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「健康を当たり前に」をコンセプトに。ベースフードの代表取締役・橋本舜さん

ACTION

毎月、最後の金曜日は、自らACTIONを起こし、新たなサービスで世の中に新提案をする、起業家・経営者の方々をお迎えする、INNOVATIVE ACTION。そのアイデアや、実現したい未来を伺っていきます。

今回は、ベースフード株式会社の代表取締役社長・橋本舜さんです。

橋本さんは、現在31歳。2012年に株式会社DeNAに入社、新規事業を担当されます。退職後、2016年にベースフード株式会社を設立。「主食をイノベーションし、健康を当たり前に」をコンセプトに、ベースパスタ、ベースヌードル、ベースブレッド…世界初の完全栄養食を開発しました。

橋本:完全栄養食は、1食に必要な栄養素を一通り入れていることが特徴です。たとえば学校給食とか、栄養士さんが作る献立というのは、日本の統一の基準にしたがって、必要な栄養素が必要な分入るように作られているんですね。それが厚生労働省が策定を取りまとめている日本人の食事摂取基準というのがあって、それはWHOの基準に基づきながら日本人の調査を踏まえて作っているんですが。そこに約30種類の栄養素が必要と書かれていて。

橋本:今までは小麦粉だけで主食を作っていたと思うんですけど、小麦の全乳粉、玄米、大豆やナッツ類、昆布などを加えることによって、こういう栄養バランスを実現しています。定期購買でお届けしてまして、たとえば麺とパンを月に10食ずつお届けできるので、そうすると月に20回栄養バランスのいい主食を摂ることができます。これは子供の学校給食の数と同じなので、大人にも給食を届けるつもりでやっています。

橋本:たとえばタンパク質や必須脂肪酸といわれているオメガ酸脂肪酸、あとすべてのビタミンやミネラルがあるんですが、それを全部1日分の3分の1、つまり1食分含めているんです。そういうドリンクはあったんです。飲み物にサプリメントを詰め込んだようなものはあったんですが、食べ物でそういうものは世界に1つもなかったんですよね。

幸坂:なるほど。そこが世界初だったんですね。先程、ヌードルやパンがあるとおっしゃっていましたが、それはどうやって食べるんですか?

橋本:パンはそのまま袋から開けて食べていただけますし、電子レンジやトーストで温めるとより美味しく食べていただけます。麺も生麺なので、3分で茹で上がります。3分茹でたら、我々で販売しているソースですとか、市販のソースをかけていただいて、ご自身でご料理していただいても大丈夫です。

幸坂:こちらはどこで買えるんですか?

橋本:「ベースフードル」で検索していただくと、弊社のウェブサイトがありますので、そこでご購入いただけます。単品で買うと1食当たり390円、定期購買していただくと1食当たり350円です。

幸坂:私も先程いただきましたが、パンもすごく美味しくて。完全栄養食と聞くと、味がそこまで美味しくないんじゃないかと思っていたのですが…。


橋本:健康食品を作りたくはないんですね。これは、健康になるために我慢して食べるものというイメージがすごくついてるじゃないですか。そうじゃなくて、自分の身体にとっていいものは本来美味しいと感じるはずなんですよね。そこが人間は鈍ってる部分があるかと思うのですが。「美味しくて食べてたら結果健康になった」という風にしないと、健康の人の数は増えないじゃないですか。弊社はイタリアンのシェフとか、パティシエ、パン職人の方々とご一緒して、ご協力していただいて、最後その方々のお店でも使える、実際高級レストランでも使えるレベルになったら初めて販売して、そのお店とコラボしたりするんですね。

幸坂:味の改良はされているのですか?

橋本:そうですね、ベンチャー企業らしくバージョンのアップデートは繰り返しています。ベースヌードルは販売してから2年以上経っていますが、バージョン5ですね。

幸坂:それって早いですよね?

橋本:そうですね。3ヶ月とか半年に1回ずつバージョンがアップデートされていくのは、スマートフォンの世界では当たり前なのですが、食品の世界では極めて異例ですね。

幸坂:しかも商品の裏側を見ると、私は商品の栄養素を見るのが好きなのですが、これだけ栄養素が書いてある食品は初めて見ました。

橋本:そうですね、ちゃんと入っている栄養素の量は書くべきだとまず思っていて。かつ、麺やパンで約30種類の栄養素が過不足なく入っている商品は世界で唯一なので、そういった意味では初めて見られると思います。

幸坂:忙しい日とかは私は、プロテインを飲んで、サプリメントで栄養を補充してという生活だったのですけど、これ1つで栄養がしっかり摂れるというのは手軽でいいですよね。

幸坂:どういう人に利用していただきたいですか?

橋本:今のお客さんは30代や40代の共働きのビジネスパーソンの方々が一番多いです。忙しく働くビジネスパーソンで1人暮らしまたは共働きだと、1人で食事をする機会ってまあまああると思いますが、そうなると日本で美味しくて体にいいものを食べる機会ってほとんどないと思うんです。たとえば飲食店で1人で行けるお店って、男性だったらラーメンやカレー、女性だったらカフェになっちゃうと思うんです。そうすると、主食中心の食事をささっと食べることになると思うんですが、それだと炭水化物しか摂れないので、健康上不安じゃないですか?だからそういった人たちでもちゃんと栄養バランスが摂れるように、弊社は「美味しい、簡単、身体にいい」という栄養バランスの1食を買い物いらずで、ご自宅に届けることでやっております。


幸坂:「美味しい、簡単、身体にいい」という3つコンセプトは難しくないですか?

橋本:そうなんです。「美味しい、簡単、身体にいい」の3つを100点にするのは難しいのかもしれないけど、たとえば「美味しい、簡単」が100点だけど「身体にいい」が0点の商品よりは、「美味しい、簡単、身体にいい」が全部70点の商品が良かったりするじゃないですか?だから、我々はそういった意味でバランスを大事にしています。逆に中途半端ではあるかもしれないですが、「美味しい、簡単、身体にいい」のバランスを大事にするというのを会社のポリシーにしています。

幸坂:そもそもどうして橋本さんはこういった事業を始めようと思ったのですか?

橋本:2つ理由があります。1つは先程述べた、都会で暮らすビジネスパーソンで共働きや1人暮らしの人が、なぜ「美味しい、簡単、身体にいい」を実現するのが難しいのかという課題が自分の思いとしてあって。それを簡単にしたいという自分の願いです。もう1つがベンチャー企業を起こすにあたって、日本の社会課題に貢献したいと思っていて。そうじゃないとやる意味もないと思うので。子供のころから「橋本君が大人になったら少子高齢化で、高齢の方々を若い人たちが支えなくちゃいけなくて大変だよ」と言われ続けてきたんです。

橋本:で、誰かが何かしてくれるだろうと思ったのですが、全然解決してないじゃないかと思って。だから日本は少子高齢化でも豊かな社会を維持できる仕組みを作って、それを今後少子高齢化していく海外に売っていくべきだと思ったんですね。そうすると健康寿命を延ばす、つまり支える人を増やして、支えられる人の数を減らす、そして支えられる人をより元気にしていく、そういったものが一番大事だなと思って。そのベースは食にあるので、主食のイノベーションや「健康を当たり前に」というのはいいんじゃないかなと思っています。

幸坂:ベースフードを通して、今後こういう社会になったらいいなと思うことはありますか?

橋本:楽しいことをやったら、自分にとっても社会にとってもいいというサービスを作りたいんですよね。たとえば、「パン食べたいな、ハンバーガー食べたいな、ラーメン食べたいな」と思って食べたら、自分も健康だし、そこにタンパク質やビタミン、ミネラルが含まれているので、サステナビリティにもいい。食から栄養が摂れるので、サステナビリティに、社会にとってもいい。ベースフードはそういう商品だと思います。だから今後も、世の中の人達が自分のやりたいようにやったら結果的に自分にも社会にもいいという、そういうサービスやブランドを作っていきたと思います。