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原宿駅が変わる!新駅舎計画で今の駅はどうなる?意外な事実も

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日6月13日(月)はレポーター阿部真澄が「原宿駅の新駅舎」について取材しました!

阿部真澄

現場にアタックレポーターの阿部真澄

★突然発表された「原宿駅の新しい駅舎計画」。利用者はどう思う?

JRの原宿駅について、先週、「大正に建てられた古い木造で、老朽化しているため、東京オリンピック・パラリンピックの2020年までに建て替えることになった」と報じられました。ニュースでも大きく取り上げられていたので、驚いた方も多いと思います。新しい駅は、今の原宿駅の南側(井の頭通り側)に線路をまたぐ形で2階建ての近代的なデザインになるということですが、ではこの原宿駅の新しい駅舎について、利用客の皆さんはどう思ったのか?まずは、率直な感想を伺いました。

10代・20代の若者達

「新しい方が好き!今っぽい。」
「改札が混んでいると人と人がぶつかったりする。新しい駅舎、賛成です。」
「新しいデザインは広々として良いと思います。改札も大きいと不便にならない。」
「元々の原宿駅の外見がなくなるから残した方が良い。東京駅も昔のやつに戻ったりしたから残した方が良い。」
「僕は古風な感じが好きなので寂しいかな。東京都内で和風とかあまり見かけないので残した方が良い。僕自身は原宿に来た時に今の駅舎があった方が、気持ちがほっとする感じがする。」

30代以上の人達

「こういう貴重な建物は潰すと元には戻らないので、部分的でも有効に活用できないかと。」
「反対ですね。こういう由緒ある所にある駅ですから。神宮と言う高貴な場所をイメージした建物で日本の歴史として残してほしい。新しくなるのは良いが今の雰囲気は残して。」
「新しく一新した方が良いのではないですか。原宿を世界的に知ってもらう為にも。」
「新しくしたほうが良いと思うね。原宿は日本の先端的てことで、もう少し派手にしたら?テレビで見てちょっと地味な感じがした」
原宿4

上:大正期に作られた原宿駅 下:近代的な新しい原宿駅のイメージ図

賛否両論ありましたが、賛成の方は、便利になるのがいいようです。原宿駅は多くの外国人観光客も利用するので、改札や駅構内が混雑することも多いのです。そのため、駅が広くなることは歓迎だという方は多かったです。ただ、その一方で、年代に関わらず「新しい駅を作ったとしても今の駅舎を残して欲しい」という意見は本当に沢山出てきました。皆さん今の駅舎に思い出や愛着があるようです。

★新しい原宿駅ができても、今の原宿駅はなくならない!?

街の皆さんが心配していたのが今の駅の行方。建て替えたらどうなるのか?国立駅みたいに保存の動きとかあるのか?など、皆さんの心配の声、JR東日本に問い合わたところ、次のような回答をいただきました。

JR東日本
「解体するか保存かについては、今後、地元や渋谷区と検討します。新しい駅舎を建てる上で、今の駅舎が邪魔になるなどの支障はないので、新しい駅舎が2020年に開業しても、今の駅舎が残る可能性もあります。」

意外な答えでした。ニュースなどでは「建て替え」と言っていたので、街の多くの方が「今の駅がなくなっちゃうのがさびしい」と答えていましたが、実は、今回の新駅舎建設は、「今の駅舎を壊して建て替える」のではなく、「今の駅舎の横に新しい駅を建てる」ということなんです。2020年まで、今の原宿駅は残りますし、場合によっては、新しい駅の横に今の駅舎を残すことも可能で、それはこれから考えるということでした。

ただ、工事が始まると今の原宿駅周辺の景観は大きく変化することは確実です。そんなこともあって、取材に行った金曜日も、原宿駅周辺にはカメラで駅舎を撮影する人たちが多く見受けられました。中にはニュースを見て仕事を休んで何十年ぶりかに来たという方もいましたよ。

★最新技術で原宿駅の景色を残す!?ヴァーチャルリアリティの可能性

この失われる原宿駅の風景ですが・・・実は、最新技術を使って保存する取り組みも進んでいます。そんな取り組みを続ける東京大学教授で工学博士の廣瀬通孝さんにお話を伺いました。

廣瀬通孝さん
「ヴァーチャルリアリティーの技術で最近注目されているのは、特殊なゴーグル型の眼鏡を使って、右を向けば右の映像が見えてくるなど、360度、どういう空間にいるか体験出来る技術です。その為にはもの凄い数の映像を撮らなければならないんですが、色々な映像を撮る事で、残すことができます。そういう事もあって失われつつある過去の風景を撮っておこうという事をずっとやってきていますが、そういう意味では原宿駅を撮っておくかもしれないし、有効な手段だと思います」

廣瀬先生はこれまでも、神田にあった交通博物館や、廃止になった寝台特急北斗星をVR(ヴァーチャルリアリティ)で残す取り組みをしています。最近ではVRに必要な機材も安くなり、技術もどんどん進んでいるので、手をかけずに原宿の風景を残すことも可能だそうです。そして最後にこんな話をもかせてくれました。

廣瀬通孝さん
「原宿の生の風景は住んでいる人の方が写真を持ってるはず。そういう人が写真をアップする仕組みを考えている学生もいます。SNSなどを使って、それを上手にデジタルの世界に入れていっても良いと思います。今のVRとはちょっと違うが、今ある映像からVRを作ることも出来ます」

最新技術を使って、様々な形で原宿駅の駅舎を残していけそうですね。また、街の皆さんが希望するように、「新しい原宿駅とともに、何らかの形で今の原宿駅の駅舎を残す」という方法が可能かどうか?今後の動きも気になるところですね。
(取材・レポート:阿部真澄)


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