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「ゲームってもはや『勉強』なんじゃないかと思っています」俳優・高杉真宙がゲームに対して思うこと

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

高杉真宙さん完全版トーク後編はこちらから↓↓

■戦わないと上手くならないから、って強い人はみんな言う

「マイゲーム・マイライフ」のゲストは先週に引き続き、俳優の高杉真宙さんです。今回、高杉さんと宇多丸さんのトークの中に、人の人生観とゲーム観がそのままリンクするなぁ、と思った話がありました。過去放送でもたびたび話題になった、ゲームは歯ごたえを求める派か、イージーモードでラクに勝ちたい派か、にも通じますが、これらに加えてもう一つ、「努力を厭わないか」という軸もあると思いました。別段、強く歯ごたえを求めているわけではないものの、努力しなければならないなら、なんだかんだでちゃんとやる。高杉さんは、そういう考え方を持つひとりのようです。


宇多丸「プレイスタイル的にはどんな感じですか? 僕はPUBGやっているときは、わりと『待ち』っていうか」

高杉「はい、はい」

宇多丸「わりとこう、絶対安全な地域を確保して、来るのを待つ、みたいな感じで。そのやり方も限界があるんですけど」

高杉「僕は、友達に言われたのは、『戦わないと上手くならないから』って。必死に激戦区に降りて、死んで」

宇多丸「ああ~。それが正しいんだよなぁ……言われたなぁ、俺も」


高杉「はい」

宇多丸「PUBGもまず激戦区にちゃんと降りろ、戦わなきゃ、と。同じこと言われました」

高杉「そうなんですよ。みんな言いますよね、上手い人って」

宇多丸「そうなんだけどさぁ!」

高杉「そうなんですよ!」

宇多丸「うーん」


高杉「せっかくいい武器手に入れたのに、ここまで来たのに死ぬっていうのがなんかちょっと……最初はやっぱりキツかったですね」

宇多丸「それは、実況動画なんかも見て勉強された?」

高杉「そうですね」

宇多丸「わりとそういうことってされるんですか? 研究とか」


高杉「結構いろいろ勉強して。ゲームは勉強なんじゃないかって最近思い始めてます」

高杉さんは、嫌だ嫌だと思いながらも、なんだかんだで実況動画を見て勉強する、という努力を厭わないわけです。一方で、イージーに勝ちたい派は、そこで努力をする方向には決して舵を切らず、いかに努力をせずに旨味を得られるか、という工夫を考えるタイプ。私は完全にこちらのタイプなのですが、思い返せば人生の選択においても基本的に「いかに努力をしなくて済むか」を一番の優先事項としてきたように思います。そう考えると、ゲームから学べることって、自分のもともとの気質を伸ばす類の学びのような気がします。努力が嫌いな人はゲームの中でも努力せずになんとかしようとするし、努力できる人はゲームの中でもする。何か難易度の高いハードルを乗り越えることに喜びを覚える気質なら、やはりそのようなプレイスタイルを好む……など。ゲームのプレイスタイルには、人間のすべてが詰まっています。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

高杉「ネット環境が整ってない頃だったので、ずっとひたすらひとりでやってましたね、モンハン」

宇多丸「あれはね、やっぱりオンラインじゃないと」

高杉「ワールドにならないですからね」

宇多丸「モンスターハンターワールドじゃなくて、モンスターハンターひとり(笑)」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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