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明治がこだわりぬいた最高峰のチョコレート。パリっ子もうなる「カカオの本当の味」って?

見事なお仕事

企業の“見事な”取り組みや新情報をお届けする番組『見事なお仕事』。ポップカルチャーの総合誌「BRUTUS」の編集長でカルチャーに精通する西田善太さんならではの視点で、企業の“見事なお仕事”の内容と秘訣を、インタビュー形式で伺っていきます。

1月12日(日)のゲストは、株式会社明治の鐘ヶ江明子さん。カカオマーケティング部の担当として、カカオにこだわって作られた「ザ・チョコレート」をスタジオにもってきてもらいました。「ザ・チョコレート」には2種類のビター味があるのですが、そのカカオの配合はまったく一緒だそう。じゃあ、味の違いはどこから生まれるの!?

一見チョコレートとわからない、本物のチョコレート

西田  この「明治 ザ・チョコレート」のパッケージ、クラフトみたいでかわいいですね。

鐘ヶ江  ありがとうございます。でも最初は、なかなかチョコレートだって気づいてもらえなかったんです。

西田  たしかに、表にはどこにもカタカナで「チョコレート」って書いてないですもんね。このイラストはカカオの実かな?

鐘ヶ江  そうです!  「葉っぱが描いてある!」なんてことを言われたりしましたが(笑)。カカオにこだわり抜いて作ったチョコレートなので、それを伝えたくて。

西田  明治が「ザ・チョコレート」と名付けるからには、最高峰のものが求められますもんね。

鐘ヶ江  はい。カカオの本当の味を知ってもらうために、余分な材料は出来る限り抜いています。通常のチョコレートに含まれる香料も一切入っていないです。

西田  なるほど、カカオのおいしさをなるべくストレートに届けようとしているわけですね。どんな味のバリエーションがあるんですか?

鐘ヶ江  商品のラインナップとしては、コンフォートビター、エレガントビター、ベルベットミルク、サニーミルクの4種類がございます。でも実は、ビターの2種類はカカオの含有量がどちらも70%なんです。つまり、まったく同じ配合で作られてます。

西田  え、じゃあ、どこに違いがあるんですか?

鐘ヶ江  産地です。カカオの産地が違うので、食べ比べていただくと味がまったく違うことがお分かりいただけると思います。コンフォートビターはベネズエラ産のカカオを使っていて、ナッツっぽい香ばしい味わいがするんです。エレガントビターは、ブラジルとドミニカ共和国のカカオをブレンドしていて、フルーティーで酸味のある味わいを楽しめます。

西田  産地が違うと味が変わるんだ!  ワインみたいに、カカオにも土地の味があるわけですね。

サロン・デュ・ショコラ・パリでの異例の受賞

西田  そんな明治の「ザ・チョコレート」が、パリで開催された世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で賞をもらったと伺いました。

鐘ヶ江  はい。「世界の優秀なショコラティエ100選」に選んでいただきました。

西田  本場のパリでの受賞。しかも、普通はショコラティエ個人に贈られる賞ですよね。

鐘ヶ江  そうなんです。通常は企業が選ばれることはありません。けれど、今まで出展してきた5年間、カカオとその農園に対して真摯な姿勢を貫いてきたのを評価していただきました。

西田  どんな取り組みをしてきたんですか?

鐘ヶ江 「ホワイトカカオ」という希少なカカオ豆があるのですが、今回はそれを使用した限定チョコレートを出展しました。また、「メイジ・カカオ・サポート」という活動を通して、カカオ農場の支援を行っています。それも、ただカカオを買うだけではなく、現地の農園に入って実際に作るまでをお手伝いすることもあります。

西田  そういう取り組みの積み重ねが、今回の受賞につながったわけですね。そんなこだわりのチョコレートがどこでも買えるってすごいことですよ。1月26日から始まる日本のサロン・デュ・ショコラには出展するんですか?

鐘ヶ江  はい。東京限定の商品のご用意もございます!

西田  限定と聞くとうれしくなっちゃいますね。楽しみにしています。

「チョコレート=お菓子」の時代からの脱却

鐘ヶ江 サロン・デュ・ショコラを通して気づいたことが一つあるのですが、フランスでは、小さい子もビターチョコを喜んで食べるんです。

西田 そうなの?  なんで苦いのに食べられるんだろう。

鐘ヶ江 よく観察してわかったのは、ご両親がビターチョコを食べるので、子供も真似して食べているんです。小さなうちから大人の味を知っているんですね。

西田 ただ甘い味が好きだからチョコレートを食べてるってわけじゃないんだ。

鐘ヶ江 そうなんです。甘くないのに、それでも好きだから食べている。それってつまり、自分の好みの味がわかるってことだと思います。チョコレートって、今は「甘いか苦いか」で味が選ばれていると思うんですが、そうではなくて、カカオの風味の違いにまでこだわって買われる日が来るといいなと。まだ「お菓子」の存在であるチョコレートを、香りや産地の違いを楽しむ「嗜好品」に変えていきたいんです。

西田 ワインを選ぶような気持ちでチョコレートを選ぶようになったら面白いですね。まさに「嗜む」世界だ。

鐘ヶ江 そのためには、子どもたちにも「ザ・チョコレート」を食べてほしいんです。そしていつかは、小さなころから本物の味を知るために、食育に使っていただくのが夢ですね。

西田 素敵な夢ですね!  まさに、見事なお仕事です。ありがとうございました。

 

編集・執筆:今井雄紀(株式会社ツドイ)