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誰かを思いやる心【夕靄の中(後篇)】

ラジオシアター~文学の扉

毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】

今週は先週に引き続き、ゲストに俳優の水橋研二さんをお迎えして、山本周五郎の『夕靄の中』(後篇)をお届けしました。

テンポよく進んでいく物語の中に、それぞれの登場人物の心変わりする瞬間、人間ドラマがたくさん詰まった作品、いかがでしたでしょうか。

復讐心から、いつの間にか老婆を支えていこうと改心していく半七。
自分のことしか考えられなかった人生の中で、ひょんなことから他人に寄り添い、一緒に歩んでいこうと決心していく様子は、ドラマチックで優しさと温かさに包まれる素敵なラジオドラマでしたよね!

朋子さん演じる老女と、水橋さん演じる半七の、勘違いと嘘つきの関係性は、初共演とは思えないほど呼吸がぴったり!
物語の展開スピードも相まって、聴いているこちらも「この先どうなるのだろう⁉︎」と自然と物語にのめり込んでいきました。

『半七は、ここへ来るまでの、どす黒く汚れた世界のすぐ脇に、こんなに静かな世界があるのをはじめて知った…。』
半七の心に流れる平和で温かな感情が、作品後半のこの一文で見事に伝わってきます。

物事の見方や考え方、視点を少し変えてみるだけで、こんなにもガラリと環境が変わるんだなぁと思うこと、日常生活でもありますよね!
誰かを憎んだり復讐に燃えるのではなく、一度しかない人生、他人を思いやり支え合って生きる方が、心穏やかで見えるものも感じるものも増えてより豊かに過ごせそう。

私も普段から、「一人では生きていけないなぁ」と思うことばかりなので、いま周りにいてくれる人たちに感謝しつつ、益々思いやりをもって過ごしていきたいなぁと改めて思える素敵なラジオドラマでした♪

by 永瀬千裕

 

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