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まだやる気!?密かに進む日本の「冬季五輪招致」

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」
本日6月14日(火)はレポーター田中ひとみが『もう一つの五輪招致』について取材しました!

森本毅郎スタンバイ!

新千歳空港に到着

先週「日本全国8時です」の中で月尾嘉男さんが「オリンピックの問題」を指摘しましたが、そうしたら、番組に札幌市民の方から「問題だらけなのに札幌招致とはどうなのか」というメールをいただきました。「札幌招致?」そんな動きがあるのかと、調べてみると、北海道と札幌市が2026年に冬のオリンピックを招致しようとしている話が進んでいました。オリンピックとなれば、北海道だけではなく、日本全国のみなさんの税金が投入される重要な問題。というわけで、密かに進む日本の札幌冬季オリンピック招致について、取材しました。

まず26年の札幌オリンピック、20年の東京さえ不安視されるなか、そもそも本当にやる気なのか。現在、招致活動を進める札幌市スポーツ局招致推進部の里忠克課長に聞きました。

★2026年「札幌冬季五輪」招致活動はまだヤル気だった・・・

札幌市スポーツ局招致推進部 里忠克課長
(オリンピック招致、札幌でというのは本当ですか?)
あっ、本当です。1972年に冬季オリンピックやっていまして、そのオリンピックのレガシーを活用してやろうということでおととし札幌市長が招致を表明したところです。
(結構本気ですか?)
もちろん、私どもの市長が招致を表明したものになりますので、この5月の上旬に開催概要計画もつくっておりますので、はい、本気です。2年前に当時の札幌市長が招致を表明するに当たって市民の皆様にアンケートをとって、当時66・7%の方から賛成というアンケート結果というのも受けまして、招致を表明したということです。

かなりやる気で、66%の賛成もとりつけておととし市長がオリンピック招致を表明し、先月もうすでに開催概要計画もできていました。あとはこの夏のリオの後に、国とJOCが2026年の冬季オリンピックに立候補するかどうかの判断をする見込みなのですが、札幌市としては、そこにこのできたばかりの計画を提案するという段階まできているんです。

森本毅郎スタンバイ!

招致活動を主導する札幌商工会議所には、こんな看板が

つまり、札幌はもうあとは国とJOCに提案するだけの状態ということですが、この招致を札幌の市民はどう思っているのか。おととしは66%以上も賛成していたというのは本当なのか札幌市民に伺いました。

★札幌五輪構想に市民は反対多数「景気悪いのでそっちにお金使って!」

(賛成・男性)札幌市民です。賛成。もっと街を活気するようにしたいから。飲食業。札幌は活気なくなった、夜すすきのは全然人がいなくなっちゃったからね。
(反対・女性)市民です。あんまり賛成ではない。生活保護受けている人が多いんだから、そっちの方にしてもらった方が良いと思いますけどいち市民として。
(反対・男性)札幌市民です。反対かな。札幌はいま経済状況がすごい厳しい。私いま41歳で就職活動中なんですけど就職もない。住んでいる人の事考えるべき。
(反対・女性)札幌市民です。どっちかというと反対。札幌は一度やってるので、世界の色々な国でやる方が意義がある。東京も2回も直近で必要じゃないと思う位なので。

おととしの札幌市の調査では賛成6割で賛成多数だったそうですが、きのう札幌市民40人に聞いたところ、3対1の割合で反対が多かったです。

札幌で街頭インタービュー

札幌で街頭インタービュー

賛成も反対もともに口にしていたのが「景気は悪いし厳しい」という実情で、実際、2人目の女性が話していた生活保護については、北海道自体ですが、直近の調査で全国47都道府県中3番目に生活保護が多かったり、3人目のなかなか仕事がない41歳男性は「オリンピックより生活だ」という切実な声でしたし、総じて「札幌は厳しい」という声でした。

市民の厳しいという声を札幌市はどう受け止めるのか。札幌市スポーツ局招致推進部の里さんにぶつけてみました。

★招致担当者はそれでもヤル気「反対意見にも耳を傾けてやります」

札幌市スポーツ局招致推進部 里忠克課長
2年前のアンケートでも66・7%が賛成ということは、裏を返せば30数%は、賛成ではないということであると思うので、そういう方々の意見にも耳をかたむけながら、札幌市民全員でなるべく多くの方と楽しめる、喜べるオリンピックパラリンピックにしたい。
(最近東京オリンピックのゴタゴタが北海道にも聞こえていると思うんですけど)
私どもは私どもでそういういろんな国民、市民の方から不審に思われないような招致活動や最終的には大会運営まで透明性をもって、説明責任を果たしながら運営していきたい。

また、里さんは東京オリンピックのときも最後にIOC国際オリンピック委員会が開催地を決める際にそこに住む人が支持している事を重視していたので、その部分は大切とも話していました。

では、最後に20年のオリンピック招致のゴタゴタをよく知る東京都民のみなさんは、札幌が6年後に冬季オリンピックを招致するということをどうとらえるのか、都民のみなさんに聞きました。

★東京招致でゴタゴタ味わった東京都民は「それはやり過ぎでは…」

(女性)別に招致しなくても良いかな。2019年にラグビーのワールドカップがあって、20年に東京オリンピックがあっていま地震とかある中で海外の人に信用して貰えるのか、日本に来ることを。札幌というところではなく、日本がどうかが疑問。
(女性)2020年に東京があって、何かしら問題が起こると思うので、その次にすぐ札幌やってもまだ改善されないじゃないかなっていうところで、やるんだったら改善点とか決まってから、また日本でやってほしい感じですね。
(男性)そこまでお金があるのかなっていうのが心配ですよね。6年くらいの範囲で、そんなに連続してやるなんてちょっと行き過ぎじゃないかって気はするんですけど。

都民の多くが心配していたのは、間隔が大丈夫かということ。また、もし札幌でもオリンピックとなれば、札幌市が負担する部分もありますが、当然、国のお金、みんなの税金も使われるわけで、最後の男性はその観点から東京の6年後にやって国はお金があるのか?と心配していました。

(取材・レポート:田中ひとみ)


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