11月4日(月)のACTIONのタネのテーマは「AIを使った空席情報サービス」です。東京駅の駅ナカにショッピングモール・グランスタがあります。そのうち、4つのイートインスペースが改札の中と外にあるデジタルサイネージ(電子看板)で、その店に空席があるかどうかが分かるサービスを先週水曜日から始めました。今日はこのサービスを開発した、株式会社バカンの代表取締役・河野剛進さんから宮藤官九郎さんがお話を伺います。
宮藤:店の前まで行かなくても入れるかどうかが分かるサービスなんですね?
河野:はい。東京駅がかなり広くて、大きい荷物を持っていたりするのでいつも混雑する場所ですよね。あと赤ちゃんを抱っこしていたりとか、車椅子だったりとか。新幹線に乗るまで20分ぐらいだったりと時間に追われていたりとか。そんなときに記憶を頼りにお店の前まで行ったら席が埋まっているとかなりショックを受けますよね。
幸坂:がっかりしますよね。
河野:リアルタイムで空いている店があるか、どれぐらい空きがあるのかというのが分かれば、探し回る必要もなくなってストレスもなくなりますね。
宮藤:写真で見せていただきましたが、駅ナカの地図が出て、「今ここは何席空いてますよ」とか「いっぱいですよ」とか拡大図で出て便利ですよね。
宮藤:なんでこのサービスを思いついたのですか?
河野:僕が個人的に欲しいなと思ったからなんですが。家族ができて、子供が生まれたときから自分の時間の価値観が変わっていったんですね。たとえば週末家族と商業施設に行ったときに、ランチがどこも混んでいて。探し回っている間に子供がぐずり出して「帰ろうか」ってなったりして。それを繰り返すと、外出自体が億劫になって。そういうことがなくなればちょっと心に余裕が持てるのかなと思いました。
幸坂:今後はどんな展開を考えていますか?
河野:先月関西拠点ができて、大阪でもサービスが始まりました。これから日本全国でこのサービスを広げていきたいです。地図上で今いる場所から、そこに行かなくてももっとも近い空き状況が分かるサービスを立ち上げて、それをポータルサイトとして運営できたら便利かなと思います。それが世界中で実現して、海外でも同じように見れたらいいなと思います。
世界中の空き状況が見れる日も近いのかも。ACTIONのタネ全編はradikoのタイムフリーで。