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シュレッダーは時代を映す鏡!?

森本毅郎 スタンバイ!

安倍総理主催の『桜を見る会』をめぐる問題で、インターネットの検索ワードとして一躍、注目されたのが【シュレッダー】。みなさん何を調べたんでしょうか…。そこで私もいろいろ調べてみると、どうやらシュレッダーは時代を映す鏡のようで…。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!11月27日(水)は、『シュレッダーは時代を映す鏡!?』というテーマで近堂かおりが取材をしました。

★シュレッダーにかけた紙は再生しにくい!?

シュレッダーは、環境問題と縁が深い。1999年(平成11年)年、『ダイオキシン類対策特別措置法』が成立、翌年に施行。これにより、一般家庭や公共施設で紙類の焼却が禁止となって、シュレッダーが普及しました。そして、廃棄されたあとの紙は、リサイクル…のイメージが強いのではないでしょうか?でも、実はそうではなかったのです。紙の再生の事情に詳しい、株式会社シオザワの長谷川喜洋さんのお話。

長谷川喜洋さん
「中小企業の店舗でシュレッダーをかけたものがありますよね。それを製紙メーカーと行政が組んで回収して、ミックスペーパー、シュレッダーされたものも含めて製紙メーカーに持っていきましょうというルートを組み始めているんです。リサイクル、環境にやさしいことをということで頑張ってはいるんです。よく【シュレッダーごみを回収します】というところもあるんですけど、非常に再生しづらいということがあるので、焼却されることも多いんです。繊維が短くなって再生しづらいというのがひとつの理由になっています。」

シュレッダーにかけた紙は、紙の繊維がとても短くなるため再生しにくいのだそう。(お恥ずかしい話、知りませんでしたので、びっくりしました!)だから最近は、繊維をあまり短く裁断せずに、紙をひきちぎるように細かくするシュレッダーが開発されている。対応は進んでいるんですね。

★シュレッダーにかけずに機密文書を廃棄!

ただ、オフィスや官公庁の紙は、いまはシュレッダーにかけないようになる動きが加速しつつあるそう。再び長谷川さんのお話です。

長谷川喜洋さん
「シュレッダーで処理をする際に、書類をかけるのに時間がかかるということで、みなさん机の横に置いてあったり、保存箱の中に保管したりということ非常に多くて、そこから漏洩するというリスクがかなり多くなってきているんです。結局、年末や期末に処理をしようというふうに放置されていることが非常に多いものですから、リスクを回避するためにオフィス管理をしましょうということで、ここ最近、いろいろな一般企業や官公庁で、廃棄専用のキャビネットを用意してその中に機密書類を投入しなさいという指示に変わってきています。」

官公庁でもシュレッダーにかけない方向…そうじゃないところもあるようですが。機密文書専用の箱をオフィスに置いて、そこに入れるようにするそうです。一度入れたものは、取り出すことができない仕組みになっており、廃棄する際には、その箱ごと溶かすなど、機密文書が人の目に触れることがない、というものなんですね。シュレッダーをかける作業って、意外と時間もかかるし、ついつい後回し、という気持ちも分かる気がします。

★モーターをバラバラにするシュレダー!?

シュレッダーが時代を映す鏡というのは、まだある。実は最近は、紙以外のものをリサイクルするためのシュレッダーが注目されている。近畿工業株式会社の加藤誠人さんのお話。

加藤誠人さん
「紙とか布だったら柔らかい廃棄物ですよね。柔らかいものはハサミや刃物で切り刻めるじゃないですか。でもモーターとか硬い廃棄物というのは刃が負けちゃうんです。だからそういう硬いものは叩き割って粉々にしていくんです。そういうシュレッダーもあるんです。バラバラにするといっても意外に難しくて、そのあとリサイクルできるように、きれいに分かれるようにバラバラにしなくちゃいけない。家電製品を思い浮かべていただくと、例えば銅と鉄が絡まって出てきたら、それ以上選別できませんよね。モーターを単に叩くだけじゃきれいにバラバラにはならなくて、衝撃を与えるスピードや角度といったものが、モーターを処理するのに適した ように工夫されている機械なんです。」

モーターとか、機械をバラバラにするシュレッダー?これまた、びっくりしました!しかし、これも時代。家電リサイクル法などで、様々な家電の中に使われている銅、鉄、アルミ、プラスチックをリサイクルするニーズが高まり、近畿工業がこの分野のパイオニアとなった。しかし、様々な金属を分けられるようにバラバラにするって、どんな技術なのでしょうね。すごいです!

★中国が買わなくなって、国内の資源として活用!?

銅、鉄、アルミといったいろいろな金属が複雑に入りくんだ機械をきれいにバラバラにする、特殊なシュレッダーが注目されるようになったのは、もうひとつ、時代の流れがあった。それは、やっぱりでてきた、中国。再び加藤さんのお話。

加藤誠人さん
「手でばらすのがいちばん確実なんですけど、やっぱり人にかかる負担もありますし、量が多いとなかなか対応しきれないとか、我々廃棄物とかリサイクルの業界というのは人手不足ということがいわれていますから、黒いモーターのままとか、そのほかのいろんな金属スクラップが、主に中国に「資源」として輸出されていたんです。ただ、2018年、中国が自分の国の環境保護の政策としてそういう廃棄物のような資源を輸入するのはやめますということになったんです。そうすると、いままで大量に日本から中国に輸出されていたモーター類とか金属スクラップの行き先がなくなったわけなんです。それを日本でちゃんとリサイクルできるような態勢を整えなくちゃいけないということで、自分たちでリサイクルに取り組むようなことがいま徐々に増えてきつつあります。」

日本は資源が少ない国ですから、いかに廃棄物をうまく循環させてまた資源として再利用するかというのが大事。近畿工業には全国から注文や問い合わせが増えているそうです。しかしシュレッダーって、いろいろに変わってきているんですね!

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。