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皮膚や関節のある部分に炎症が起こる病気「乾癬」

生島ヒロシのおはよう定食|一直線

今週の「再春館製薬所 健康一直線」は、仲皮フ科クリニック・院長の仲弥先生に、『皮膚や関節のある部分に炎症が起こる病気「乾癬」』をテーマに伺いました。

■つらい乾癬の症状■
*乾癬の「かん」は乾燥の「乾」。「せん」は、やまいだれに、新鮮の「鮮」の字。「癬」は訓読みでは「たむし」と読み、この字だけで「皮膚病」という意味がある。
*乾癬の症状としては、皮膚が赤く盛り上がった発疹が出て、そこにカサカサしたフケのような白い粉が付くような症状が出る。特に頭、肘、尻、ひざなど、日に当たらず、刺激を受けやすい部分で現れやすい。
*ひどくなれば、体のあちこちに発疹が目に見える形で現れるので、日常生活で「周囲の目が気になる」と悩む患者さんも多い。さらに重症化すると、高熱、倦怠感、関節痛などをともなう。
*患者は30年ほど前は、日本国内では5千人に届かない程度だったが、今では50万~60万人と報告されている。
*急増の原因ははっきりしていないが、食生活の変化などが指摘されている。

■免疫との関係も指摘されている■
*免疫を司る細胞から、「サイトカイン」というたんぱく質が異常分泌されることで発症することが分かっているが、詳しいメカニズムは分かっていない。
*乾癬の患部では、皮膚の表面に角質が積み重なり、皮膚が厚い状態となっている。
*通常は、45日間程度で入れ替わるところが、4、5日という猛スピードで入れ替わるため、そのスピードについていずに様々な症状が出てしまう。

■治療は塗り薬と飲み薬から■
*根本治療ではなく、症状の良い期間を長くすることが重要。塗り薬は、皮膚の炎症を抑えるステロイド薬と、細胞の増殖を抑える薬。
*乾癬が全身に広がっている場合は、皮膚の新陳代謝を抑える飲み薬や免疫の異常を抑える飲み薬が使われる。
*近年、炎症の原因となる物質の放出を抑えて全身に作用する新しい飲み薬も登場。
*従来の飲み薬は、重い腎障害や血圧上昇などの副作用が多かったが、最新タイプは副作用が少ない。
*飲み薬、塗り薬以外は機械を使って紫外線を患部に当てる「紫外線療法」がある。
*それでも症状が改善しない場合は、「生物学的製剤」という注射の薬を使う。病気の原因と関係が深い特定の免疫物質だけを狙って作用する注射薬。数週間に1回のペースで注射や点滴を行うが、対応している病院は限られている。

■乾癬は感染しない■
*感染症と誤解されがちだが、乾癬は感染しない。触れたり、同じプールや温泉に入っても、決してうつることはない。
*乾癬は他人の目に触れる皮膚病のため、患者さんの精神的ストレスは相当なもの。症状の悪化を引き起こす要因がストレスにあるとも言われている。
*周囲が、患者さんの精神的負担を減らすための、病気への理解も必要。そういった啓発の意味で、毎年10月29日に「世界乾癬デー」が設けられている。