「AI時代の死者との付き合い方」Part3
出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、吉川浩満、永田夏来、倉本さおり、海猫沢めろん、塚越健司、村山佳奈女、斎藤哲也、宮崎智之、花井優太、モレーンほか
〇今月のスポンサー・ロフタルさんよりモレーンさんがお越しです
・ベストメール賞常連のモレーンさんこと飯窪祐二さん(c)
・ロフタルは研究者向けの研究室発信サービスHey!Laboを提供中(飯窪)
・大学院生を外から獲得するための研究室の情報発信は課題(c)
・2020年3月まで「Lifeを聴いた」で初期費用および月額費用1年分が無料に(飯窪)
〇蘇ってほしくない人
・AIはDoを残しているだけなのにBeが蘇っているように扱われる違和感(飯窪)
・自分に近しい人の蘇生は見たくない面も見せられそうだから反対(リスナー)
→身勝手だが蘇った過去の偉人の言葉は聞いてみたい(リスナー)
・蘇りは面白いけれど今との価値観のズレも現れうる(c)
〇本物じゃなくたっていい?
・何を話しているのか分からないまま死について論じている現状(倉本)
→身近かつ二項対立であるために議論が錯綜する「死」(倉本)
・人間の本物性のありかを問う『如何様』(倉本)
・異端か否かを厳密にするキリスト教圏、ある意味で異端の歴史が豊富な日本(塚越)
・みんなが本物だと言ったものが本物になってしまう(c)
・バーチャルインフルエンサーが大人気(村山)
→人気者は会えない人の方が大半だから、存在しなくたって問題ない(村山)
〇それはDoかBeか
・作品(=Do)と作者(=Be)は切り離せない(c)
・伊藤計劃の絶筆を引き継ぐ円城塔『屍者の帝国』(倉本)
→「ゾンビ化した死者の使役」という作品自体のテーマと行為の合致(海猫沢)
・Beがごちゃごちゃになっていく伊坂幸太郎と阿部和重の『キャプテンサンダーボルト』(倉本)
・帝政ローマ時代の哲学者のイタコ状態の『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(吉川)
・作品が残ると言うことはその人の痕跡が残るということ(c)
→一方で存在を社会的に残すときにデータ、すなわちBeを残せてしまう現代(c)
→原理的にはDoでしかない(塚越)
・BeとDoの分離の加速による気持ち悪さ(c)
・社会的存在としてのBeはDoをきっかけに語られるもの(c)
→データは残ってなくても語り継がれたら残る(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2016/10/23「2.5次元を生きる〜VR・ポケモン・コンビニ人間」
https://www.tbsradio.jp/life/2016102325vr/index.html
2012/01/22「何のためのアーカイブ?」
https://www.tbsradio.jp/life/20120122/index.html
このパートでかけた曲
●BUMP OF CHICKEN “話がしたいよ” (モレーンさん選曲)
参考資料