お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ

国内で3か所目となる「横浜こどもホスピス」▼人権TODAY(2020年1月25日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時15分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは…2020年1月25日放送「横浜こどもホスピス」

“こどもホスピス”とは…

“ホスピス”と言えば、がんなどで余命が限られている重病の方が、終末期のケアを受ける場所です。“こどもホスピス”も趣旨としては同じことなのですが、対象が重病の子どもです。NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」代表理事の田川尚登(たがわ ひさと)さんにお話を伺いました。

NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」代表理事の田川尚登さん
子どもはどんなに重い病気とか重い障害があっても、成長・発達を続けているってことが、大人と違うところ。余命を告げられて、限られた時間をどのように使っていくかっていうのが、家族にとっても非常に悩ましいことです。そういう場合になかなか子どものやりたいことが出来てないっていう現状があります

 

NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」代表理事の田川尚登さん

そういう子どもや家族を支援していく施設が、“こどもホスピス”というわけです。発祥の地はイギリスで、1982年に“第1号”が誕生しました。イギリス全土には現在50の“こどもホスピス”が在り、今ではドイツやオランダなどにもそうした施設が設けられています。

しかし日本には今のところ、大阪に2つの“こどもホスピス”が在るだけ。
田川さんたちは、「横浜こどもホスピスプロジェクト」という名前からおわかりの通り、日本では3箇所目、関東では初めての“こどもホスピス”を作ろうとしています。去年11月に、京浜急行の金沢八景駅から10分ほどの海の近くに横浜市が持つ土地を、無償で借りることが決まって、これから工事に入り、来年=2021年の夏頃にはオープンする予定となっています。

亡き娘のために、重病の子どもたちの支援活動をスタート

田川さんは“こどもホスピス”の建設が具体的な動きになる前は、重い病気の子どもが数多く長期入院をしている「神奈川県立こども医療センター」のすぐ近くに「リラの家」という名前の施設を運営するメンバーでした。こちらは病気の子どもがいる家庭を支えるため、安い料金で泊まれる施設です。この番組でも4年前に取り上げています。
(2016年4月9日放送 https://www.tbsradio.jp/22981)

そこから更に前進して、“こどもホスピス”の開設に向かったわけですが、田川さんのこうした活動は、今から22年前に当時6歳の田川さんの娘さんが悪性腫瘍で余命半年と宣告されて、実際は5カ月で亡くなったという経験から始まりました。

NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」代表理事の田川尚登さん
娘と一緒に過ごした5カ月が、私にとっての父親という自覚を持たせてもらったという経験から、娘が亡くなった後に、日本の小児医療で足りない部分はここなのよ、何とかしてよって、言われているように捉えています

田川さんは、自分が小児医療の支援をしていく流れを、娘さんが作ってくれたと語ります。
田川さんによると、“こどもホスピス”でサポートすべき対象となる、小児がんや遺伝系・神経系の病気、脳性まひなどの18歳以下の子どもの患者は、全国では2万人ほどと言われています。今回開設される「横浜こどもホスピス」の地元となる神奈川県では、2,000~2,500人に上るものと見られます。

「横浜こどもホスピス」はこんな施設に

病院や自宅では、重い病気の子どもが家族と一緒に過ごしながら、普通の日常生活を送るのは、大変難しいことです。「横浜こどもホスピス」では、子どもが持つ「遊びたい・学びたい」気持ちに応えるために、こんなスタッフを集めてのスタートになります。

NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」代表理事の田川尚登さん
中心に雇い入れる方は、看護師さんです。そういう方が身近に居て安心して過ごせるという意味。それから保育士さん等、遊びの支援をできるスタッフが居て、子どものやりたいことを、一緒に手伝ってくれるというような施設です

「横浜こどもホスピス」イメージ図

家族ごとの個室と、子どもの友達も呼べるような広いスペースとして多目的なホールも用意します。オープン時は、1日3家族に対応していけるということで、運営する側が慣れてきたら、宿泊も出来るようにしていく予定です。
利用料としては1日1,000円程度。宿泊2,000円程度を想定。増築するスペースもあるので、利用者が増えていったら部屋を増やしていく予定もあります。
運営は募金で賄っていくことになるので、多くの方の善意を必要とする施設です。現在設備のためのクラウドファンディングなども行っています。

さて横浜市に「こどもホスピス」を開くという目標に向かって大きく前進した田川さんが、今後目指すところは…。

NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」代表理事の田川尚登さん
横浜と大阪にだけ“こどもホスピス”が在っても仕方がないです。我々は、健常の方も、障害や重い病気がある方も、共に生きていけるような社会が出来たら良いなと思っているので、全国に広がっていって欲しいなと考えています。

★NPO法人「横浜こどもホスピスプロジェクト」http://childrenshospice.yokohama/
TEL: 045-274-8686

担当:松崎まこと(放送作家/映画活動家)