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高齢者に関する悩みの強い味方「地域包括支援センター」知っていますか?

ジェーン・スー 生活は踊る

TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」。10/24の放送より


みなさんの自治体に必ずある「地域包括支援センター」をご存じでしょうか。この「地域包括支援センター」というのは、高齢者の方がいつまでも住み慣れた地域で生活できるように、健康、医療などさまざまな面から支援をしてくれる公共の施設。簡単に言うと高齢者に困ったことがあったら「とりあえずここに相談しなさい」という場所です。各自治体に設置義務があり、大体、中学校の学区に一つあると言われています。

地域包括支援センターには虐待や法律の専門家である「社会福祉士」、ケア・マネージャーの上位資格である「主任ケア・マネージャー」、健康相談にのる「保健師」もしくは「看護師」の配置が決められていて、自治体によっては生活支援などを行う「生活支援コーディネータ」、認知症の早期発見や診断、予防などの普及や啓発をする「認知症地域支援推進員」なども配置されている場合もあります。

最初から最後まで切れ目なくずっと支援

実際にどんな支援をしているのか、荒川区にある町屋地域包括支援センターの社会福祉士・海老原章さんにお話を伺ってみました。

「高齢者の生活に支障がでたときに一番最初に触れる窓口が地域包括支援センターで、最初から最後まで切れ目なくずっと支援ができるのが特徴です。まだ健康な状態、ちょっと介護予防しなきゃいけない状態、完全に介護が必要になった状態、もう亡くなるターミナルの状態と、いくつか段階があって、ここまでは包括、ここからはケアマネージャー、こっから先は病院といった形でバトンタッチをしなければならないですが、それらがスムーズにいくように伴走していきます。また、高齢者が生活するのにはいろんなことが起こります。不動産絡みのこと、相続にまつわることなど。例えば大家さんと口約束で契約したものが息子の代に変わってアパートを取り壊すことになり、立ち退きしなければならない、高齢なので家も借りれない、お金もないなど。あとは介護になる前の相談である介護予防、権利擁護(虐待や詐欺被害、青年後見制度など)、ケアマネージャーからの相談、民生委員・行政からの相談など、高齢者に関することはすべてやるのが包括支援センターの役割になります」

【地域包括支援センターの相談一例】
「なんでも相談」⇒介護保険の手続き方法が分からない。ケアマネジャーはどうやって選ぶのかな。ひとり暮らしなので何かあったらどうしよう。
「健康づくりのお手伝い」⇒健康に自信がない。まだ介護は必要ないけど・・・いつまでも元気でいたいけど何をしたら良いのだろう・・・
「高齢者の方の権利を守ります」⇒訪問販売でいらないものを買わされてしまった。物忘れが多くて、大事なものをなくしてしまった。近所でお世話をしてもらえないお年寄りがいる。
「暮らしやすい地域づくり」⇒ひとり暮らしで不安だな・・・たまには誰かに声をかけてほしい。地域で仲間作りができないかしら。

まだ健康で介護を必要としていなくても相談できる

また高齢者自身が健康な状態だったり、両親が大きな問題は抱えていないとしても、相談することは可能だそうです。そのあたりについても海老原さんに伺ってみました。

「そういった相談も結構あります。『子どもは九州だから私に何かあったらどうしよう』『将来どうなっちゃうの』『荒川区はどんな支援をしてくれるの?』といった漠然とした不安についての相談もあります。介護や病気の心配がなくても地域と繋がっておくことで、いざ必要になったときに手を差し伸べてくれる人が地域の中にいればとても安心できます。もし元気であればボランティアなどの地域活動に参加していただきたいです。そういうところに参加していれば周りが気づいてくれます。例えば『最近来なくなったけど〇〇さん大丈夫かな』といった相談が地域包括支援センターに連絡がきて、私たちが気づくキッカケにもなります。将来を見据えてもご自身のためにもなりますし、今、必要な方に手を差し伸べることもできるかもしれませんので。荒川区では『ボランティアポイント』というのがあって、年間である一定のポイントを貯めると現金がもらえます。些細な額ですが、それがいきがい・やりがいになって、いい循環ができていくといいなと思います」

いきいきボランティアポイント制度
1時間の活動で1スタンプ、1日2時間以上でも2スタンプまで。1スタンプは100ポイントに換算でき、1,000ポイント以上貯まると、100ポイントにつき100円の現金に換算できます。ただ、ポイント化できるスタンプは年度ごとに50スタンプ(5000円)までです。

地域包括支援センターのスタッフだけでは、地域を見守る目が足らないので、元気な高齢者にボランティアに関わっていただくことで、そのチェックの目を地域の中に増やしていこうという目的があるそうです。ボランティアをされている皆さんに関わるようになったきっかけを伺ったところ、「過去に包括支援センターにお世話になった」という方が多くいました。

ボランティアのみなさん

今回ご紹介した地域包括支援センターを利用したい場合、お住まいの場所によって用できるセンターが決まっています。わからない場合は市役所でも教えてくれますし、インターネットでも公開されています。また、直接行っても相談できるそうですが、待ち時間が長くなることがありますので出かける前に一度電話をしてみてください。もちろん相談は無料です。

高齢者の生活に関しての悩み事があった場合は、ぜひ、地域包括支援センターを頼ってみてください!

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