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番組に相模原の小学6年生から電話がかかってきました

森本毅郎 スタンバイ!

番組宛に相模原の小学6年生の児童から「番組でとりあげてくれませんか」という電話がかかってきました。小学生が電話をくれるなんてなかなかないので会いに行って話を聞いてきました。1月21日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。


何を取り上げて欲しかったのか、相模原市立 大野小学校6年1組 高見 叶優さんと佐久間 日向さんのお話です。

★ラジオでミシマサイコを広めたい!

相模原市立 大野小学校6年1組 高見 叶優さんと佐久間 日向さん
総合的な学習の時間で「ミシマサイコ」についてやっています。ミシマサイコはセリ科の植物で、相模原にゆかりが深く、ミシマサイコを全国の人に知ってもらって、町中に咲く花にしたいと思いました。大きな番組に言ったらもっと知ってもらえるんじゃないかと思って電話をしました。/なぜラジオを選んだのかは、僕たちラジオグループの他にチラシグループやポスターグル―プがあって、僕たちは字より声の方が伝わると思ってラジオで広めたいと思ったからです。

大野小学校6年1組では「総合的な学習」の授業で、相模原ゆかりの植物ミシマサイコについて学習していて、電話をかけてきてくれたのは、ラジオでミシマサイコを広めようというラジオグループの生徒さん。

ミシマサイコは7月頃に黄色い花が咲き、綺麗なんだそうですが、私 相模原出身なんですが、ミシマサイコを見たことも聞いたこともありませんでした。というのも、相模原ゆかりの植物ミシマサイコは今はもう、ほとんどないんです。

★絶滅状態!?

大野小学校6年1組の西 周嶺さんのお話です。

大野小学校6年1組の西 周嶺さん
ミシマサイコは、根っこにサポニンという成分が含まれていて、解熱作用と鎮痛作用が漢方薬に使われています。最近、ミシマサイコ畑だったところをくずして人が住んできて、根っこに薬効があるので根っこごと取っていっちゃったりして段々数が少なくなり、今は絶滅危惧種になっています。

ミシマサイコは江戸時代、日本全国で自生していましたが、その根っこは「柴胡」と呼ばれて漢方に使われるため乱獲されてしまい、ほとんどなくなってしまいました。

特に相模原市を含む相模野台地は「柴胡が原」と云われたほどミシマサイコが多く自生していて質の良い漢方薬が作られていましたが絶滅に近い状態に。相模原市内で自生しているミシマサイコが見られたのは1955年が最後で、神奈川県内でも、ミシマサイコは確認されていないという記録も残っています。

それを町中に咲く花として復活させようと大野小学校の生徒さんの取り組み、なかなか難しいミッションなんですが、実は、絶滅して全くないと言われたミシマサイコを栽培している団体がありました。

★ミシマサイコの種

相模原 柴胡の会の若井 義弘さんのお話です。

相模原 柴胡の会 若井 義弘さん
市の方でミシマサイコを復活させようと動いたことがあり、その時にもう相模原市には絶滅して全くないと言われたが学生さんに探してもらった。厚木と愛甲郡と相模原にまたがっている山で見つかった種を持ち帰ってきて栽培した。それがいま我々が栽培しているミシマサイコの起源です。

この時、少しだけ見つかったミシマサイコの種を栽培して増やしていき、今ではその子孫の種や苗が相模原市民にも配られていて、大野小学校のベランダでもミシマサイコが栽培されています。

これでどんどん増えるかというとそうでもなく、ミシマサイコはゆっくりと成長するのが特徴で、育て始めはこまめにまわりの雑草を抜いていかないと雑草に負けてしまう手入れが大変な植物。なんとか増やしていこうとしていますが、ミシマサイコを復活させ栽培するという取り組みは熊本県あさぎり町や、徳島県徳島市でも始まっていて、漢方に使われる薬草を国内で栽培しようという動きは増えているんです。

★国内生産を増やそう

再び若井さんのお話です。

相模原 柴胡の会の若井 義弘さん
現在では日本でほとんど作られていないが、中国に日本の製薬会社が種を持って行ってそれを逆輸入している。90%以上が中国産になっています。そしていま厚労省が、漢方生薬を中国ににぎられているのはマズいということで、日本で栽培してもらいたいと動いている。なかなか広がっていないが、昔から相模原に縁の深い薬草ですのでこれから復活させていきたい。

現在、ミシマサイコを含め医薬品用生薬はおよそ9割を輸入に依存しています。さらに、そのうちの9割が中国からの輸入。安定供給の確保という面で様々な問題点が指摘されていて、厚労省は国内での栽培を増やそうと動き出しています。

今回、番組に電話をかけてくれた大野小学校のみなさんの取り組みで、ミシマサイコが有名になり、栽培する人が増えて、ミシマサイコの復活となれば、薬用作物の国内生産にも繋がってくるんです。大野小学校のみなさんの取り組み、応援していきたいですね!