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日本も危険!ジカ熱を媒介する“蚊”の対策。虫除けスプレーの使い方、間違ってませんか?

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」
本日6月6日(月)はレポーター阿部真澄がジカ熱・デング熱を媒介する蚊の対策 を取材しました!

阿部真澄

現場にアタックレポーターの阿部真澄

★蚊が媒介するジカ熱。日本でも感染拡大のリスク?

男子ゴルフの松山秀樹選手が、ジカ熱への不安を理由に、リオデジャネイロ五輪の出場を辞退する可能性があることが明らかになりました。現地ブラジルでは今年1月から3ヶ月間で9万件以上のジカ熱発症報告があります。日本でも夏が近づいてきて“蚊”が気になる季節になってきましたね。そこで、ジカ熱・デング熱について、改めてどんな症状が出るのか?日本国内で広がるリスクはあるのか?日本環境衛生センターの武藤敦彦さんにお話を伺いました。

武藤敦彦さん
「ジカ熱は比較的新しいが、今年も日本国内で何人か報告されています。妊婦さんが感染すると小頭症の赤ちゃんが生まれるケースがあります。性交渉で感染することもあると言われています。デング熱は昨年東京で発生しました。熱はかなり出ますし、非常に重い症例、重篤な状態になるケースがああります。日本で問題なのは、どちらもヒトスジシマカ。これが感染を媒介しますので、東北地方よりも南であればどこでもいるので、広がるリスクは大きいと思います。」

 

これが問題の「ヒトスジシマカ」ジカ熱を媒介します

これが問題の「ヒトスジシマカ」ジカ熱を媒介します

ジカ熱・デング熱はどちらもヒトスジシマカという白黒模様の蚊が媒介する感染症で、海外で感染した人が帰国して、その人から蚊を媒介して広がる可能性があります。

  • ジカ熱の特徴……熱が出る。妊婦さんが感染すると小頭症の赤ちゃんが生まれるケースも。
  • デング熱の特徴…高熱が出る。悪化すると重篤(デング出血熱)になることも。

★真夏からでは遅い!蚊の対策は6月から

国内での感染症を防ぐために、国や自治体は今月、6月を「蚊の発生防止強化月間」として、大々的な呼びかけを行っています。どんなことを呼びかけているのか?自治体などに蚊の対策についてアドバイスも行っている日本防疫殺虫剤協会の足立雅也さんにお話を伺いました。

足立雅也さん
「国が、各都道府県に対して6月を強化月間として蚊の対策を呼びかけています。ヒトスジシマカが1番多くなる月は7月。その多くなる月の前の月は幼虫の時期で、その時に数を減らす事で、7月の蚊を減らそうという目的です。東京都でも6月を強化月間にして、取り組んでいます。具体的には、ボウフラを殺すために水を捨てることなどを、呼びかけています」

具体的に東京都では「不要なたまり水をなくそう!」と呼びかけています。水溜りというと、道路などのくぼみにできるものを想像しますが、実は私達の身の回りでも水溜りは多いのです。一番多いのは、ベランダや庭においてある植木鉢の水受け、水やりに使うジョーロなど。また、空き缶やビニール袋のゴミに雨水が溜まってヒトスジシマカの幼虫がわいてくることもあります。こまめに水を捨て発生数を抑えることで、結果的に蚊に刺される確立が下がります。

実は、既に都心部でも5月初旬から蚊の発生報告が出ています。これから梅雨に入って雨が降ることも多いと思いますが、水溜りをつくらないように心がけることが大切です。

★代々木公園で聞きました!「蚊の対策をしていますか?」

そしてもう一つ、東京都は「刺されないように長袖の着用や虫よけ剤の活用」も呼びかけています。では、皆さんは蚊の対策をしているのか?一昨年デング熱が発生した代々木公園に来ていた方達に「対策をしているのか?」「デング熱やジカ熱についてどう感じるか?」聞いてみました。

「子供の服とベビーカーにも虫除けシールは必ず。私はスプレー。」
「対策していない。意外と刺されない。デング熱が出たというニュースがあったが、私は大丈夫だと思う。」
「対策していない。デング熱の患者が出た時は気をつけようというレベルで、別に何かを買うわけではなかった。」
「デング熱とかジカ熱とか名前を知ってるだけで、妊婦さんが…というのもそういえばそうだったという感じ。」
「特に対策していない。蚊がいるという考えがなかった。今思い出した、デング熱のこと。」
「虫除けはしない。刺されるが、刺されたら対処。予防はしない。話題になった時は何かするかも。」

ほとんどの方が対策をしていない!という答え。また、デング熱やジカ熱については名前は知っているけれども、どんなものか忘れてしまったという人も多かったです。2年前デング熱で閉鎖もしていた代々木公園ですが、来ている方達の“蚊の対策”への意識は薄かったです。

★間違った使い方が多い虫除けスプレー。正しい使い方は?

一方で、対策をしている方の中で一番多かったのは虫除けスプレーを使うというもの。ただ、虫除けスプレーをしていても間違った使い方で蚊に刺されることもあるそうなんです。再び日本防疫殺虫剤協会の足立さんに伺いました。

足立雅也さん
「虫除けスプレーは蚊が寄ってこないというものではありません。 蚊がよってきた時に、どこを刺したらいいのかをわからなくさせる、というのが、虫除けスプレーの仕組みです。体温で虫除けの成分が蒸発するんですが、それが虫の触覚に当たると、どこさせばいいのかがわからなくなるというものなんです。ということで、皮膚に塗ってから、その上にTシャツを着ると、衣類の表面には成分が出てこないので、蚊は、平気で刺してきます。これを防ぐためには、服の上から虫除けスプレーをするのが正解なんです。」
蚊2

日本環境衛生センターでは蚊の生態を研究しています

服を着る前にスプレーをしてその上から服を着る人も多いと思うのですが、スプレーの成分が皮膚と服の間で止まってしまって、外に出ません。なので、生地の薄い服を着ていると、その上から蚊に刺されてしまうのです。服が変色しないかどうかなど確認したうえで、服の上からも、虫除けスプレーをすることを忘れないで欲しいとのことでした。

また、網戸の使い方を間違っている人も多いそう。窓が半開きの状態で網戸をしていると、窓と網戸の間に隙間ができてしまい、そこから蚊が入ってくる場合もあるのです。なので、網戸をするときは窓を全開にしないと効果が半減してしまいます。おうちの窓と網戸を今一度チェックしてみる必要もありますね。

★蚊が媒介する感染症は世界の死因1位!?日本でも注意が必要

足立雅也さん
「世界的に見ると蚊が媒介する病気によって死ぬという方が1位(一番多い)。日本だけが平和ボケしていた。でもヒトスジシマカというのは身近にどこでもいる蚊で知らない間に広がってしまうというのが、ジカ熱とデング熱なので、これから蚊の対策というのはもっと重要視しなければならない状況に陥っている。」

日本では重い症状になった人が少なく他人事に感じる人も多いのですが、外国人観光客も年々増え、感染症が広がる可能性はあります。日頃から意識をして、対策をする必要があると話していました。

(取材・レポート:阿部真澄)


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