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18歳選挙権施行。お祭りではない、若い人が感じる一票の重さ。

森本毅郎 スタンバイ!

森本毅郎・スタンバイ!ロゴ

 

忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。6月15日(水)はレポーター近堂かおりが『18歳選挙権施行』をテーマに取材しました!

現場にアタック(近堂かおり)

現場にアタックレポーターの近堂かおり

きょうは、今度の日曜日に施行される18歳選挙権についての様々な取り組みについて。

★東京が取り組む18歳選挙権の広報「TOHYO都」が話題・・・

若い人に選挙に行ってもらおうとさまざまな取り組みがなされていますが、東京都の選管の取り組み=インターネット上の特設サイトや動画がネット上でかなり話題になっています。どのようなものか。

  • 動画の方は、かなりお祭り騒ぎな感じで、ひたすら「18歳から選挙権~」の繰り返し・・・。
  • 「投票」と「東京」をかけて、「TOHYO都」と名づけた、特設サイトを開設
  • そこでは、『デートで投票に行こう!』『ごはんが楽しみ!』と、選挙の趣旨とはかけ離れる、2人のタレントの会話
  • そして、説明に来た専門家も苦笑いしつつ『まあこれでいいか』とコメントしている・・・

ネット上では、「これはヒドい」という感想が多くあり、かなり奇抜!東京都の選管は「興味を持ってもらうため、気楽なものを目指した。」と話していますが、若者向けとはいえ、大丈夫なのかな?とちょっと心配になってしまいます・・・。

★ヤフーは高校生に取材して「政党との相性診断」18歳Ver.を作成。

一方、投票を呼びかける、その他の取り組みとしては、ネットのヤフーで、新しいサイトが立ち上がるということ。どんなものなのか。まずは、ヤフー「みんなの政治」担当の前田明彦さんのお話です。

前田明彦さん
「政党との相性診断18歳バージョン」というものなります。このページに行って頂くと、設問が20問表示されています。例えば「高校無償化」であったりとか、「給食の無料化」なんていう設問があります。その中から好きなものを選んで、例えば「消費増税」だと、引き上げるべきはない、どちらでもない、引き上げるべきだ、という「三択」で選べるようになっています。その回答と、同じ回答をした政党の一覧が出てきます。一問一答でサクッと受けれる、サクッと自分の考えと政党の考え方がわかるようにしました。

政党との相性診断?!自分の考えと同じ政策の政党を、スマホで”サクっと”マッチングする!!IT系ならではのサイトです。

これまでも選挙期間に同じサイトはあったんですが、今回は、事前に学生さんにアンケートなどを行い、若い人向け、18歳バージョンとして作ったそうです。(公開は、参院選公示の22日)

このサイトには20個、政策テーマが並んでいます。若い人が選んだ関心のあるテーマ『高校無償化』『ブラックバイト』などに加え、一般的に争点となりそうな『安保』や『アベノミクス』なども含めた20個の設問があって、それに対して賛成・反対などを選ぶと、同じ政策の政党がパッと表示されるので、実際の投票の時に参考になる、というものです。いきなり政策を選ぶのはタイヘンですが、ちゃんとその政策のメリットデメリットも表示されるので、それを参考にしながら選べるそうです。

イメージ画像

★法政大高校では”リアル”模擬投票を実施!

実践で役立つという点では、学校の現場でも、頑張っています。法政大学高等学校、石川秀和先生のお話です。

石川秀和先生
なるべく実際の選挙に近い形で模擬投票を行いました。まず模擬の政見放送を収録して、その政見放送を生徒たちに見てもらって、模擬で選挙公報やポスターを学内に掲示して、こういったものを見て、候補者の言っている政策を研究して、選挙に向けて雰囲気を高める期間を約1週間作ってから、実際に選挙を行いました。立候補者についても、学校の教員がやるのではなく、OBの方だとか、学校の外の人に立候補者をお願いをして、選挙を行いました。

ニュースでは、全国の高校の95%が、政治的な教養を育む授業=主権者教育を行ったと伝えられていますが、選挙期間を設けポスターを作って、模擬投票をする学校は少ないそうです。より本物の選挙に近づけようとしたのです。特に石川先生がこだわったのは、実際に立候補者に、生徒の知らない人を立てること。生徒は、「誰だこの人?」と当然なりますが、もし立候補者役を生徒や先生などから選ぶと、ただの人気投票のような、お祭り行事になってしまうかもしれない、と考えたそうです。しかしそうなっては意味が無いので、全く知らない人を4人連れてきた、ということなのです。そして、模擬投票をやってみて、生徒が、選挙について、思っていた以上に真剣に考えていると石川先生は、ビックリしたそうです。

石川秀和先生
彼ら高校生に聞いてみると、選挙に行かないと言う子は、半ば投げちゃってる子が多いかと思ったら、結構マジメな子ほど、実際自分が選挙権を手にしてしまって、それをどう使ったらいいんだろうって悩んでしまって、今の自分にはそんなもの行使できないんじゃないか、と不安に思っている子も多いんです。

不安を感じてしまう、ということはつまり、それくらい真剣に選挙に、投票権に向き合っている証拠。若い人も一票の重さを充分に知っているんです!!

★当事者の18歳。初の選挙権の、夢と希望とホンネと

若い人の投票意欲を盛り上げようとする、色々な取り組みをご紹介しましたが、肝心の若い人には、響いているのか?

ヤフーの「政党との相性診断」=マッチングサイトを事前に体験した、高校生に話を聞きにいきました。「政策を選ぶの、難しかったですか?」「選挙権持つことになって何か変わりましたか?」クラーク記念国際高等学校の「3人」の生徒さんです。

18歳男子生徒
関心の無い政策だと、最終的には大人の偉い人が決めるんだからって考えて、賛成でも反対でもなく「どちらでもない」を選びがちになっちゃっいました。でも、選挙権を持つことになって、街中の選挙ポスターは、今までは風景だったんですけど、どんな人か、どんなおっちゃんか、と見るようになりました。
18歳女子生徒
母が保育士なので子供の問題には興味があったんですけど、その他の政策とか問題とか、ヤフーのアンケートで、あ、こんなのあるんだって知ったばっかりで。責任持って、新聞はよく読んで、世の中では何の問題が起こっているのか、知っとくべきだなと思いました。
まもなく18歳の男子生徒
政策の賛否を選ぶのは難しかったです。メリットもデメリットも両方納得できるので。大人はこんな難しい問題考えているんだ、って思いました。僕たちがやることで後の世代にも影響が出るのではないか、と思うから、しっかりやりたいと思います。

今まで自分の興味のあるニュースだけを見ていたけれど、それでは、いろいろな政策に賛否をつけるのは難しかった。だから、これからはいろいろ興味を持たなきゃと反省しつつも、『18歳選挙権をもらった初めての世代だからこそしっかり投票する』『自分たちの世代には責任がある』と話す18歳、実に頼もしかったです。

★真剣な18歳に「TOHYO都」を見てもらったら・・・

ちなみに、最初にご紹介した東京都選管の啓蒙動画を3人にみてもらうと、こんな反応でした。

面白かったかな??バカっぽい。言葉悪いですけど、18歳のことちょっとナメてるのかな(笑)。
18歳から選挙権あるんだよって、凄いそのまんまで、インパクトあって分りやすいですね・・・(失笑)。
話題にはなるなと、選挙のイメージと全然違うってことで。でも、東京都が、国が大丈夫かな?って思うような動画・・・。

この動画を見て・・・みんな失笑。むしろ東京都、国、大丈夫かと憂いていました。インパクトがあって、18歳選挙権!ということはものすごく伝わることは確かなので、『18歳選挙権を知ってもらう』ことはできるのかもしれませんが、これで大丈夫?と心配されてしまう動画というのは・・・。

それにしても若者たちはしっかり考えています。私たちオトナも、しっかり考えてしっかり選挙行かなくちゃ!ですね。

(取材・レポート:近堂かおり)


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