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片山杜秀さんが語る「戦争とクラシック音楽」

ACTION

TBSラジオ「ACTION」。2月27日(木)のパーソナリティは、作家の羽田圭介さん! ゲストコーナーには、『革命と戦争のクラシック音楽史』の著者で音楽評論家の片山杜秀さんにお越しいただきました! 戦争とクラシック音楽にどのような関係があるのか!クラシックの名曲を聴きながら詳しくお話を伺います。

片山:戦いと音楽っていうのは古代から関係があったと言ってもいいくらいで、やっぱり戦う時は身体を鼓舞して一体となって進んでいくということが起きてきます。いわゆるクラシック音楽として知られているバッハ、ハイドン、ベートーヴェンで考えれば、特に18世紀とヨーロッパの当時の時代状況を考えると、いかにクラシック音楽と戦いというものが切っても切れない関係ということが分かると思います。

羽田:なるほど。

片山:むしろそれを知らないとクラシック音楽が楽しめないと思います!

幸坂:18世紀の時代背景はどのような感じだったんですかね?

片山:やはり一番のポイントは、1789年のフランス大革命。ここで民衆が戦争の表舞台に出てきたんですね。でも軍人のように身体的な訓練ができていないから、みんなで一緒に歌って動きを合わせようという音楽の比重がぐっと上がるんです。

幸坂:へえ~!

片山:あと、貴族とか偉い人は洗練された趣味があって色々な音楽を聴き分けることができたんですけど、民衆は素朴なものしかわからない。そうすると、誰でも覚えやすいメロディーが重視されたりもするんです。だから音楽のあり様もガラッと変わります。

羽田:なるほど!ではまず紹介していただく曲はなんでしょう?

片山:モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の第一楽章ですね!

羽田:これは曲としては明るい感じですよね。

片山:そうですね!聴いてみると「ダン!ダカダン!ダカダン!」ってもうミリタリーマーチなんですね。

幸坂:ああ~!

片山:また優美な感じのメロディーと対比があるわけですね。これをモーツァルトがどういうタイミングで作ったかというと、フランス革命が起きる少し前なんですが、モーツァルトはウィーンにいたんです。ウィーンは当時、ハプスブルク帝国だったわけです。

片山:ハプスブルク帝国とライバル関係にあったのが、オスマン帝国です。ここと仲良くなったりライバルになったりを繰り返してたわけですね。ちょうどここでモーツァルトを庇護していた皇帝ヨーゼフ2世が、オスマン帝国と戦争を始めたんです。

幸坂:うんうん。

片山:そのタイミングで作られたのがこの曲で、当時のウィーンは戦争を意識してか軍楽が街に鳴り響いてる状況だったんですね。それに合わせてモーツァルトも代表的な名曲を作ろうという。つまり、ヨーゼフ2世率いるハプスブルク帝国とオスマン帝国のバルカン半島での戦争という時代背景がなければ、この曲は生まれなかったわけですね!

羽田:うわ~、なるほど!

一度は聞いたことがあるあのクラシック音楽も、戦争や革命と関わりがあったことが学べます!全編はradikoのタイムフリーで!

2月27日(木)のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200227163000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)