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僕が芸能界で戦う理由~武井壮さん

コシノジュンコ MASACA

2019年10月27日(日)放送
武井壮さん(part 2)
1973年、東京都葛飾区出身。陸上十種競技の元日本チャンピオンで、1997年に100m走で10秒54のベスト記録を達成(当時)。世界マスターズ陸上の金メダリストでもあります。タレントとして俳優として、大河ドラマや映画に出演するなど活躍中。

出水:ある時はアスリート、ある時はタレント、ある時は俳優で、ある時は百獣の王! 一つの形にとどまらない武井さんですが……

JK:このまえTVドラマ見ましたよ。ちゃんとセリフを言ってて、エラいな~と思って! まぁ俳優さんですからね。だけど、背広来て、すっごい真面目で!

武井:実在のマラソンコーチの役だったので、その方に寄せて。僕とは人間性が真逆だったので、ちょっと演技させていただきました(笑)

JK:この番組はMASACAっていうんだけど、たとえば過去にすっごいショックを受けたとか、あんなこと二度とやりたくないとか、いっぱい思い出あるでしょう?

武井:いっぱいあります(笑)ただ、僕の人生は基本的にマサカが多くなくて、全部こうすると決めてやってきたことばかりなので。芸能界に入るのももともと決めていたし、陸上十種競技で日本一になるのも決めて始めたので、基本マサカはない人生を進めてきました。

JK:すごいなぁ~! 小学校3年生からだもんね。

武井:なんだけど、唯一のマサカは、2つ上の兄ちゃんが24のときに亡くなっちゃったんです。それが一番のマサカ。僕、兄ちゃんが亡くなった時に「悲しい」よりも以前に「もったいない」って思って。こんなにいろんな物事が世の中にあって、経験できる時間を貴重に感じていたので、なんてもったいなんだろうって。この失う時間でどれだけのことができたんだろうって。

JK:そうですよね。だから自分はその倍生きてるんじゃないですか?

武井:はい。兄は俳優を目指して、中卒でカバン持ちを始めて。それで芸能界で下積みをして、やっとTVに出られるころに亡くなっちゃった。そのころ僕は、30歳までスポーツを一生懸命やって、その後は芸能界でキャリアを目指すと決断してたので。すごく影響があったと思います。でもデビューしてみると不思議なもので、兄が若いころお世話になった人たちとかたっぱしから会うんですよね。「お前、弟だよな」って声かけてもらうことがすごく多くて、番組にもたくさん呼んでもらったりいろんなご縁があって。

JK:それでこうして芸能界に関わってるわけだから、お兄さんのおかげじゃない?

武井:半分は兄貴が作ってくれた道だと思っています。最近は夜、トレーニングしたり勉強したりするんですけど、僕のためというより兄ちゃんのためにやっている。だからすごく楽なんです、気持ちが。自分のためだけにやってると行き詰っちゃうことがあるので。もう1人分あるのは心の余裕になるというか。

JK:すごいね、その考え方! 世の中にそういう経験した人いっぱいいると思うけど、これを聞いて「そうだ!」って思ってもらえるといいわね。

武井:そうやって頑張ってたら、子供のころから文字ヅラだけで見てたコシノジュンコさんと一緒にラジオでしゃべっている! これが一番のマサカかもしれないです。僕らにとっては、青山とかでロゴで見るしかなかったから(笑)今日は結構マサカです。

出水:武井さんは健康的なオーラを放っていますが、健康ボディの秘訣は食事? それとも運動?

武井:食事はほとんど気を付けていなくて、なんでも食べるんですけど、小学校5年生のときに「スポーツを目指すならこれはしない」と決めたルールブックがあって。その中に書いてあることをいまだに守ってるだけです。

JK:どんなこと?

武井:その時書いたのは、お酒とか飲まないというのもそうですし、キュウリとかコンニャクを食べない。

JK:ええっ、どうして?!

武井:いや、なんの根拠もないんですけど(^^;) 小学校5年生ですよ! nカロリーの低いものを調べたらそれが出てきて。

JK:こんにゃく屋さん困るわね(^^;)

武井:そうなんですよ(笑)でも、カロリーがないんだから、食べても身体が動かないならいらない、って書いちゃったんです。あとは冷めた油物を食べないとか、それをただ守ってるだけで、お菓子も食べるし、ファーストフードも好きだし、炭水化物もバンバン食べますし。いっぱい摂って、いっぱい使う。使った分が僕らアスリートの財産なのでね。体力になったり、技術になったりするのは僕らが摂って使った時間なので、なるべくたくさん世の中にあるものを口にして、たくさん身体を動かして、獲得すると言うのが僕のライフスタイルになっています。

出水:たとえばリスナーの方が身体を動かしたいなと思ったときに、いままであんまり運動したことのない人でも取り入れられることはありますか?

武井:10秒から始めるのをおすすめします!

出水:えっ、10秒ですか?

武井:1日10秒運動することから始めて、毎日1秒ずつ伸ばしていく。たとえば今日10秒階段を登るとしたら、10秒だと3階ぐらいまで登れるぐらいだと思うんです。2階で終わっちゃう人もいるかもしれないですけど。走ってトントントンっと10秒登る。これじゃ足りないんですけど、毎日その時間をとるっていうことが大事なんです。10秒ならだれでもなんとかやれるんですよ。信号から信号までをジョギングするでもいいし。それで明日は11秒。明後日は12秒。でも、1か月たっても30秒しか増えないので、1か月後も40秒。2か月経っても1分なので。

JK:ああそうか、1分なんだ!

武井:みんな1時間走るとかいうじゃないですか。長いのはだめなんですよ。自分の体力を越えて疲れちゃうので、そうすると嫌悪感が生まれるので続かなくなる。でも、絶対大丈夫なところから毎日続けてると、いつのまにか当たり前にやれるので、体力も伸びていきますから。緩い運動より、ちょっと強い運動を短い時間やるほうがいいと思います。そしたら身体が強くなる。強い運動をすると、弱い運動が楽になりますので。これおすすめです。

JK:今日はお勉強になりましたね! 次に会ったときはもうバリバリよ(笑)

武井:ジュンコさんが100mを13秒ぐらいで走れるようになったらどうしよう(笑)ちょっとしたモンスターですよね!

出水:武井さんはTVでパラスポーツのレギュラー番組をやってらっしゃいます。実際にパラスポーツを体験したり、アスリートに会いに行ったりしていますが、携わる前と今では意識が変わりましたか?

武井:全く変わりましたね。最初は健常者のスポーツがあって、それの障がい者版がパラスポーツだという意識が強かったんですが、始めてみると、それぞれの障がいを持った方々が最高の能力を発揮できるよう、それぞれの競技のルールが少しずつ変えられていて、僕らがプレイするスポーツとはまったく違う楽しみがある。いちからスポーツを始めたときと同じように楽しめる競技がたくさんある。一番驚いたのは、たとえば障がい者の方は「足が動かない」とか「目が見えない」とか、何かができない人、というイメージがあるんですけど、それが一番覆されて。こんなにできる人たちなんだってことに衝撃を受けました。一番衝撃的だったのは、目の見えない人たちがサッカーするんですよ。目隠ししたまま!ブラインドサッカーって言って、音だけでボールの場所を察知して。

JK:この前、北澤さんもゲストに出てくれて。そう、音なのよね。

武井:ゴールボールっていう競技もあって。目の見えない人たちが、ボールを転がして相手のゴールに入れる競技があったり。だから見えないっていうよりも、「見ずにボールを見ることができる人たち」。本当に僕も、最初は目隠ししていると何にも見えなくて、音も全然わからなくて、全然違うところに手を伸ばしちゃったりするんですけど、1時間ぐらいしていくと、見えない中での視力みたいなものができてきて、見えないんだけど見えてくるんですよ! 聞こえなくても聴くように気配を感じる人もいるし、歩けなくても、素晴らしい道具を使って僕らより早く進むことができるし、器用に動き回ることができるんです。

JK:道具が発展してるから、もっとできるかもね。

武井:そうなんです。とくに幅跳びに関しては、オリンピックの優勝記録をパラリンピックが超えてるので。やっぱりできるっていうことにフォーカスしてみていくと、これって驚きではないな、という感覚もあるんですよ。だからもしかしたら近い将来オリンピックとパラリンピックがひっくり返って、オリンピックで一般の選手の競技を見た後に、さあ次はパラリンピックだ!もっとすごい記録を出す人たちの競技が始まるよ!っていう時代がやってくるかもしれない。パラリンピックの選手って、僕らが生んだテクノロジーや新しい技術をスポーツにプラスした形なので、スポーツが進化した形なんですよね。だからその進化が正しく評価される始まりが、東京パラなんじゃないかなと僕は思います。

JK:日本の技術ってすごいじゃないですか。だからそこに目を向けるのが今回の大会ですよね。

武井:だからこの可能性は、僕らが昭和の歴史でプロ野球やJリーグといったいろんな文化を生んできたように、パラのスポーツで新しい何かを作る。まだ手付かずのブルーオーシャンみたいな状態ですが、それが普通のスポーツをはるかに超える能力を見せられる、可能性のある競技ばっかりなんです。

JK:東京が終わると、みなさん一般の人たちの先入観が変わるかしらね? 変わってもらいたい!

武井:その準備を僕らがしなきゃいけないと思います。東京オリンピック・パラリンピックがただ単に終わっちゃったら、そこで終わりになっちゃうので。

JK:本当のレガシーって何かといったら、愛のある、発展的な日本、みたいなものだからね。すごいところに私たちいるのよ!

武井:だから何かムーブメントを起こせるように、1年準備していかないと。

出水:やりたいことがたくさんある武井さんですが、最近ピアノを練習しているって言うのは本当ですか?

武井:これも、僕がまだ楽しめない分野なんです。僕は音楽の素養があんまりなかったので、ジャズバーとか友達と行ってもそんなに楽しくなかったんですよ。「このアレンジかっこいいよね」っていうのも何がいいのか全く分からなくて。その時間って人生でもったいないじゃないですか。だったら自分でやればいいと思って、次の日ピアノを買いに行って。

JK:ピアノを買った!

武井:家でCから鳴らしていくっていう作業をやって、一個飛ばしに鳴らしていくと「これが和音なんだ」って言うのからはじめて、ちょっとずつなるほど!っていう発見があって。それから同じバーに行ってみたら、1回目よりもはるかに楽しいんですよ! 自分のできること、知ってることを増やすと、地球がより楽しくなるっていう僕のテーマなのでね。

JK:うちにもピアノがあるけど、全然弾いてないわ(^^;)目の前にあるのに使わないなんて、もったいないわぁ~。

武井:そうなんですよ、無限の可能性がある。そんなものがまだ山ほどあふれてますから!

JK:じゃあ、ピアノの次はバイオリン?……高っいですよ~!

武井:気になりますね~。名器を手に入れたいですね(^^)

=OA楽曲=

M1. Merry Christmas Mr. Lawrence / 坂本龍一
*現在武井さんもピアノで絶賛練習中!

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。