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理解できるようで、できないような、不思議なミイラの話

ACTION

2月12日(水)のゲストは国立科学博物館の坂上和弘さん。今月24日まで、国立科学博物館で開催中の『特別展「ミイラ」』を坂上さんは監修されています。今日はミイラの世界の話をDJ松永さんがお伺いします。

松永:ミイラって怖いものとして扱われがちじゃないですか?怖がって観に行かないのかなぁという気がしなくもないのですが、実際展示はどうですか?

坂上:カップルや女性の2人組とか、年代問わず女性の姿が多いですね。

松永:女性が多いんですか?

幸坂:今日行ってきたんですけど、女性が多かったですね。お子様連れとか。1体のミイラに人だかりができてるんですよ。その隙間から見るの必死でした。そのぐらい大盛況でした。

松永:ミイラって女性客が多いんですか?

坂上:それは僕も予想外で。そもそも僕の人生の中で、「ミイラ好き」って言ってくれる人がほとんどいなかったんですよ。

松永:俺も見たことないですね。

坂上:ですよね。「昨日ミイラ見ちゃって面白かったよ」ってまずないですよね。僕は昔からミイラが好きで、いろんなところで言っていて、学会でも言ってるんですけど、「なんでそんなものが好きなの?」と冷たい顔をされることが多かったんです。

松永:坂上さんの学会の場でもですか?

坂上:そうです。なので今回展示をやることにおいて、「多分、滑るだろう」と思っていたわけです。それがこれだけ興味を持っていただけて、感謝に堪えないです。

松永:そうなんですか。なんで女性に好まれるんですか?

坂上:全く分からないです。

松永:そこはそうなんですね。幸坂さんは行かれたんですよね?

幸坂:私は、最初は「今日ミイラ取り上げるから、事前に観に行っておこう」というテンションだったのですが、実際観たら引き込まれますね。歴史を感じて、文化とも関わりがあって、表情も1体1体違うんです。

坂上:最初はなんであれ、一度ご覧いただくと、ミイラの存在感ってすごく感じられると思います。

幸坂:私、もう1回観に行きたいと思いましたよ。

松永:あっ。すごい!こうやって徐々にファンができていくんですね。

松永:ミイラになるプロセスというのは?

坂上:いろいろあります。シンプルにいうと、砂漠地に棄てる。砂漠にポンと置くと、体液が出てそれが砂に吸い取られる。吸い取られると乾燥しますね。

松永:腐敗しなくなるんだ。

坂上:そう。あと熱がずっと当たってると、そのまま腐らず放置される。で、水分が完全になくなると、微生物の活動がかなり抑えられるので、ますます腐敗が進まなくなります。

松永:本当に内臓がきれいなまま残る場合があるんですね。

坂上:もちろん、これはかなり偶然によるところが多いので、人為的にミイラを作ろうという手立てが7000年前ぐらいに南米で初めて起こるんです。

松永:なるほど、最初自然でできたものを見て、「これは自分たちの手で作りたいぞ」というところから始まったんですね。それはどうやって作ったのですか?

坂上:7000年前のミイラは、これはミイラと言っていいのかという疑問もあるんですが、亡くなった人の内蔵を全部取って、皮を剥ぎます。

松永:えっ、皮膚?痛いって…。

坂上:まぁ、亡くなっていますから(笑)で、皮を剥いで、きれいに置いて、内蔵を取り除いて、骨だけにします。その周りに支え棒みたいなものをいくつかつけて、粘土みたいなもので形づくります。で、顔に仮面を被せて、先程の皮を被せると。

松永:えっ、粘土の上に皮を被せるんですか?肉の代わりということですか?

坂上:そうですね。そうすると、人の形が残ったまんまになるんです。そんなにきれいではなかったみたいですが。ただ、マスク自体を見てみると、その人の目の位置、鼻の位置、口の位置と一緒の位置にあるんです。だから、生前の顔を再現するように残っていたんだろうと。

松永:なんでそんなものを作ろうと思ったのですか?

坂上:それは簡単で、たとえば自分が大事に思っていた人を亡くしたとき。

松永:なるほど、残しておきたいと。

坂上:そうです。僕が今話したミイラ作りのプロセスは「気持ち悪い」と思うかもしれませんが、根底にある「親しい人を残したい」という気持ちは理解できますよね。そこが面白いところなんです。理解できるところと、理解できないところがあって、ミイラがあるんです。
松永:大切な人は残したい、分かる!じゃあミイラ作ろう、その作り方が怖い!怖い!ということですね。

このほかも、知らないミイラのお話がたくさんでてきます。GUEST ACTION全編はradikoのタイムフリーで。

2月12日(水)のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200212162830

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)