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入場3ヶ月待ちの大人気施設「カルピス」みらいのミュージアム、その全貌を聴く

見事なお仕事

企業の“見事な”取り組みや新情報をお届けする番組『見事なお仕事』。ポップカルチャーの総合誌「BRUTUS」の編集長でカルチャーに精通する西田善太さんならではの視点で、企業の“見事なお仕事”の内容と秘訣を、インタビュー形式で伺っていきます。

11月3日(日)放送のゲストは、アサヒ飲料株式会社の白土久美子さん。10月に公開開始となるやいなや、またたくまに大人気となり、早くも3ヶ月待ちとなっているカルピス初の見学施設「カルピス」みらいのミュージアムの立役者です。カルピスの歴史をおうかがいしながら、ミュージアムの人気の秘密に迫ります。

カルピスがおすすめする「希釈倍率」って?

西田 お洋服、水玉ですね。カルピスにちなんで?

白土 そうですね。

西田 よく見たらハンカチも! 色んなグッズが出ているんですね。

白土 いえ、どちらもカルピスのものではないんです(笑)。カルピスにかかわる人間はみんなそうなんですが、とにかく水玉に目がなくて。

西田 すばらしい商品愛ですね。ぼくもカルピス、好きなんです。特にこどものころは、2倍希釈ぐらいで濃いめにして。

白土 2倍! けっこうお坊ちゃんだったんですね。

西田 いや、それが違うんですよ。2倍でいれて、氷を浮かべて、それを1時間かけて大事になめるんです。ちなみに、おすすめの割り方ってあるんですか?

白土 当社のおすすめは、カルピス1:お水4の、5倍希釈です。こちら、実際に工場で使っている試飲カップなんですけど、うっすらと線を入れていまして。

西田 ほんとうだ。この形はあれですよね、カルピスを飲むための……。

白土 そうです。カルピスを飲むためのグラス、「朝顔グラス」の形を模しています。

まさかの巨匠登場に、アニメ界がざわついた

西田 いま「工場」というお話が出ましたが、最近カルピスのミュージアムができたんだとか?

白土 はい。100周年を記念し、「カルピス」みらいのミュージアムと名付けた見学施設を、群馬県の工場横に併設しました。カルピス初の見学施設です。

西田 どんなものが展示されているんでしょうか? 原液のお風呂とかあったら入ってみたいです。

白土 それはベタベタするのでないんですけれども(笑)。まず最初、カルピスの生みの親である三島海雲、彼が内モンゴルで発酵乳に出会うことでカルピスが生まれるんですが、その原体験を写し取ったアニメがご覧になれます。

西田 そのアニメに『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』で作画監督を務められた小田部羊一さんが参加されたんですよね? NHK連続テレビ小説『なつぞら』で時代考証を担当されるぐらいの大大ベテランでいらっしゃいますが、どう口説いたんですか?

白土 まさにその『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』が「カルピスまんが劇場」という、カルピス提供の放送枠でした。小田部先生はそのことに恩義を感じてくださっていて「カルピスのためならやります」と、そう言ってくださったんです。

西田 いい話ですねえ。

白土 はい。先生がキャラクターを描かれるのは本当にひさしぶりのことで、アニメ界が少しざわついたと聞いております(笑)。

西田 そのアニメは、YouTubeなんかでも観られるんでしょうか?

白土 いえ。ミュージアムに来ていただかないと、ご覧いただけないんです。

西田 来場者だけのおたのしみなんですね。他にはどんなものが展示されていますか?

カルピスの「ピス」は、何のピス?

白土 アニメの部屋を出ますと、続いて海雲の生い立ちや足跡をたどるコーナーがあり、これまでのパッケージや広告を展示した「100年ギャラリー」へと続きます。その後「カルピスができるまで」という製造工程紹介のプロジェクションマッピングがあって、発酵の秘密に迫る「発酵の部屋」、ボトルの製造ライン見学を経て、最後に試飲です。

西田 待ってました。飲み放題なんですか?

白土 飲み過ぎるとお腹がいたくなってしまうお子さんもいらっしゃるので、ペットボトルのお水か炭酸水、いずれか1本を差し上げますのでそれがなくなるまででお願いしています。

西田 いろいろ、グッズもあったり?

白土 ございます。

西田 白土さんのおすすめはありますか?

白土 お出かけセットですね。保冷剤と保冷バッグ、5倍希釈の計算がしやすいタンブラーが合わさった、出先でカルピスを楽しめるセットです。

西田 どこに行っても冷たくておいしいカルピスが飲めるわけですね。ちなみに「カルピス」のカルはカルシウムだと思うんですけど、「ピス」ってどういう意味なんですか?

白土 「サルピス」という、サンスクリット語で「おいしい」を表す言葉があり、そこから取っています。

西田 サンスクリット語! 三島海雲さんがお寺の子どもだったことが、そこで効いてくるんですね。おもしろい。

わくわく、ごくごく

西田 今日のお話を聞いていてもそうなんですが、カルピス愛がにじみ出ていますよね。みなさんそうなんでしょうか?

白土 やはり社員は、カルピスに愛情を持っている人間が多いですね。

西田 白土さん個人にとってのカルピスはどんな存在でしょうか?

白土 子どものころからずっと飲んできたので、人生の伴走者のような存在だと感じています。わたしどもは、会社とお客さまとの約束として「100年のわくわくと笑顔」というのを設定しています。わたしたちがわくわくしないものでないとお客さまもわくわくできないと思うので、わたし自身が商品のことを好きだったり、ミュージアムづくりを楽しんでやったりするのは、大事にしていきたい態度です。

西田 わくわくしながら、カルピスをごくごくする、と。

白土 そうですね(笑)。今後も、たくさん飲んでたくさん考えていきたいと思います。

 

編集・執筆:今井雄紀(株式会社ツドイ)