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羽田空港新ルート問題 川崎市の離陸直後の騒音がものすごい。

森本毅郎 スタンバイ!

羽田空港の新ルートに関する実機飛行実験が今月12日まで行われました。都心の上空を通ることで、騒音が問題になっていますが、実機飛行実験が終わって、また別の問題が出てきています。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!2月25日(火)は、『羽田空港新ルート問題 川崎市の離陸直後の騒音がものすごい。』というテーマで近堂かおりが取材をしました。

★離陸時の音の大きさの問題

新たに指摘されたのは、どんな問題なのか?航空アナリスト 鳥海高太朗さんのお話です。

鳥海高太朗さん
「今回、新しく3月29日から、南風の時にB滑走路が離陸として初めて使われることになる。川崎市側、川崎駅や川崎大師そういった方向に離陸をしていくので騒音が出てくる。今回の実験の時にも予想以上に音が大きかったという声が出てきています。今まで都心上空の問題は、離陸よりも着陸の際の音が取り上げられていたが、離陸の方の音が大きいのではないかという指摘が出たのは今回が初めてです。」

今まで、都心上空を通るときの騒音や、着陸のときの機体の角度の問題は指摘されていましたが、今回は離陸するときの騒音問題。新ルートでは、これまでは海側から着陸する時にしか使われていなかった【B滑走路】が離陸時に使われることになります。【B滑走路】を使うと、羽田空港から川崎市側に飛びますが、多摩川をはさんですぐ川崎市川崎区・殿町、田町地区の上を通過するので、離陸直後のものすごい音が地区を直撃するという問題です。

この【B滑走路】を使う時には条件があります。①南風の時 ②午後3時から午後7時の間 ③飛行距離が6000キロ以下の路線、など条件があります。

★説明は受けてはいたけれど・・・

では、実機飛行の実験が行われているとき、その該当エリアはどういう様子だったのか。事前の国交省の説明会にも参加してきた、川崎市の田町2・3丁目町内会・会長、熊谷俊和さんに聞きました。

熊谷俊和さん
「正直、こんなに数が多いのかという感じ、飛ぶ頻度。午後3時?7時の間に100機、100回飛ぶんですよ、3分に一機です。ところが見ていると、スタートからなくなるまで1分くらいかかる。つまり3分の間に1分飛んでいる。みんな”すげーなこれ”と言っている、真上ですよ。」

【3分に1機】という数字は、事前に説明されていましたが、実際の実験を体験してみると、3分の間の1分は飛んでいる音が聞こえているのだそうで、つまりずっと飛んでいるように聞こえます。一瞬で聞こえなくなるわけではないですものね。

実は、いまこの地区から羽田空港に直結する橋を作っています。その橋が完成すれば、歩いて空港に行けるようになるほどの近い距離。その距離で、1000フィート=300メートルの高さを通過するということになっています。

★実験を体験した街の声は?

300メートルって、東京タワーほどの高さです・・・。その高さを、しかも、ひっきりなしに飛行機が飛ぶんわけですが、みなさんの体感はどんなだったのか。この地区にある駅、京急大師線の終点、小島新田駅の周辺で聞いてみました。

●「今までに比べると音が大きくてうるさいし、今までそんなに気になったことなかったですけど、怖いなと思いました近くを飛んでいるので。」
●「うるさいです。短いと2分おきにくる。多摩川から見ると、川からぐわーっと上がってくるような感じ。だからうるさいですよ」
●「けっこう回数が多かった。デカすぎるのでコックピットも全部見えます。窓も見えるくらい大きかったです。」
●「すごいですよつながって来ますもの。形がよく見える。(飛んでいる音)いま見えないでしょ、どこを飛んでいるか。だけど丸見えだった。」
●「こんな低くみたの初めてだった、窓もはっきり、電気ついているのも見える。音もすごくてテレビの音が聞こえない、窓を閉めてても。」

実験では、最大90デシベルを記録していて、これは「パチンコ屋」や「騒々しい工場」の音に相当します。空港近くに住んでいて、元々飛行機の音に慣れている、と話す方の多い住民のみなさんですが、離陸直後の音はやはり大きく、見える機体も大きいので圧迫感にもビックリしていました。(あまりの大きさに動画を撮ってそれを見せてくれた住民もいました。)

★住民としては、譲歩。お願いしたいこと。

飛行実験をしたことで、思った以上の音と機体の大きさを経験した地区ですが、ではこれからどうしていくのか、田町2・3丁目町内会長の熊谷さんのお話。

熊谷俊和さん
「北風の時は飛ばないから、だから冬は北風なのであんまり飛ばない。でも夏は南風で、どうなるかわからない。我々としてはもう決まったことなのにどうするか。もっと短くか回数を減らすことができないか。それが我々の譲歩、お願い。でも国交省はダメだって言うんだろうね。」

今回の実機飛行実験は冬に行われました。でも南風のメインは夏。冬でこの頻度だと、夏になったらもっと・・・毎日飛ぶのではないか、そうなると住民からどんな声があがるか・・・。今後、3月の本格始動までの間に行われる国交省の説明会で、せめて午後3時から午後7時という時間を短くすること、3分に1機という頻度を少し減らすこと、をお願いしてみるけど・・・ということでした。

熊谷さんは、我々の譲歩、とおっしゃっていました。羽田空港への離発着を増やす目的も重要なことは理解できますが、住民の側の意見とのバランスは取れているのか。始動まで1か月余り、実験を受けて、どうなるのでしょうか。

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。