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雪不足のスキー場が悲鳴 春節も心配!?

森本毅郎 スタンバイ!

今朝の新聞にも【雪不足に悲鳴(朝日新聞)】【五輪で配る雪 降らない(毎日新聞)】などとありましたが、雪不足のニュースが連日出ていますが、今日は、大変気をもんでいるスキー場の最新の状況のお話。この冬は雪が足りなくてどのスキー場も本当に大変。西日本のスキー場では神主さんを呼んで【雪乞い】をしているところもありました。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!1月22日(水)は、『雪不足のスキー場が悲鳴 春節も心配!?』というテーマで近堂かおりが取材をしました。

★やっと10㎝降った山形蔵王温泉スキー場

そんな中、きのう東北地方に久しぶりの雪。東北各地のスキー場も困っていたのですがゲレンデはどうなったか。山形蔵王温泉スキー場にお聞きしてみました。蔵王索道協会の後藤純一さん のお話。

後藤純一さん
「やっとまとまって雪が降りました、やっと。現在まで10㎝、所によっては20㎝積もったところもありますのでだいぶ条件がよくなりましたね。12月の5日か6日あたりに20㎝以上降ってスキー場は予定通りオープンしたんですけど、そのあとの雪がなかなか降らなくて。蔵王では降雪機を設備しているゲレンデもありますのでそういったところでは稼働させてるんですけども、水を霧状に撒いて空中で雪に変わるというものですから、今年だいぶ気温が高かったので、氷点下に気温が下がらないと雪にならないんですね。こんな冬はほんと珍しいですよね。まあいろいろ話を聞いてますけど40年ぶり以上の雪の少なさですね。」

数十年ぶりの雪不足というから、いかに大変なことか。いつもは1mぐらい積もると圧雪車で雪を押し固めて、さらに積もらせてゲレンデを整えていく。しかし、今年は押し固めたら雪がなくなっちゃう。降雪機も気温が高くて使えない。(気温が高いと、撒いた水が雪にならずに地面に落ちてしまうから)

山形蔵王温泉スキー場は14あるゲレンデのうち、やっているのは7つ。スキー客は例年に比べると2割強ぐらい減っているそう。後藤さんによると、今シーズンの蔵王は、雪が降っても一晩に1~2㎝だったということで、10~20㎝の積雪というと蔵王だと少ないのでは?と感じますが、とても嬉しそう。そしてほっとした、というのがとてもよく伝わってきました。

★例外的な岩手県・安比高原スキー場

東北のほかのスキー場も似たような状況なのですが、中には例外的なスキー場も。それは岩手県北部にある安比高原スキー場支配人の畠山護さんのお話。

畠山護さん
「おかげさまで雪はかなりありまして、安比は今、累計の積雪が3m40㎝ぐらい、コースは170㎝ほどあります。気温は少し高いかなと思います。今年はちょっと暖冬気味ということで、年配の方に聞くと「やませ雪」というのもあるらしいんです。よくいう南岸低気圧(日本列島南岸を発達しながら東に進んでいく低気圧)というのがきますよね。南から低気圧が入ってきたときに東の風が回ってきて、安比のほうで北風に変わって雪を降らせているような感じかなと思うんですよね。少し湿った雪がたくさん降って、逆に今年はたくさん積もったということがあったかなと思います。」

畠山さんの話では、安比では例年、北西のほうから季節風が入ってきて、サラサラのパウダースノーが降る。軽い雪なので風に吹かれると積もらないこともあるそう。

でも今年の冬は、南岸低気圧で太平洋側=東のほうから風が入ってきて、それが奥羽山脈に沿って流れて、安比のほうに雪を降らせている。少し湿った雪は積もりやすいので、東風氏はたくさん積もったのでは?と畠山さん。

東北地方に春から夏にかけて東から吹く風を【やませ】といいますが、冬に、東の風の影響で降る雪を【やませ雪】というそう。例年は3月頃に【やませ雪】がどかっと降ると、春の訪れを告げる。春を告げる雪が、今年は、”いま”安比にたくさん雪を降らせているみたい・・・。降っているところも、降らないところも、どうも例年と違っているんですね。

★インバウンドのお客さんも多い

とはいえ、ほかは軒並み雪不足ですから、スキー客は安比に集まってくるそうです。畠山さんのお話。

畠山護さん
「雪が多いところを探して来られるお客様もいらっしゃいますし、このところはインバウンドのお客様も増えていますので大変賑わっております。海外の方は日本の雪がよくて来られるんですけども、やはり新雪を滑るというのが大好きなので、圧雪していない森の中を滑ったり、そういうのを求めて来られる方も結構多くなってきています。欧米の方も増えてきていますし、東北はアジア圏から飛行機の直行便がどんどん飛ぶようになってきていましたので、アジアの方も結構増えてきてます。中国のスキー場は基本的に人工雪のスキー場なので、来られる方は感動されているかなあと感じます。」

安比高原スキー場は、日本のスキーヤーに加えて、森の中を滑るのが好きなヨーロッパの方や、自然の雪を求める中国の方がたくさん来る。実は日本各地のスキー場は、ここ数年、中国人の観光客がどっと押し寄せている。2022年に北京冬季オリンピックが開かれるということで、中国では今、スキー人気がすごい勢いで盛り上がっている。日本人のスキー観光客が減る中で、期待は中国!!

★雪は春節に間に合ったけど・・・

折しも、春節を迎える今、一刻も早く雪が積もってほしい。せっかくたくさんの人が来てくれる時期ですものね。だから先ほどの山形蔵王温泉スキー場も雪が降ってよかった・・・??でも、中国といえば、今、新型コロナウイルス肺炎が・・・。蔵王索道協会の後藤さんのお話。

後藤純一さん
「きのう今日でようやくまとまった雪が降りましたんでここから先、期待してるところなんですけども、ちょっとタイミングがあまりよろしくないですよね。これから春節になりますので中国の方はお休みですよね、今週の24日から。だいぶ中国からのお客様もぐんと増える時期になりますので、心配な部分はありますね。」

ゲレンデの雪がどこまで積もるかも心配だけど、新型コロナウイルス肺炎の拡大も心配・・・。また一つ心配事が出来てしまっているのです・・・。新型コロナウイルス肺炎はスキー場だけでなく、ほかの観光地も心配。くれぐれも水際対策をしっかりお願いしたい!!

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。