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ANZEN漫才あらぽんさん、『円卓の騎士』の世界観が好き過ぎて終わりたくなくてクリアできない!?

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

あらぽんさん完全版トーク後編はこちらから↓↓

■終わらないからこそ、楽しい

「マイゲームマイライフ」のゲストは前回に引き続き、ANZEN漫才のあらぽんさんです。前回の放送で、スーファミの『円卓の騎士』に出てくる「迷いの森」で止まってしまったと話していたあらぽんさん。なんと、小学生から今に至るまでずっとそこに居続けているのです。それでも楽しそうに話すあらぽんさんのあまりに独特なゲーム観に、宇多丸さんも困惑していたのですが、今回のトークでその謎が解けたようです。


あらぽん「(オンラインゲームについて)終わりがないっていうのが楽しいのかもしれないですね。ずっとできる」

宇多丸「だからあれですよ、やっぱり俺ね、先週お話いただいたスーファミの『円卓の騎士』も、いつまでたっても迷いの森のところから攻略できないっていうの、やっぱり終わりたくないんだよ! あらぽんさんは」

あらぽん「あっ、なるほど! 僕の根っこが」

宇多丸「終わらせたくない。あの世界で永遠に遊んでいたいという気持ちなんですよ」

あらぽん「なるほど! 確かに、言われてみればそうかもしれないですね」

宇多丸「あとほら、ドラクエ10だってさ、そういうことじゃないですか」

あらぽん「終わりないですよね」


宇多丸「それなんですよ! あの世界にずっといたいだけなんですよ」

あらぽん「かもしれない」

宇多丸「結局、2週に渡ってあらぽんさんの心理状態を分析するというオチがついてしまいましたけど(笑)」

あらぽん「でもいい答えが出てよかったです。あの世界を終わらせたくない」

宇多丸「最初は『円卓の騎士』の話を聞いたときに、なんだそれは、どういうゲームのプレイの仕方なんだって思っていましたけど、お話しているうちにあらぽんさんのね、色々紐解けてきた感じが」

あらぽん「よかったです」

宇多丸「ご自身でもちょっと、そういうことかって感じが」


あらぽん「そうですね。ゲームを終わらせたくない人なんだってわかってよかったです」

宇多丸「永遠にあの世界で遊んでいたい人だってことが」

ああ、そう言われるととてもよくわかります。というのも私、まさに『アンダーテール』は「この世界にずっといたい気持ち」を逆手に取られたことで、その世界観がより好きになったゲームです。『アンダーテール』はあるエンディングにたどり着いたあとにリセットしてもう一周やり直そうとすると、ちょっと気持ち的にリセットしづらくなってしまうような仕掛けが施されています。いわゆるメタ的な、「ゲームを操作しているプレイヤー」に向けて、リセットという“エゴ”を指摘するような皮肉を言われるのです。あの世界の住人たちのことをめちゃくちゃ好きになるようなエンディングを見せられた直後に、この仕打ち。ゲームの世界に生きる彼らはそこに確かに存在している、という感覚があるのに、ゲームのシナリオをクリアしてしまった私は、彼らと遊ぶことがもうできないのです。この飢餓感!
オンラインゲームは永遠に終わらないかというと、いつかは必ずサービス終了の日がやってくるわけで……。ゲーム体験とは、かくも儚く刹那的なものなのです。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

あらぽん「フォートナイトとかやってると、街歩いていて、ここ隠れられるな、ってなっちゃうんですよ。わけわかんなくなってきて、ここで隠れて、ここで撃てるなって。ゲームと現実がごっちゃになります」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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