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「扇風機」何年使っていますか?長持ちするがゆえの事故が増加中。

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日6月20日(月)はレポーター阿部真澄が「扇風機による事故と対策 」について取材しました!

阿部真澄

現場にアタックレポーターの阿部真澄

★経年劣化した扇風機による事故が増加中

扇風機2 おととい、関東でも今年初めての猛暑日となり、そろそろ皆さんが使い始める扇風機。実はそんな扇風機をめぐって消費者庁が先週、ある調査結果を発表しました。消費者庁 吉本崇史さんのお話です。

吉本崇史さん
「今年5月に扇風機を使用している20歳〜86歳の1800人に、不具合を発見したことがあるか、その際にどういう風に対応したのかということを聞いた。そうすると異常音などの不具合を感じたことがあると回答した人が、約27%に上り、このうち約半数はそのまま使い続けてしまっているということがわかった。扇風機については一般的に事故としては30年以上経った製品とか長期使用された製品でよく不具合が発生しやすい。この中には火事で家が全部焼けてしまったという報告も寄せられている。」

ここ数年、年月が経って劣化した「経年劣化」の扇風機による事故が増えているそうで、消費者庁が扇風機を持っている人を対象に、どのように使っているのか、不具合がどの位あるのかなど実態調査をしました。すると、「変な音がする」「焦げ臭い」などの不具合を感じたことがある人が約30パーセントいて、更に不具合を感じた人の半数以上が「それでも使い続けた」ということがわかりました。

★「お宅の扇風機はどのくらいの期間使っていますか?」街の声

「22年くらいは使っている。問題ない。回っていて涼しいのでいい。」
「割と丈夫で、音がし出して狂いが生じていたが20年くらい使っています。」
「30年くらい。嫁入り道具に買ってもらった。40年くらい。壊れない。心配したこともない。動けば使う。」
「10年ぐらい。首振らなくなったりしたけど使った。羽が回るから。ちょっとおかしくても気にならない。」
「買い換えるものの優先順位は最下位。性能も大して変わらない、だから使えなくても使っちゃう。」
「思い出せないくらい長い。音はするが、気にしなければいいんじゃないですか。使えるものは使う。日本の良いところ。回っていれば大丈夫だと思う。日本製ですから、信頼性が高い。」

特にメンテナンスもしていないけれど、壊れたことがないと言う声も多かったです。もちろん、年数が経っていても、不具合がなければ使い続けて問題はありません。一方で、不具合があった人の中で「それでも使い続ける」という人の声としては、

  • 「風を送ってくれる扇風機の役割を果たしている。羽が回るから使い続けている」
  • 「使えるから最後まで(壊れるまで)使う」
  • 「日本製で信頼しているから、多少音がしても問題ないと思う」

などの声があがりました。

★長持ちするけれど、その分危険が多い扇風機

確かに「まだ使えるから使いたい」というのは当たり前の意見な気もしますが、家電の安全対策などに詳しい人は、警鐘を鳴らします。明治大学・名誉教授 向殿政男さんのお話です。

向殿政男さん
「普通、家電製品の事故は使い方を間違えて事故という場合だが、その順位は扇風機が2番か3番。ただ、経年劣化という点で扇風機は多い、ダントツ。これは、長く持つようになったから。昔は火を吹く前に動かなくなっちゃう。最近は良くなったからこういう事故が起きる。それほど壊れない。日本の扇風機は優秀。特殊。だけど使えるからといって静かに止まる壊れ方なら良いけど、最後に火が出て使えなくなるやつがあるから、気をつけましょうということですね。」

扇風機は電子レンジや洗濯機、ガスコンロなどと違って操作を間違える心配が少ないので、使用中に重大事故に繋がることはそれほど多くはないそう。ただ、単純なつくりであること、技術の進化などの理由で長持ちすることによって、経年劣化での事故が圧倒的に多いそうなのです。実際に、去年までの8年間で家電の経年劣化による火災などの重大事故件数279件のうち、3割が扇風機による事故。最多でした。こうしたこともあり、扇風機や換気扇など5つの家電製品には、2009年から「設計標準使用期間」(製造年や製品の使用期間年数)の表示が義務付けられています。

★危険な兆候は「熱」「振動」「臭い」!扇風機はこまめなメンテナンスを!

「設計標準使用期間」があるものの、街の人たちでそれを知っている人はほとんどいなく、皆さん自分の判断基準で買い替えの時期を決めている様子です。そこで、向殿教授に「せめて何かこれだけは守ったほうがいい」というポイントを教えてもらいました。

向殿政男さん
「まず、何年目なのか自覚する。10年過ぎたら一度見てもらう。必ず寿命があるから、その兆候は6〜7月扇風機を出し始めの頃、30分走らせる。悪いやつは熱くなる。熱くなる、振動し始める、においがする。これに気づいて欲しい。」

長持ちする扇風機を無理に買い換えたほうが良い!と言うわけではなく、長持ちするからこそ注意しなければいけないことも増えてくるので、「1シーズン使い終わって押入れにしまうときはカバーをかける」「モーターの部分にたまったほこりをこまめに取る」など、メンテナンスをして目をかけて欲しいということでした。特に「熱」「振動」「臭い」、この3つにご注意を!

(取材・レポート:阿部真澄)


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