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5Gスタートは遅れているが、準備は進んでいるのが日本!!

森本毅郎 スタンバイ!

今年2019年は、世界的に【5G元年】と言われ、世界ではアメリカ、韓国に次いでサウジアラビアやスイスなど、どんどんサービスをスタートしています。しかし、一方の日本では携帯3社がプレサービスを始めている段階。『日本は5Gで出遅れている』とも言われています。しかしどうやらそうとも言えないようで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!10月22日(火・祝)は、『5Gスタートは遅れているが準備は進んでいるのが日本!』というテーマで近堂かおりが取材をしました。

 

 

★実験~新幹線でも5Gが使えるか!?

出遅れている、と言われていますが、5Gに関して【世界初】と発表されている技術が出てきました。株式会社NTTドコモ 5Gイノベーション推進室の奥村幸彦さんのお話です。

奥村幸彦さん
「現在、国内で一番早い乗り物は新幹線。高速で移動する乗り物と5Gの基地局との間で高精細な映像を送り届ける実験をした。実際に8Kの映像を基地局から車両内の端末に送り、順次再生することに成功した。今度は反対方向で車両側の端末から基地局に4Kの映像を送って、基地局にあるディスプレイで映像を見た、これにも成功しました。時速200キロ以上の高速鉄道で5Gの実験をするのは我々の知る限り初めてのことで、世界初の実験となっています。」

国際的には、時速200キロ以上で走るものは【高速鉄道】という分類になります。ヨーロッパ、中国でも高速鉄道は運行されていますが、今まで5Gの実験の実施はなかった。ということで、ドコモが世界初、新幹線でも5Gを使えるのか、という実験をしました。今回使ったのは東海道新幹線の新型【N700S系】。最高速度 時速283キロで走行中に、ちゃんと5Gが使えるのか確かめ、成功となりました。

★スムーズな基地局の連続切り替えに成功!

高速で移動しつつ、高速で通信することができたということですが、これはつまり何が新しいのか、何がすごいのかお聞きしました。再びドコモの奥村さんのお話。

奥村幸彦さん
「今回特に特徴的なのは、より早く動けば動くほど基地局の切り替えの周期が短くなり、処理が忙しくなる。おおむね5秒に1回切り替えが必要で、時速283キロでもきちっと行えるかどうか。今回現場の基地局の位置を調整して連続的に成功するという状態を作ることができた。」

今回の実験の大きな目的は【基地局の連続切り替え】。新幹線のスピードになると車内にある端末は5秒に1回、基地局を切り替えなくてはなりません。基地局のエリア中心に近づくほど電波は強くなるので、円の端と端、切り替え時が最も弱くなります。その切り替えのたびに通信速度が下がっては5Gの能力を活かしきれないので、今回の実験でそれができたということがわかったのは大きいことなのです。スムーズな基地局の切り替えが行われるように、基地局の配置も調整した、ということでした。

★5Gアンテナを搭載したガラス!?

それだけ基地局はポイントになるのですが、その基地局自体も変わろうとしています。 AGC株式会社 ビルディング産業ガラスカンパニーの岡 賢太郎さんのお話です。

岡 賢太郎さん
「新しく開発したガラスアンテナの【ウェーブアトッチ】という製品を発表致しました。既存の窓ガラスに貼り付ける、外を歩いている人用に作られたアンテナ。基本的に5Gの時代は、アンテナの数が非常に増えると予測されています。たくさんのアンテナを街中に設置するので、アンテナだらけの街並みになってしまいます。特にヨーロッパではうるさくて、普通のアンテナはもう設置できない。例えば木などにカモフラージュしたアンテナを設置している。今回のガラスアンテナは存在感なく、街の景観を汚さないで基地局を設置できるのがメリット。今まで世の中に出ていなかった製品ですので、世界初になると思います。」

簡単に言うと、5Gアンテナを搭載したガラス!!既存の窓ガラスに貼り付けるだけで、それが基地局となり電波の送受信を可能にするというもの。

しかもこれは、『透明なので周囲の景観を損ねない』『建物の内側に設置するので工事不要』『特に都市部で、ビルの谷間など電波が届きにくい場所を減らすことができる』という優れもの。年内までに完成させ、来年度中には実用化される予定です。室内に取り付けて、屋外の利用者のためのアンテナになるなんて、すごい!ガラスを詳しく知っているAGC(元旭硝子 去年7月に社名変更)ならではの技術です。特にヨーロッパで問題になっている、アンテナが町の景観を壊すという問題にも活用でき、このガラスアンテナなら目立たないですから、カモフラージュさせる必要なし!心置きなくアンテナを増やすことができます。(5Gの周波数は国によって違うので、それぞれの国に合わせて調整は必要だそうです)

★日本は5Gで遅れているんですか?

こうやって聞いてみると5Gの基地局関連では、日本は世界よりも先にいっている部分もあります。

「これでも日本は遅れているんですか?」

AGCの岡さんに聞いてみました。

岡 賢太郎さん
「確かに、5Gをサービスイン、スタートをさせたというのは、アメリカが先だ韓国が先だとやっていたが、大事なのは5Gを使ってどういったサービスが世の中で展開されるか。日本も決して遅れているという印象はなくて、トップランナーのひとつだと思います。5Gを受ける携帯電話の方が広く普及してくれば、どんどん進んでいくと思います。」

日本には正式に5Gに対応している携帯がないので、確かにスタートは遅れてはいますが、準備は世界一進んでいるのかもしれません。日本で5Gがスタートしたら、印象がガラっと変わるかもしれないですね!!

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。