お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

眼瞼けいれんの原因と治療法

森本毅郎 スタンバイ!

眼瞼けいれんは、まぶたの開け閉めを行う筋肉が、何らかの原因で意思と関係なくけいれんし、まばたきが思うようにできなくなったりする病気です。症状ですが「まぶたがぴくぴくする」というイメージを持っている方も多いかと思いますが、必ずしもそうではなく、違う病気の可能性があり、原因なども違います。

そこで3月2日(月)松井宏夫の「日本全国8時です」(TBSラジオ、月曜あさ8時~)で、眼瞼けいれんについて、さらに間違いやすい病気にも触れました。

★眼瞼けいれんとは?

まず、眼瞼けいれんですが、両眼のまぶたを閉じる筋肉が、持続的にけいれんし、それが間をおいて繰り返す病気です。眼瞼けいれんの初期症状として特徴的なのは「まばたきが増える」「まぶしさ」、「両眼を開けるのがつらい」「目が乾く」などの症状です。

症状が進行すると、両眼のまぶた頻繁にけいれんを起こし、自分ではまぶたを開けることが出来なくなります。すると、歩いている時に人とぶつかったり、自動車や自転車を運転中に危険を感じたこともあった、と話されます。

さらに、事故を起こすといったことも少なくありません。病気が進行するとまぶたをまったく開けられなくなって、失明同然の状態に陥ってしまうことも。患者さんによっては、頬や口元までけいれんが広がって、頭痛、耳鳴り、抑うつ症状などを訴える方もいます。

重症化すると、日常生活にも大きな支障を来すため、悩んでいる患者さんは、30万人から50万人と推測されています。進行はゆっくりですので、そのうち治ると放置している人が少なくありません。気付いた時にすぐに受診しましょう。

★眼瞼けいれんの原因は?

そんな眼瞼けいれんの原因は、大脳にある運動を抑制するシステムの機能障害と考えられている。簡単に言えば、脳の誤作動です。ただ誤作動する原因はよくわかっていません。ほとんどの患者さんは40歳以降に発症して、女性の方が2倍ほど多くいます。睡眠薬や抗不安薬などを服用していると、発症年齢が早くなる、との報告もあります。

★眼瞼けいれんと間違えやすい病気とは?

そんな眼瞼けいれんとよく間違えられやすい病気の1つに「眼瞼ミオキミア」という病気がある。主な症状はまぶたの一部が自分の意志とは関係なく一時的にピクピクと痙攣します。通常は片眼にだけ症状が現れます。そこが、両眼で起こる眼瞼けいれんと大きく違うところです。

眼瞼けいれんの病名、「けいれん」と聞くと、ぴくぴくけいれんすると思うのですが、片方での場合、多くは眼瞼ミオキミアである場合が多いのです。原因は疲れやストレスで、まばたきを素早く繰り返してもらうテストや筋肉の動きを図る検査を行って診断します。疲れやストレスが原因なので、それを解消できると、数日から数週間で治まります。

両眼かそうでないか、まぶしさがあるかないか、などで違いがあります。ただ、この眼瞼けいれんと間違えられやすい「眼瞼ミオキミア」も、ほかの病気の症状の1つとしてあらわれることもありますので、自己診断せず眼科を受診して、正しい診断をしてもらうことが重要です。

★眼瞼けいれんの検査・治療とは?

眼瞼けいれんですが、「眼瞼ミオキミア」と同じような検査、まばたきのテストや筋肉の動きを図る検査を行って診断します。検査を受けて、眼瞼けいれんと診断されると、治療に移ります。

眼瞼けいれんの治療は、残念ながら根本的に治す方法がないのが現状で、あくまでも症状を和らげるための治療が中心になります。具体的には、ボツリヌス療法=ボトックス治療を行います。ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す物質を注射して、緊張している筋肉を麻痺させて症状を改善する治療方法です。

通常はまぶたの周り6カ所=両眼で12カ所の筋肉に直接注射します。注射の効果ですが、治療当日には、ほとんど効果は現れず、通常では、2日から3日してから、
徐々に効果が現れてきます。

効果は個人差がありますが、通常3か月から4か月持続しますが、数週間かけて効果が消えていくので、再びけいれんが出てくる場合、再度注射を行います。入院する必要はなく、当日は入浴や激しい運動はできませんが、翌日以降は、これまでと同じように過ごすことができます。

★眼瞼けいれんの治療は誰でも受けられる?

ボツリヌス治療は、妊娠中や授乳中の人、15歳未満の人、そのほか、重症筋無力症や筋萎縮症などの疾患がある人は受けられませんが、そのほかの人は受けられます。また、ボツリヌス療法でまぶたが閉じにくくなるなどの副作用もありますが、そのほとんどは1ヵ月ほどで消失します。

ただ、ボツリヌス療法は、どこででも受けられるというものではありません。薬を使うための規定の講習実技セミナーを受講した医師のいる医療機関に限られます。というのも、ボツリヌス療法は、毒素を使う治療だからです。

毒素というとぎょっとされる方もいるかと思いますが、正しく使えば、決して危険な薬ではありません。むしろ効果は劇的で、改善率は9割弱と有効性は高いというデータもあります。ただこの毒素は正しく扱わないと危険な事もあるため条件をクリアした医療機関に限られている。ボツリヌス治療を行っている病院を事前に調べて受診するといいと思います。

症状が進行していない場合は、生活改善に取り組んでもらう方法も行われています。集中できる趣味に没頭していると症状が出ない、という方には、集中できる趣味を積極的に生活に取り入れるのも勧められます。

一般的に、眼のトラブルの多くは疲れやストレスが引き金となっておこります。画面を長時間見続ける生活をしていると、眼の疲れやドライアイ、視力低下を招くため2時間パソコンの仕事をしたら、15分程度の休憩をとるという意識で体と同じように眼もしっかり休ませましょう。温かいお湯で湿らせたタオルを目の上に置くなどもいいです。そして、睡眠はしっかりとりましょう。

松井宏夫の日本全国8時です(リンクは1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200302080130

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)