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バスの自動運転最前線!

森本毅郎 スタンバイ!

今日は【バスの自動運転】に関するお話。先月、神奈川県を中心に運行している相鉄バスが、自動運転に関する新たな発表をしました。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!3月10日(火)は、『バスの自動運転最前線!』というテーマで近堂かおりが取材をしました。

★レベル4の実証実験コース作りました!

相鉄バスは何を発表したのか?相鉄バス株式会社の高橋潤也さんのお話です。

高橋潤也さん
「自動運転バスの実証実験を行えるコースを作りました。ちゃんと正しく停めることができるのか、前方に障害物を置いた時に正しく検知できるのか、あとは正しく駐車することができるのか。大型路線バスは10メートル以上あるのでバックさせるのが非常に難しい技術だが、自動運転は逆に得意としているのでそういうところに使えてくるのかなと考えています。我々が目指すのは2020年度中に自動運転レベル4、運転席に運転手がいない、遠隔者による操縦が可能な状況を作り出すために準備をしております。」

横浜市旭区にある旭営業所の中に、自動運転の実験ができるコースを整備しました。しかも自動運転のレベル4の実験ができるコース!自動運転の実験を行うには【人・車両・場所】の確保が必要で、相鉄バスでは、すでに自動運転のバスを持っているので、今回場所を作ったことで3つが揃ったことになります。これで自動運転の最新技術をいつでも好きな時に試せるようになり、今後、最新技術の実験や、周辺住民が体験試乗できる機会をどんどん増やしていくそうです。

★レベル2の営業運行の実証実験も始めています!

実は相鉄バスは、自動運転に関する実験に非常に力を入れていて、日本国内でもかなり進んでいるバス会社なのです。再び高橋さんのお話です。

高橋潤也さん
「前回、2019年の9月から10月にかけてレベル2、運転席に運転士がいて安全確保をとり行い、ただハンドル、アクセル、ブレーキ、ウインカーなどはシステムで制御されるという実証実験を1ヶ月行った。バス事業者が自動運転の車両を保有しているのは日本で初めてです。それからそのバスを使って営業運行した点も初めてです。」

去年の秋に日本で初めて大型バスによる自動運転の営業実験が行われ、16日間で4900人の乗客を、実際に乗せて運行されました。

相鉄バス 営業運行の実証実験の様子

自動運転 運転席の様子

この実験は【レベル2】なので、緊急時のために運転手も乗っている【部分運転の自動化】。対応主体は運転者にありますが、アクセルブレーキなどは、システムが自動で行いました。今年の春(細かい日程は未定)に、2回目の【乗客を乗せた実証実験】を行う予定です。(この営業運行の実験は群馬大学と横浜市の協力で行われます)

★まもなく定時定路線で実用化します!

まだまだ先の技術と思っていた自動運転がずいぶん身近になったと感じますが、実は、茨城県境町という人口2万4000人の小さな町が、もう間も無く、
定時路線の自動運転バスの運行を始めようとしています。茨城県・境町役場の三宅昭広さんのお話です。

三宅昭広さん
「今回運転する自動運転バスは、フランスのナビア社が生産しているアルマというクルマを公道で走らせる予定です。これは電気で走るクルマで、電気自動車で、かつ自動運転をするクルマで町内の郵便局、銀行、商店街のルートを走る予定です。いま公的な手続きを進めておりまして、4月1日以降に運行する予定ですが、定時定路線で実用化ということでは国内初の取り組みです。」

もう来月、あと3週間ほどで運行が始まると聞いて驚いたのですが、このバスは11人乗りのもので、先ほどの相鉄バスの自動運転車両とは違い、小型の電気自動運転バスで、時速19キロ以下でしか走りません。(調査した結果、この町での平均走行速度は22キロだそうで、渋滞には繋がらない予想)

当面は運賃も無料で、町内の郵便局や学校など、往復5キロの区間を走ります。このバスは、フランスのナビヤという会社が作った【アルマ】という車種で、世界で最も多く実証を重ねてきた車両で、スイスやフランスでも実際に運行されているもの。レベル4にも対応した自動運転バスなので、ハンドルも運転席もないんです!今の法律上、緊急時に誰かが止めなくてはいけないので、乗務員が同乗しています。しかし、ハンドルはないので、テレビゲームのコントローラーのようなもので操縦するそうです! また、車内にも緊急停止用のボタンがあって、乗客が危険を感じたらすぐ押せるようになっています。イメージとしては【スキー場のリフト】や【横に動くエレベーター】のような感覚だそうですが、日本で初めて自動運転バスが実際に公道を走ります。

★自動運転バスは救世主!

ところで、なぜ境町は、日本初の実用化をすることになったのか、再び三宅さんのお話です。

三宅昭広さん
「境町では住民の高齢化にともなって免許を返納されたりですとか、元々境町には鉄道の駅がない。
バスやタクシーの運転手もこれから不足していくという中で町民の移動手段をどう確保していくかが課題だった。今回、継続的に公共交通の足を確保していくためには自動運転のバスを導入していく必要があると考えております。」

境町には鉄道の駅がないので、町民の移動のメインはクルマです。(最寄駅は埼玉県の東武動物公園駅)そのため高齢者であっても免許の返納をためらう状況なのです。さらに、地元のバスやタクシー会社は運転手の確保に頭を抱えているそうで、今後さらに運転手が減っていくことを考えると、自動運転バスはまさに救世主。そういった背景があって、いち早く導入することを決めたのです。いよいよ自動運転の世界が始まりますね!

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。