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「人肌恋しい季節に沁みる最新女性R&B傑作選」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム(2019/12/13)

「人肌恋しい季節に沁みる最新女性R&B傑作選」

人肌恋しい季節に沁みる最新女性R&B傑作選http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20191213123517

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日はこんなテーマでお送りします。「人肌恋しい季節に沁みる最新女性R&B傑作選」。今年6月に「梅雨空に映える最新癒やし系女性R&B傑作選」を企画したんですけど、その続編的な感じですかね。今回はすっかり寒くなってきたこの季節にぴったりな、ちょっと切なくてセンチメンタルな女性R&Bの楽曲を紹介したいと思います。ここ3ヶ月ほどのリリースから4曲厳選しました。

まずはH.E.R.の「21」。8月にリリースされたアルバム『I Used to Know Her』の収録曲です。H.E.R.は今年2月に放送した「グラミー賞の司会を務めたスーパーウーマン、アリシア・キーズ特集」で紹介済みですね。カリフォルニア生まれの22歳、本名ガブリエラ・ウィルソン。

【ジェーン・スー】
1997年生まれですって!

【高橋芳朗】
そう、1997年。まいっちゃうね。

【ジェーン・スー】
1997年……ついこの間!

【高橋芳朗】
フフフフフ。しかも彼女、今年に引き続き来年1月開催の第62回グラミー賞でも主要2部門を含む5部門にノミネートされてますからね。2年連続5部門ノミネートはとんでもない快挙ですよ。

この「21」はタイトル通りH.E.R.が21歳になったばかりのとき、ちょうど成功の足掛かりをつかんだタイミングで書いた曲とのことです。本人曰く「私が子供のころから祈り続けてきた多くのことを経験した歳だった」と。エレピの暖かい音色とH.E.R.のラップと歌を駆使した独白のようなボーカルが心地よい、冬の陽だまりにいるような気分になれる曲です。

M1 21 / H.E.R.

【ジェーン・スー】
今日のような曇り空にぴったりですね。

【高橋芳朗】
そうですね。ちょっとけだるさもあって。

【ジェーン・スー】
21歳のとき、堀井さんはなにを考えていました?

【堀井美香】
えっ? なんかいろいろな雑念がありましたけども……。

【ジェーン・スー】
夢は叶っていますか?

【堀井美香】
あ、叶ってますよ。はい。

【ジェーン・スー】
まったく目線を合わせてくれない……なにがあったの? 深堀りをすると時間を取られそう。

【堀井美香】
フフフフフ。

【高橋芳朗】
こういうH.E.R.のような境地にはいなかったということでしょうね。たぶん(笑)。

【ジェーン・スー】
うん。ここまでではなかったっていうね。

【堀井美香】
もうね、あなたたちとは話したくない(笑)。

【高橋芳朗】
アハハハハ!

【ジェーン・スー】
失礼いたしました(笑)。

【高橋芳朗】
続いては、UMI(うみ)の「Love Affair」。10月にリリースされたEP『Love Language』の収録曲です。彼女はすでにSpotifyでも180万人を超えるフォロワーがついているんですよ。シアトル生まれロサンゼルス在住、現在南カリフォルニア大学に通う21歳。

このUMIはアフリカ系アメリカ人でギタリストのお父さんと日本人ピアニストのお母さんの間に生まれて。アーティストネームのUMIは本名ティエラ・ウミ・ウィルソンのミドルネームからとったものになるんですけど、これは日本語の「海」に由来しています。今回のEPにも日本語で歌った「Sukidakara/好きだから」なんて曲もあったりして。これがまためちゃくちゃかわいい曲なんですよ。

Sukidakara/好きだから / UMI

これからかける「Love Affair」にしても、きっとスーさんなんかは悶絶級だと思いますよ。90年代のメロディアスでセンチメンタルなR&Bが好きだった皆さんなら確実をハートを撃ち抜かれると思います。

【ジェーン・スー】
じゃあ撃たれにいきましょう!

M2 Love Affair / UMI

【ジェーン・スー】
これは非常に好きです! (突然いい声で)「ねえ、この曲を聴いている間……誰の顔を思い浮かべた? それはあなたが、本当に好きな人」。そういう感じの曲ですね。

【高橋芳朗】
堀井さんは曲がかかった瞬間、思わず「私、誰かを好きだった気がする……」と口走っていましたからね。

【ジェーン・スー】
もう完全に忘却おばさんですよ(笑)。

【堀井美香】
まだらボケ(笑)。

【ジェーン・スー】
まだらボケ。完全に忘却おばさん。

【高橋芳朗】
忘却おばさん……同じセリフでもハタチの人が言うのと中年の人が言うのとでは全然意味が違ってきますからね(笑)。

【ジェーン・スー】
ハタチぐらいの人が言うと「もしかして私、誰かのことを好きなの?」みたいな初々しい感じに聞こえるけど、堀井さんが言うと「あれ? 私って誰が好きだったっけ? 私この部屋になにをしに来たの?」みたいな。

【高橋芳朗】
フフフフフ。

【ジェーン・スー】
「なんで私、醤油を持ってるんだっけ?」みたいなことでしょ? もうダメだよ(笑)。

【高橋芳朗】
次、3曲目はJグレイ(JGrrey)の「Dreaming Fool」。11月にリリースされたEP『Ugh』の収録曲です。彼女はここ何年も音楽シーンのホットなスポットとして取り沙汰されているサウスロンドン出身の25歳。2019年の顔、ビリー・アイリッシュのUKツアーのオープニングアクトも務めている注目株です。

【ジェーン・スー】
あー、なるほど。

【高橋芳朗】
エイミー・ワインハウスやリリー・アレンなど、ここ10年ぐらいのイギリスの人気シンガーの系譜を感じさせるところもあるんじゃないかと思います。

M3 Dreaming Fool / JGrrey

【ジェーン・スー】
素敵ですねー。

【高橋芳朗】
ねー。では最後、アーロ・パークスの「Paperbacks」。11月にリリースされたEP『Sophie』の収録曲です。このアーロ・パークスもロンドン出身の19歳。さっきも名前を挙げたリリー・アレンが大プッシュして脚光を浴びた人なんですけど、ビリー・アイリッシュとの同時代性も感じさせるというか、ちょっと彼女と声が似ているようなところもあって。そういえば、ちょうど今日発表になったイギリスBBC選定の2020年の注目新人10人にもピックアップされていましたね。

【ジェーン・スー】
へー!

【高橋芳朗】
これは過去にはアデルやサム・スミスも選ばれていますからね。来年いきなりブレイクするような展開もあるかもしれません。

M4 Paperbacks / Arlo Parks

【高橋芳朗】
というわけで以上4曲。これから年末年始にかけて、人肌恋しい夜にはこういったセンチメンタルなR&Bを聴いて心を癒していただきたいと思います。

【ジェーン・スー】
いま失恋している人たち、いまがいちばんおいしいんだから。一年で最も失恋が映える季節だからね。

【高橋芳朗】
なるほど、失恋映えする季節!

【ジェーン・スー】
失恋したり片思いしたりするのに最高の季節ですよ! 完全にひとりの方が映える季節。倦怠期のふたりとかがいちばん映えない。

【高橋芳朗】
「私、誰かを好きだった気がする」なんて言ってる人は映えますか?

【ジェーン・スー】
アハハハハ! それはもう季節感関係ない!

【堀井美香】
待って! もうすぐ思い出すから!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

12月9日(月)

(11:04) Together / Ray Barretto
(11:22) Sunshine of Your Love / Ella Fitzgerald
(12:14) I Believe in Miracles / Mark Capanni
(12:24) Sun Goddess / Ramsey Lewis
(12:49) マクガフィン/岡村靖幸さらにライムスター

12月10日(火)

(11:06) The Best of My Love /  Eagles
(11:25) Lonely People /  America
(11:37) Faith in the Families /  Poco
(12:15) Tell Me What You Want (and I’ll Give You What You Need) /  TheDoobie Brothers
(12:51) Desert People /  Seals& Crofts

12月11日(水)

(11:05) Judy in Disguise (With Glasses) /  John Fred & His Playboy Band
(11:38) A Little Bit Me, A Little Bit You / The Monkees
(12:11) Here Comes My Baby /  The Tremeloes
(12:22) Little Bit O’ Soul /  The Music Explosion
(12:51) I Think We’re Alone Now / Tommy James & The Shondells
Chet Baker – Do it the Hard Way (1958)

12月12日(木)

(11:05) Do it the Hard Way / Chet Baker
(11:28) You’re Driving Me Crazy / Helen Carr
(12:13) Surrey With The Fringe On Top / Beverly Kenney
(12:51) Little Jazz Bird / Mark Murphy

12月13日(金)

(11:07) Baby Be Mine / Michael Jackson
(11:23) As If You Read My Mind / Stevie Wonder
(11:35) It’s Getting Stronger / DeBarge
(12:10) You’ll Never Find (a Love Like Mine) / Janet Jackson