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ニュースのその後 #5 〜組み体操問題の現在〜

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日々新しいニュースが飛び交う中で、忘れかけていた出来事を思い出し、その後を追う金曜日のプロジェクト「ニュースのその後」。

5回目となる今回取り上げたのは、「体育の日」が近い運動会シーズンということで……

ニュースのその後〜組み体操問題の現在〜

ここ数年、問題になっている危険な組み体操。
暫く前、2015年9月に大阪の中学校の運動会で起きた事故がニュースになりました。

いま改めて見ても、非常に不安と恐さを感じるその映像……
もし成功していたとしても、かなり危険なのでは?

ということで、日本体育大学教授の荒木達雄さんにお話を伺いました。

荒木教授:実際に映像を見た時は唖然としたと同時に、何のために10段などやらせるのか、一般の生徒にあれだけ危険なものをやらせる目的が分からなかった。学校側は“達成感”、“感動”を与えるという回答をしていたが、一歩間違えて頸椎などを傷めていたら、とんでもないことになる可能性がある種目。はっきり言って狂気だと思った。

過去の事例について伺うと、20数年前にも相模原の中学校で、2段目に乗っていた中学二年の男子が落ちて亡くなっており、かなり以前から組み体操による事故は報告されていたそう。

荒木:(2015年の)報道の後は、マスコミに動いてもらったり、名古屋大学の内田良先生と弁護士の皆さんを集めて色んな事例などを話したりして、教育委員会が若干動き、高いピラミッドやタワーを止めなさいとのお達しは出た。が、また今年ぐらいから大阪の方で高いものを復活させていると聞いた。全体的にそういう事例は減り、事故件数も減っているが、一部で(高さや派手さに)こだわっている先生もいるのかなと……

武田:あれだけメディアで「もう止めましょう」と言っているが、それでも止めないのはなぜ?

荒木:ギネスを狙っているのか分からないけども……達成感が得られる他の方法は一杯ある。それでも(危険なレベルを)望んでいる親御さんもいる。あっと驚くものをやれば周りも感動するだろう、と、安易な方に戻ってしまう……。親御さんも賛成派、反対派に分かれているようで……しかし親御さんには「どこからが危険か?」が分からない。親御さんと教員のリクエストの鬩ぎ合いもあるのではと思う。

武田:なぜギリギリを目指そうとするのか分からないですね……

とにかく、場合によっては難易度に関わらず危険が伴うことを十分に考慮して、安全が確保出来る内容、環境で楽しく行って欲しいですね。

◎音楽を使った隊形変化を取り入れたり、演出、フォーメーション等の美しさで感動し、尚且つ実際に動いている子ども達も楽しく出来る組み体操の方法論は沢山ある!

◎日体大で実例をしている時でも、2段までと決めている。

“日体大で2段”

この言葉がとても印象に残りました。
また、2段を組む場合でも、下段の人は直立すること!腰を曲げては駄目だということは繰り返し指導し、もし“高いタワーを教えて欲しい”と言われたら断りなさい、と指示をしているんだそう。

荒木:参考映像も見易い時代なので、先生達にも活用してもらえればと思う。難しいことはやっていないので。先生もメディアも親御さんも、定期的に危険を訴えていくことが大切だと思っている。

日体大で2段!

皆さん、これを覚えておきましょう。

▼組み立て体操5人(余り高さはなくても美しいですよね?)

▼組み立て体操2人(これも2段ですが、方法を間違うと危険!)

▼組体操(本来は誰かの上に乗っていなくても、組み体操なんです)