2019年12月29日Part3「文化系大忘年会2019」
出演は(敬称略)鈴木謙介(Charlie)、速水健朗、吉川浩満、倉本さおり、海猫沢めろん、柳瀬博一、宮崎智之、村山佳奈女、嘉島唯、斎藤哲也、塚越健司、稲田豊史、花井優太、木崎綾奈ほか
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◯韓国フェミニズム文学との出会い
・年末に文学賞を受賞(リスナー)
・妻が某新聞社の小説賞を受賞(リスナー)
→ご夫婦でメールをいただきました(c)
・「三体」の流行(倉本)
・韓国のフェミニスト文学への注目(倉本)
→「82年生まれ、キム・ジヨン」はK-POPアーティストが推して話題に(c)
→ K-POPアーティストはオピニオンリーダーの側面が強い(倉本)
・韓国文芸誌の熱量と近代史への関心(吉川)
→「圧縮された近代」という概念(c)
・IMF世代とロスジェネの親和性(倉本)
◯外に触れて広がる日本文芸
・30年前の小説でも情景が細やかに胸に迫る多田尋子の「体温」(倉本)
・外と出会うことで変わる市場と、作品の受け止め方(倉本)
・食いつぶしてきた民主化のモラトリアムが迫ってくる製造業小説「かがやき」(倉本)
・フェミニズムの広まりを感じる同人誌「かわいいウルフ」(海猫沢)
〇結局みんな本を読んでいるのか?
・売れるものと売れないものの二極化によって文フリ人口が増加(海猫沢)
・「アリとキリギリス」のストーリーがわからない?!
物語に触れてこなかった学生たち(c)
→共通の知識に対する期待値が下がっている(c)
・ビジネスパーソンの教養回帰も文学にはまだ届いていない(斎藤)
〇当事者としてつづられる言葉
・リアリティショー的なものの流行(宮崎)
・インタビューの失敗も込みで一冊の本になる「サードドア」(宮崎)
・ルポとは違うのは「私の周りで起きたこと」という主観性(c)
・「聖なるズー」の安全圏からではない当事者感と冷静さ(海猫沢)
・必死に当事者として関わっていることが求められている(c)
・「実話を基に」がバズる(倉本)
〇フィクションとはなにか
・フィクションのなかに事実はないかもしれないけど真実はある(倉本)
・真実のエッセンスを抽出するのが凄い作者の技量(倉本)
・情報過多時代には何の情報にどんなルートで触れるかが大事(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2019/01/27「文化系大新年会2019ー2018年のおすすめ本はこれだ!」
https://www.tbsradio.jp/life/2019012720192018/index.html
2011/02/21「K-POP in Japan」
https://www.tbsradio.jp/life/20110221k-pop_in_japan/index.html
参考URL
文芸同人誌『かわいいウルフ』
https://woolf.ofuton.in/
このパートでかけた曲
●KARA “今、贈りたい「ありがとう」” (塚越健司さん選曲)
参考資料