お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • お知らせ

【神奈川工科大学】の先端研究が凄かった

TBSラジオキャスターリポート

TBSラジオキャスターの田中ひとみです。

田中ひとみ
TBSラジオキャスター
(担当番組/森本毅郎スタンバイ!、伊集院光とらじおと、爆笑問題の日曜サンデーほか)

神奈川県の中央部、厚木市に位置する 神奈川工科大学
創立から60年近い歴史があり、TBSラジオでは「神奈川工科大学〜♪」(美声)のCMでお馴染みです。学部は、「工学部」「創造工学部」「応用バイオ科学部」「情報学部」「看護学部」の5つ。これまでに多くの“モノづくり”に関わる人材を輩出してきた大学ですが、実は昨年度から、私たちにも関わる「ある研究活動」が活発化しています。一体何か行われているのか?!

今回は、神奈川工科大学への潜入取材を敢行。日本の最先端の研究について、リサーチしました!

キャスターリポート

これはなんだ(読めばわかるよ)


キャスターリポート

神奈川工科大学のキャンパス。4万坪の広々としたお洒落な造りです

●「超高齢社会」を先端技術で支援する!

昨年度、神奈川工科大学は【文部科学省・私立大学研究ブランディング事業】に選ばれました。これは、大学の得意な研究を伸ばし、ブランド力向上を支援する目的で行われた、文部科学省の取り組みです。全国から157大学の申請があった内、採択されたのはわずか20校!相当な狭き門を突破したという、これだけでも凄いことなんです。
※18年度。研究期間は5年、文科省支援は3年

キャスターリポート

細かい!神奈川工科大学の「研究ブランディング事業」は、学部を横断した取り組みです

申請にあたって、各大学、独自の研究テーマを設定するんですが、、、
神奈川工科大学のテーマは『神奈川県の先進工科教育研究拠点・全国のモデルとなる先進高齢支援システムの開発と地域社会への展開』。ちょっと難しく聞こえますが、簡単に言うと、「歳を取っても健康で安全に、そして生きがいを持って暮らせる社会を目指して、全学部一体となって研究していきます!」というもの。昨年度から5学部13学科で研究が進められていて、地域や企業との連携も図っているそうです。

●「嗅覚」「聴覚」から高齢者をケア

人生100年時代…。高齢化は我々にも密接に関わる課題ですが、では具体的にどんなことをしているのか。まずは、「鼻」に関する研究です。

情報メディア学科・4年 榊優弥さん(坂内研究室)
さまざまな研究で、認知症の方は匂いを感じる「嗅覚」の衰えがあることが示されています。目や耳の衰えは気付きやすいですが、嗅覚の衰えは自覚しにくい。そこで、私たちの研究室では、人の嗅覚を数値化できる検査機器を開発しました。将来的にはこういった機器を健康診断に取り入れて、認知症の早期発見・予防に役立てていきたいと思っています。

キャスターリポート

身振り手振り教えてくれた、榊優弥さん


キャスターリポート

嗅覚を数値化できる検査機器。穴から出てくる香料を嗅ぎ分けて、嗅覚の認知機能を判定します


キャスターリポート

香料を入れているのは、なんとインクジェットプリンター。レモン、バナナ、ラベンダーの、3種の香料を入れています。もちろん手作り。

認知機能と嗅覚機能に相互関係があるとは、知りませんでした。
そして「鼻」の次は、「耳」についての研究。

情報工学専攻・修士2年 門倉さん
耳が不自由だと、例えば火災が起きた時、報知器が鳴らす警報音を聞き取るのが難しくなります。私たちは、「スマホなどへの警報音の通知システム」を開発しています。具体的には、火災警報器が『ビー!』と鳴ると、その音が火災報知器なのか、ガス漏れ報知器なのか、侵入警報器なのか、何の音なのかをAIが聞き分けます。それを瞬時に解析し、「いま火災報知器が鳴っています!」という情報を、手元のスマホに通知して教えてくれる。

キャスターリポート

門倉さん


耳が遠くなり、警報器が鳴っていることに気付くのが遅れれば命に関わります。現在の研究段階では、「雑音のない“静穏環境”において、90%の精度で10種類の音の聞き分けが可能」というところまで(それでも凄いですが)。今後はさらに精度を上げ、システムの改良を進めていきたいと話していました。

●ロボットが“合いの手”を入れる時代到来?!

続いては、歌うのが楽しくなる!ロボットを使ったユニークな研究です。

ロボット・メカトロニクス学科・准教授 吉留忠史さん
『ふれあいロボットシステム』というテーマで研究を進めています。いま特に力を入れているのが、ロボットに歌を聴かせて健康増進を図れないか、というもの。「歌う」という行為は声を発し、テンポを守り、歌詞を暗記し、心肺能力を高めてくれる。同時にいくつもの動作を必要とする、頭と身体をフル回転させる行為なんです。例えば、歌に合わせてロボットが手拍子する機能を持たせたり、歌うのが楽しくなるシステムを研究しています。

キャスターリポート

吉留忠史さん


ロボットに手拍子を打ってもらったり、一緒にハミングしてもらう。空想上の世界がすぐそこまで来ています。また、歌以外にも、ロボットと握手することで脈拍や血圧を計測できたり、語りかけることで認知機能の衰えを判定したりと、「一家に一台ロボットがいる暮らし」を目標に、チーム一丸となって研究に邁進しているそうです。

●運転技術のサポートも、“神奈工”にお任せあれ!

最後に、自動車分野の研究について聞きました。

創造工学部・自動車システム開発工学科・教授 井上秀雄さん
私たちは、14万件の“ヒヤリハット”データを集め、運転中のリスクを予測する技術を作っている。『自動運転』は、障害物が出てきた時に自動で停止するものだが、我々が目指しているのは、リスクを予測しながら運転する『かもしれない運転』。人が飛び出して来なくても、隠れたリスクを検知して運転を支援してくれるシステムを作りたいと思っている。

キャスターリポート

井上秀雄さん


キャスターリポート

「かもしれない運転」システムを搭載した車。既に校舎の周りを走行する実証実験も行っています。車の上の物体は、道路の危険を認知するセンサーでした


もともと井上さんはトヨタ自動車に勤めていたそうで、こちらの研究はトヨタ自動車と共同で行っています。ちなみに、井上さんは自動車システム開発工学科の学科長でもありますが、「自動車」と名のつく学科は、国内では唯一ここだけとのこと(ドイツにはあるらしい)。超高齢社会の中で運転サポートも重要な課題の一つですが、唯一の学科として世界をリードする技術力が期待されます。

●最先端の現場は「情熱」の塊だった…!

当日はシンポジウムも開催され、各界のパイオニアによる熱い議論が交わされました。

キャスターリポート

シンポジウムは、4時間に渡り開催されました


高齢者の「健康」「安心」「生きがい」に繋がる様々な技術が、今まさに、神奈川工科大学で生み出されています。神奈川工科大学のモノづくりにかける夢と情熱に感服!!刺激的な潜入取材となりました。
キャスターリポート

ポーズ

【神奈川工科大学】
https://www.kait.jp