食堂のうちまず子供達の感染リスク軽減を第一に考え、休止を決めているのが全体の6~7割。子ども食堂は、ご高齢の方がボランティアで手伝っていることもが多く万が一感染した場合、高齢の方のほうが重篤化しやすいということも背景にあるようです。逆に1割は通常より開催回数を増やしているとのこと。今まで週1でやっていたところが週3、週4に増やすなどして、給食が食べられなくなってしまったお子さんをなんとか支援しようという動きが出てきています。

子ども食堂休止の代わりに、お弁当や食材を配布

さらに釜池さんによると、子どもたちのことを考えて「別の活動に切り替える」という所も増えているようです。

NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」理長、釜池雄高さん
子ども食堂は中止するけれど、食材の配布に切り替えました、お弁当の配布に切り替える。中止の6割の中で2~3割の所がそういう形に切り替えている形だと思います。学校休校ですから、いつもよりも食材が必要になっているんですね、子ども食堂全体としては。なので、全国の子ども食堂に食材を届ける活動はやっていきたいと思っていて、届ける食材が今はない状態なので、これをぜひ企業の皆様とか団体の皆様によびかけてぜひご支援いただきたい。

室内で一緒に食事をとるということはせず、食材、弁当の配布だけをする。特にひとり親の家庭から、働きに出なければならない中で子供の食事に困っているという声を聞いて、このような対応をとっている所もあります。ただ、普段より開催日を増やす所も含め、食材が足りないという問題が起きているため、「全国こども食堂支援センター・むすびえ」ではHPを通じて、企業・団体に対し食材提供を呼び掛けています。

運営を継続している「まいにち子ども食堂高島平」

そんな中、通常通り開催している子ども食堂も2~3割あるということで、今回はそんな子ども食堂の1つを取材してきました。新型コロナウイルス感染拡大以前から毎日、朝7時から夜8時まで子ども食堂を開催している「まいにち子ども食堂高島平」。運営するNPO法人ワンダフルキッズ理事長の六郷伸司さんに、運営継続を決めた理由を聞きました。

NPO法人ワンダフルキッズ理事長・六郷伸司さん
ボランティアスタッフ同士でやるかやらないか話している時に、狭い空間なんで子どもも当然聞いてまして、その中の一人の子供が「ここ閉められたら困る。ご飯食べられなくなっちゃう」という声があったんですね。その一言でやることを決めました。今まではいろんな子供達が来てたんですが、決まった子が決まった時間に来てますね。まずシングルマザー。あとは親が障害をお持ちの方。あとワンオペ育児をしているご両親のもとのお子さんですね。

普段は20人程度のお子さんが来ていますが、休校期間に入ってからは10人ほどの小学校1年生から高校生までの子供達、同じメンバーがほぼ毎日来ているということです。ただ、この時期に運営するからには、手洗いや消毒、換気は徹底。その上で、子ども食堂内や、地域の学校で感染者が出たということがない限り続けていくということです。

子ども達の長期滞在で「遊びのネタ切れ」状態に

ですが、この時期ならではの苦労もあるということです。「まいにち子ども食堂高島平」でボランティアをしている剣持創さん(25歳)が、こんな本音を話してくれました。

「まいにち子ども食堂高島平」ボランティアの剣持創さん
大体子供達の相手するポジションのボランティアとして参加させて頂いております。基本はゲーム。最近だとドンジャラやってたりとか、何分もう一週間ぐらい経って、学校休んでから、結構ネタ切れが半端なかったり、最近は動画とか映画とか見始めてるけどそれもネタ切れで、次は何しようかって。外にもあんま出れない状態なので、ちょっとそれが困ってますね。

子ども食堂は、ただご飯を食べる場所だけではなく子供達の居場所としての役割も果たしています。今までなら、家の中で遊ぶのに飽きたら、「外で遊ぼう」という選択肢もあったけれどそれすら容易に言えなくなってしまったということで、
何をして過ごすか、なかなか苦労しているようです。

突然の休校で子供達の食事、そして居場所の確保が難しい状況の中、子ども食堂はそれぞれできる限りのことをされていると思いますから、そういった所にもサポートが行き届くと良いなと思います。

(担当:中村友美)