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オペラを求めて三千里~佐藤真理子さん

コシノジュンコ MASACA

2019年12月1日(日)放送
佐藤真理子さん(part 1)
東京生まれ。早稲田大学卒業後、航空会社や出版社勤務を経て、2000年に株式会社インプレサリオを設立。コンサルティングを兼ねた企業プロモーション、イベントの企画・プロデュースを手掛けるかたわら、知的好奇心マガジン『ACT 4』の編集長としても活躍していらっしゃいます。

出水:情報誌『ACT 4』はオペラや音楽ですとか、いろいろな国の文化や歴史が紹介されているんですよね。装丁からして美しい! 1ページ1ページこだわって作っていらっしゃるというのが伝わってきます!

佐藤:こだわってますね(笑)

JK:なにしろ、まず印刷と紙にこだわってるのよね。今どき立派!

佐藤:いま印刷業って大変でしょ。どんどん少なくなって。こんな贅沢な作り方をしてるなんて信じられないんだけど、一度こういう風にやっちゃうとなかなか・・・ね。

JK:読者がしっかりしてるから。このランクじゃないと許せない。会員は何人ぐらいいます?

佐藤:定期購読者は6000人。それ以外に本屋さんでも売ってるから・・・

JK:JALとかそういうところでも置いてあるじゃない?

佐藤:JALのラウンジとかホテルとか。そこで読んで読者になってくださる方が多いです。

出水:『ACT 4』というタイトルにはどんな意味があるんですか?

佐藤:「第4幕」っていう意味。私が好きなワーグナーのオペラは全部3幕。長いのよね、6時間もかかるようなオペラなのに、3幕だけ。Act 3が最終章なの。で、終わった後に「よかったわね」って言って、余韻を楽しむのがAct 4。

出水:なるほど~! 読者の方も余韻を感じていただけるように、ってことですね。

佐藤:そうそう! ヨーロッパに行ったらよくわかる。Act 4っていい名前だなって。そういう瞬間ってなかなかないでしょう。いいもの見た後に、みんなで飲んで「よかったわね」って。

JK:それが日本だと、終わった後に食べに行ったり、余韻を楽しむ場所がないでしょう。ヨーロッパは夜11時の予約だってあるじゃない? 2時ぐらいに帰ったりするでしょう。別に時間なんて気にしないで動いてる。

佐藤:バイロイトっていうワーグナーのオペラの祭典があるんですけど、終わるのが11~12時でしょう。そこからごはんを食べに行くんだもの。

JK:私もスイスでショウをやった時にね、主催者が「ショウは9時に始まる」って言うの。私の番は11時。終わったら本当に2時! でもなんともないみたいね。

出水:佐藤さんは様々なオペラをご覧になったうえで、ジュンコさんのショウはどのようにご覧になっていますか?

佐藤:すごく素敵です! いつも音楽が絡むのよね、ジュンコさんのショウって。本当に忘れられないのは、『ACT 4』を始める前だったかしら、新国立劇場でチョン・ミョンフンの『蝶々夫人』を見たのよね。それでジュンコ先生が衣装をやって、オペラが終わった後全部車で移動して。

JK:パークハイアットでハイヤーまで。ハイヤーがずらーっとお葬式みたいね(笑)

佐藤:それで蝶々さん以外の人の衣装が全部黒で。そういう意味でもお葬式みたいだったけど(^^)それでずらーっと並んで「お待ちしていました」って。すごく華やかでしたね!

JK:パリみたいな雰囲気だったわよね。日本ってオペラにおしゃれしていくっていう感覚がないのよ。

出水:取材やインタビューで世界中に赴いていらっしゃるんですか?

佐藤:そうですねぇ。

JK:電話すると「今ウィーンにいるの」とかね。本当にどこでも行くわね! 一番印象的なのはやっぱりMETですか?

佐藤:METですかね?? あとはサンクトペテルブルク! マリンスキ劇場! 最初にペテルブルクに行ったときは、あんまり街を歩いちゃいけないって言われたの。でも白夜祭でしょう? オペラが終わってもまだ日が高いの。ホテルに帰って、ホテルで飲むの。そうすると、明るいのに人がいないの!

JK:白夜って不思議よね。空虚っていうか空間って感じしない? 夜なのに、夜じゃないんだもん。最初白夜だって知らなくて、「お店みんなつぶれちゃったの?」って(笑)だってそう見えるのよ!

出水:海外への取材はどのぐらいのペースで行かれているんですか?

佐藤:毎月行ってます。でも、私が行くんじゃなくてスタッフが行ってますけど、毎月誰かは行ってます。

JK:毎回カメラマンも同行してね。いい写真を撮ってくるんですよ、どういうわけか! ここっていうところを押さえてますよね。こんなところ撮っていいのかしら? とか。

佐藤:これなんかも、リヒテンシュタインの建国300周年特集の抜き刷りなんだけど・・・これ見て! これがリヒテンシュタイン城。この瞬間を撮ってきたの。えらいわ~! これが王様の住んでいるところで、リヒテンシュタインの街には5500人しかいないの。だけど、リヒテンシュタインは世界で一番ぐらいのお金持ち。

出水:なぜですか?!

佐藤:お城の奥のほうにいっぱい宝物を持ってるの!! それで今、リヒテンシュタインの宝物の一部が、bunkamuraで飾られてますけど、すごいです。いらしてください!

JK:そういう情報って全然無頓着っていうか、わからないわね。

出水:今月号はこれを特集しよう、ですとか、どこからインスピレーションがわいてくるんですか?

佐藤:最初はやっぱり音楽ばっかりだったんだけど、やっていくうちにいろいろなところからお話が来るようになったの。リヒテンシュタインは、香港にリヒテンシュタインの銀行があって、王国のお金を扱っている人が香港で働いてるのね。私昔からその彼を知っていて、「リヒテンシュタインに来ない?」って言われたのが最初。

JK:やっぱり人との出会いね。人と出会って、それでつながって、国と出会って、日本と交流になっていくのね。たった1人との出会いから始まってるのね。

出水:様々なところに行かれていると思いますが、リスナーの方にお勧めするところはありますか?

佐藤:私はやっぱり音楽があるところが好きなのでね。音楽祭がある、誰かが振る、誰が出る、っていうところでメトロポリタンオペラに行こう、とかね。メトロポリタンオペラがあるNYは大好きだし、ロイヤルオペラハウスのあるロンドンも大好き。それからサンクトペテルブルクのマリンスキも大好き!

JK:1年に1回、ヴェローナもあるじゃないですか。

佐藤:ヴェローナも素敵よね~! だから音楽があるところにどうしても行くのよね。

JK:音楽で「日本にこれがあるから来る!」って世界から人が来る、っていうのはありますか?

佐藤:ん~・・・ない。

JK:そうよね、そこよね!

出水:な、ないんですか~?!

佐藤:日本のオケとオペラは、頑張ってるけど、まだちょっとね・・・。

JK:世界的なランクの、世界がわーっと押し寄せるような劇場があって、内容があって・・・っていうことをやるべきね。

佐藤:オペラの世界ってどんどんインターナショナルになってきて、アメリカのMETで見てもアメリカ人だけかっていうとそうでもない。ヨーロッパからも、アジアからも歌手がいるわけ。でも、日本人の歌手って意外と少ないね。

JK:結局、出番が蝶々夫人、もしくは『トゥーランドット』のカラフとか、リュウとかね。どうしても日本人の出番っていうと、東洋的な立場よね。

佐藤:そうですね。でも、日本人にはもうちょっと頑張っていただきたいわ。

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ノエル・ド・オペラ 2019

日時:12月18日(水) 17:00 カクテル 18:00 開宴
会場:東京會舘「3F ローズ」
料金:45,000円(ACT4会員)
48,000円(一般)
ドレスコード:ブラック・タイ
出演:北野里沙(ソプラノ)
チャリティ:ワールド・ヴィジョン・ジャパン 
申し込み:03-5414-2212 または info@impresario.co.jp

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=OA楽曲=

M1. ある晴れた日に / マリア・カラス

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。