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作家・川上未映子が語る「人が生まれて生きて、いなくなること」

ACTION

8月16日(金)のゲストは「生殖」を問う新著『夏物語』の著者である作家・川上未映子さん。武田さんとは10年振りということで、今回はAID(非配偶者間人工授精)を題材にした本作品について、どういった思いを込めて執筆したのか伺っていきます。

武田:この作品は第三者の精子による妊娠をして子供を産むことを目標にしている夏子が主人公なんですけれども、最初からこの題材に向き合いたいと思って書き始めたんですか?

川上:そうですね。もともと私たちにとって人が死ぬこと、取り返しのつかないこととか、すごく考えさせられることの始まりには「生まれてきたこと」があって。これからは「死に方」もすごく問題になっていくのと同じように、生まれてくる方法とかも、私にとっては同じくらい驚きというか。相談してないけど生まれてきた人ばっかりで、いつか知らないうちに退場させられる。そういうのが子供の頃から不思議だなっていうのがあって。

武田:この小説を読み始めると、そもそも人間って、生まれてこようと意識して生まれてきた人がいない。赤ちゃんがしゃべったときに、「なんで?!」っていうのが基本的なスタンスなわけですよ。それが全員社会を形成しているって気付くと、結構恐怖にも感じることになりますよね。

川上:それでも、なぜか子供に会いたいとか思う気持ちがあって。そのときに、特に日本だと、まず相手がいて結婚してないといけない。女性が母親になりたいと思ったときに「普通の女性」の条件をクリアしていないとなれない。でもこの主人公は、およそ親になる条件が揃ってない。でも子供が欲しいっていう気持ちがあったときに、じゃあ一体誰が親になれるのか?一人じゃ無理なのか?って。そういうときにパートナー無しでできるのかを思考実験じゃなくて実際の等身大の女性で読者も一緒に経験してほしかった。

武田:「普通の家族」「普通の女性の生き方」みたいなことを政治家がポロッと漏らしたときに僕みたいな人間は「普通ってなんですか?」って、今までは素通りされてたけどそこで詰問される場面って増えてきて…

このあと話題は社会問題へ。世の中の同調圧力や我慢比べ…一度は経験したことがあるのでは?全編はradikoのタイムフリーで!

8月16日のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190816162750

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)