お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

尾崎世界観も感銘を受けた韓国文学。美しい表現の理由

ACTION

TBSラジオ「ACTION」。3月5日(木)は、お休みの羽田圭介さんの代わりとしてクリープハイプの尾崎世界観さんがパーソナリティ!ゲストコーナーには、キム・エラン著「外は夏」を翻訳した翻訳家・古川綾子さんにお越しいただきました!尾崎さんも読んで感銘を受けたという韓国文学の魅力についてお話を伺います。

尾崎:「外は夏」は喪失をテーマに書かれた7つの短編が入った作品です。この作品は、韓国ではどういった評価をされているんでしょうか?

古川:韓国では2017年に発売されて、日本では昨年の6月に初発売になりました。著者のキム・エランさんが2012年から2017年までの間に書き溜めて色々なところで発表された短編を集めて本にしたものになります。去年の段階では韓国で20万部ほど売れています。

尾崎:そうなんですね。

古川:韓国の場合、日本に比べると人口がだいぶ少ないのでかなりの大ヒットということになります。

尾崎:でも、そんなに派手な物語ではないですよね?

古川:そうですね。キム・エランさんという方はデビューが2005年でして、今年で15年目になる作家です。とても若い作家なんですが、学生の頃に文学賞を獲ってデビューした方なんです。15年間で出した数は5冊なので、そんなに多作ではないんですが、とても人気のある作家です。

尾崎:数多く賞も獲られてますよね!

古川:本を出すたびに何らかの文学賞を受賞してますね。「外は夏」の中に入っている「沈黙の未来」という作品は、韓国で一番権威があると言われている李箱(イサン)文学賞を受賞しました。

尾崎:本当にこの作品が好きで、基本的には何かが終わってしまって失った人のことを書いてるんですけど、それでも生きていく滑稽さとか寂しさを描いているなと思いました。

古川:ありがとうございます。

尾崎:何かが終わってしまったところで物語も終わる印象だったんですけど、何かが終わってもその人の人生は続いていくし、終わった後の方が長いと思うんです。僕はこの中ではニュースキャスターの話が好きです。

古川:「向こう側」という作品ですね。

尾崎:鉛筆で書かれた下書きのような、消しゴムですぐ消えてしまいそうなんだけどかろうじてそこに残ってる感じがしました。人間の感情の機微をしっかり掬い取ってるなと思いましたね。

古川:そうですね。誰にでもある日常なんですけど、本人も覚えてないような小さな感情の波がたくさんあると思うんですね。「向こう側」という作品は、公務員になりたいカップルの話ですよね。女性の方はうまく公務員になれるけど、男性の方はずっと浪人してて、最終的にカップルで居続けるために諦めるんですね。これも少しずつ日常が積み重なっていって、誰にでも訪れる終わりの1つなのかもしれないですけど、描き方がそっと差し出す感じですよね。

このあと、具体的な表現の話、古川さんが翻訳家としてどう韓国文学と向き合っているのかなど、お話しています。全編はradikoのタイムフリーで!

3月5日(木)のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200305162757

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)