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首都圏に暮らすアイヌ民族が集う「アイヌ感謝祭」▼人権TODAY(2019年11月2日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。

様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・首都圏に暮らすアイヌ民族が集う「アイヌ感謝祭」

 

担当:崎山敏也

日本の先住民族、アイヌは首都圏にも少なくとも5千人から1万人が暮らしているとみられています。アイヌが集まる場所、文化を発信する場所を首都圏に作ろうと活動している「チャシ アン カラの会」の主催で、10月20日、「アイヌ感謝祭」というイベントが新横浜の「スペースオルタ」で開かれました。

アイヌ語やアイヌ刺繍教室が開かれ、そのあとは歌や踊りのステージ。最初は二人のアイヌの女性によるムックリ(口琴)の演奏から始まりました。

ムックリ(口琴)の演奏

次に、首都圏アイヌの活動と関わりのある方たち、美術家の奈良美智さん、以前は首都圏で、今は北海道で活動する沖津翼さん、マンガ「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者、中川裕(千葉大学教授)さんの話。

そして、首都圏でアイヌの古い歌などを伝えている、弓野恵子さんが、北海道で暮らした子供の頃の話をしました。アイヌへの差別も多いところで、弓野さんのお母さんは「和人のような暮らしをしなさい」という教育方針でしたが、家族だけの時は少し違ったようです。弓野さんは「子供の頃は家族だけになると、いろんな神様、カムイへ祈ることを自然に教わりました。例えば、戸口のカムイ、にも戸を触れるなりなんなりして、行ってきます、ただいま、というようにと。いろんなものの出入りするのを守ってくれているから、必ずあいさつするんだよ、という風に」と話しました。そして、お母さんから伝わった子守唄を披露しました。

弓野さんも以前はそうでしたし、北海道から出てきて、首都圏に暮らすアイヌも多くは、アイヌであることを隠して暮らしていますが、それぞれ様々なきっかけから、文化を伝える活動を始めたり、あらためて、自分の民族の文化を学びなおしたりしています。

そのあとも個人で活動する人や、和人も一緒に学ぶ会「ペウレウタリの会」が歌や踊りを披露しましたが、まだ年少の女の子と男の子も、トンコリという楽器の演奏や歌を披露しました。二人のそれぞれのお母さんは、最初にムックリを披露した二人の女性ですが、お母さんたちは「本人より、私のほうが緊張するー」という心境だったようです。お父さんも、アイヌの伝統的な刀を使った踊りを披露したりしました。

また、ニュージーランドの先住民族、マオリのグループ「ナー・ハウ・エ・ファー」(東西南北、四方から集まった風という意味)の方たちが、マオリの歌と踊りを披露しました。」日本各地に在住している人たちで、アイヌの仲間を助けたいと毎年、「アイヌ感謝祭」に参加しています。ラグビーのニュージーランドチームで知られる「ハカ」についても、いろんなハカがあることや、その由来なども説明したうえで、披露しました。

ニュージーランドの先住民族、マオリの「ハカ」

最後は、お客さんもステージにあがり、輪になって踊る「ポロ・リムセ」でフィナーレ。主催した「チャシ アン カラの会」の代表、島田あけみさんは「人数少ないけど、アイヌ頑張っています。皆さんと共に私たちも、アイヌも和人も一緒に頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。イヤライケレ(ありがとうございました)」とあいさつしました。

「アイヌ感謝祭」は来年、2020年も開かれます。

11月3日と4日の2日間は、東京、中野区役所前の広場で、アイヌと沖縄の伝統を中心にした祭り、「チャランケ祭」が開かれます。20年以上、中野で続いてきた祭りで、マオリの方たちも参加するそうです。