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新型肺炎の流行で鳥取のインバウンド産業に大打撃?

森本毅郎 スタンバイ!

新型コロナウイルスによる肺炎、一向に収束する気配がありません。その影響で今、特にアジア圏の外国人観光客が国内の観光地から減ってしまい、活気が失われつつあります。2月13日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

★浅草に人がいない

まずは、外国人観光客に人気の浅草の様子について。観光用きものレンタル専門店「浅草愛和服」の代表取締役、畑和男さんのお話です。

観光用きものレンタル専門店「浅草愛和服」の代表取締役、畑和男さん
この一週間ぐらい、街全体の観光客がものすごく少ないですね。それはすごく、コロナウイルスの影響があるのかなということで、歩いてる方も少ないですし、レストランとか、食堂行っても全然違いますね。いつもですと満員でお昼ぐらい行くと入れないのに、全然スカスカですからね。つくづく思いますね、観光客で浅草はもってるんだなって実感しましたね。

確かに街中や商業施設内に人が少ないと感じました。また、こちらのきものレンタル店は、8割が外国人観光客の利用ですが、今は10%~20%くらい利用者が減っているということです。特に少し前の春節の時期には、中国からの団体客25人が、飛行機が飛ばなくなりキャンセルになってしまったそうです。

★韓国・中国・香港のトリプルパンチ

そんな外国人観光客により翻弄されているのが、鳥取県です。鳥取県は、正直日本人にはあまり人気ではありませんが、なんと、外国人観光客にはかなりの人気。楽天トラベルが発表した2018年の『訪日旅行人気上昇都道府県ランキング』でなんと1位に選ばれているんです。

その理由は、鳥取砂丘だけではありません。鳥取県は「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさん、「名探偵コナン」の青山剛昌さんといった著名な漫画家さんを多く輩出しています。これらの作品が特にアジア圏で人気ということで、「まんが王国とっとり」を掲げてPRをし、インバウンドの取り込みに成功しています。

ですが、今まさに新型コロナの影響が出てしまっているようです。「青山剛昌ふるさと館」の館長、石田敏光さんのお話です。

「青山剛昌ふるさと館」の館長、石田敏光さん
まず韓国につきましては、日韓関係のノージャパン、ボイコットジャパンで8月に団体がダウン。また1月に復活しましたけど、2月の団体はまた新型ウイルスのおかげでキャンセルになりましたね。中国の場合は直行便、米子便が欠航したのが大きいですね。それから香港につきましては香港便も今度欠航になりますのでこれも縮小という形ですね。

元々、日韓関係の悪化で韓国人観光客が減っていて、ようやく持ち直したと思った矢先の新型コロナ。米子空港と上海をつなぐ直行便が3月中旬まで欠航。この影響もあって予約のキャンセルが4件出ているということです。香港―米子便も今月25日から来月末まで欠航となっています。

★鳥取にもクルーズ船!

このように既に様々な影響が出ている中さらに鳥取の観光客減少に追い打ちをかけるかもしれないのが、今横浜でも感染者を乗せたまま停泊している「クルーズ船」です。鳥取県境港市の堺港管理組合事務局長、森田豊充さんのお話です。

鳥取県境港市の堺港管理組合事務局長、森田豊充さん
堺港の場合はいろんなクルーズ船が入ってきておりまして、大型のクルーズ船になりますとやはり中国のお客様が多くなっています。大型客船はクァンタムオブザシーズという船で17万トンでおよそ5000人が乗っている。これからがクルーズ船のシーズンになるわけですけども、これがどういう風に、これから感染の状況によっても変わってくると思いますけども、非常に大きな影響があるのではないかと感じております。

鳥取の境港は、水深が14mと深いことから大型の客船に対応できます。年間4~5万人が利用し、このうち8割は外国人観光客。その半分が中国人。特産のカニなどを購入し、1人あたり1万円~2万円の経済効果、つまり1度の寄港で5000万円~1億円の経済効果が見込めるということです。

もしこの人たちがごっそり来なくなったらその損失は計り知れません。

★この先どうなるコロナウィルス!?

今は境港のクルーズ船はお休みの時期で、4月から運航開始となりますが、そのころに新型コロナがどんな状況になっているのか。堺港管理組合事務局長の森田さんはとても心配しています。

鳥取県境港市の堺港管理組合事務局長、森田豊充さん
今、国のほうからの要請の文書が来ておりまして、船内に感染者がいらっしゃる場合は港のほうで受け入れられないということになっておりまして。観光面では大きな影響が出ると思いますけども、今の状況ですと止むを得ない。新型コロナウイルスの肺炎については早く収束を願っているというのが一番ですし、その収束に向けて港でやるべきことは協力していかなければいけない。ただ、インバウンドが全国の中でもたくさん来ている県ですので、早くおさまってもらえたらと思ってます。

もし、クルーズ船に一人でも新型コロナウイルスの感染者が出た場合は、観光客の方たちは引き返すことになり、本来鳥取に来るはずだった外国人観光客が一気に来なくなってしまうかもしれません。