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仏具が起源。古くて新しい鎌倉彫が世界へ!

檀れい 今日の1ページ

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。海外からの観光客も含めて、年間2千万人が訪れるという歴史の町・鎌倉。この街には「鎌倉彫」と呼ばれる、伝統的な工芸品があります。カツラやイチョウなどの木を用いた彫刻が施された漆器で、木に文様を彫ってから、その上に漆を塗って仕上げたものです。

鎌倉彫は、およそ800年の歴史を持つ、日本固有の伝統工芸。源頼朝が幕府を開き、独自の武家文化が花開いた鎌倉の地において、13世紀に建立された禅宗寺院の仏具を起源としています。今でも建長寺や円覚寺の仏具制作を担っている数少ない仏師の血筋のひとつに、二陽堂の三橋家があります。今回、鎌倉彫を手掛けている、39歳の若き職人、三橋鎌幽さんに 鎌倉彫について伺いました。

三橋さんによりますと、木材を彫刻し、漆を塗り重ねる鎌倉彫の技法は、運慶を中心とする「仏師」たちによって生み出されたもので、木材のやわらかい質感と、彫刻刀の鋭い切れ味の中にある凛とした空気感、そして、漆の持つ美しい艶と強度を併せ持つ芸術品だ。とのこと。

鎌倉彫のものづくりは、100年もの持続年数を見込んでつくられます。そのため、できあがった作品は、10年、20年と時間が経つことで、色味も落ち着いてくるそうです。漆は塗りたてからしばらくの間は 光を表層で反射しますが、50年くらい経つと、さらに透けていく、という特性があります。つまり、劣化ではなく、変化なんですね。変化を感じつつ、手になじむ質感を長く楽しめます。自分の肌と同じように、大事に扱うのがポイントだという事です

二陽堂の若き匠、三橋鎌幽さんに、今後の展開を伺ったところ・・・何と、海外やファッションの分野への進出でした。三橋さんは、フランスのパリでの個展を開催。さらには、鎌幽ブルーという「青色」にこだわった作品も作っています。鎌倉彫では一般的に黒や朱色のものが多いのですが、こちらは、黒の漆に負けないピーコックブルー。鎌幽ブルーは「濃い青緑」の顔料ができたことで実現したということです。作品を写真で拝見しましたが、青い鎌倉彫、モダンな雰囲気があって、若い方や海外の方から人気が出そうな気がしました。

そして、去年から新たに挑んでいるのがファッションの世界。フランス人のクリエイティブデザイナーを迎えて始動したファッションブランド「ニヨウドウスタイル」では、国内外のクリエイターとコラボレーションしながら、名刺入れやブローチ、クラッチバッグなど、これまでの鎌倉彫のイメージを刷新するようなモダンで洗練された作品を創り出しているという事です。伝統を守りながら、新たな挑戦をしていく姿勢が素晴らしいですね。

 

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。
ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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