お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 音声あり

俳優の庄野崎謙さん、浪人中に『信長の野望・革新』をやり過ぎたおかげでセンター試験90点に

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

庄野崎謙さん完全版トーク前編はこちらから↓↓

■サンタさんからのプレゼントがピーコックで買われていた

「マイゲーム・マイライフ」のゲストに庄野崎謙さんがやってきました。庄野崎さんは8年前に一般男性を対象にした『俺の空 刑事編』の主役オーディションで大抜擢され、以来俳優として活躍されています。

ゲーム人生を振り返ってお話を伺っていった中で、放送後記では小学校時代と浪人時代の話を拾っていきたいと思います。


庄野崎「クリスマスのときにサンタさんにお願いして……小学校3年生くらいだと思うんですけど、『スーパードンキーコングがほしい』って書いて、翌日届いたんですよ、プレゼントが」

宇多丸「そのときはガチ信じていて?」

庄野崎「恥ずかしいんですけど、ガチでした(笑)。それで、嬉しくて、やったーって袋をビリビリに破いて、ドキドキしながらあけたんですよ。そうしたら、箱の裏に近所のゲーム屋のハンコが押されてたんですよ」

宇多丸「箱の裏に」

庄野崎「ピーコックって(笑)。もう鮮明に覚えてます。赤のハンコでした。そのときに僕の中でサンタが終わりましたね。父親かなって」

宇多丸「ピーコックじゃ買わねえだろ、サンタはって(笑)」

庄野崎「ピーコックは行かないでしょ(笑)」

そして話は高校時代へ。高校卒業間際~浪人時代に『信長の野望・革新』に尋常じゃないくらい熱中した庄野崎さん。目を閉じてもまぶたの裏に日本地図が映し出されるほどだったのだとか。

庄野崎「もともと戦国時代が好きだったというのもあるし、当時僕、高校卒業間近で、大学受験が終わった後なんですけど、合格発表の前に友達と会うのも気が引けるというか……。そのときに親が買ってくれたんですよ。それがきっかけで、超どハマりしまして。1日20時間くらいやってたんじゃないかな」

宇多丸「出た! 長時間プレイ! 当時ご実家ですよね?」

庄野崎「実家です」

宇多丸「長時間プレイをしていたゲスト、この番組にもいらっしゃいますけど、だいたい一人暮らしが条件なんですよね、やっぱり。(実家だと)許されないじゃないですか、あんまり長時間プレイは」


庄野崎「そのときは受験の精神的な抑圧と、恋愛とか……高校生だったので、挫折というか、フラれた経験とか、精神的にやられていた時期なんですよ」

宇多丸「逃避っていうんですよ、それ(笑)」

庄野崎「言ったら、引きこもりみたいな状態だったんですよね。しかも、見事に大学受験に失敗したんですよ。浪人が確定しまして。そうなってくると、浪人で、予備校に行くまでとか、行って帰ってきたらもうゲームやり放題。だからもうずーっとやっていて」

宇多丸「年間通じて信長の野望を」

庄野崎「それのみですね」

宇多丸「それだけやり込める要素もあったんでしょうけど」

庄野崎「全国統一するまでやっぱり長時間かかるんですよ。やっていると、統一したくなるわけなんですけど、できないと悔しいからもう一回ってなるし、いい感じに進めば最終的には統一するまでやるので、寝れないんですよ」

宇多丸「全国統一するまでは寝れない(笑)。あんまり強くない大名とか使ってやることも?」

庄野崎「やります、やります。途中からそういう、弱小国で統一を目指すのはよくやってましたね」

宇多丸「……一応もう一回確認しますけど、浪人中ですよね?(笑) 受験勉強中の……」

庄野崎「浪人中、でしたね」


宇多丸「親御さんは心配じゃないですか。ぶっ通しで、ずーっと部屋でゲームを……あ、勉強と見分けがつかない問題はあるかもしれないですけど」

庄野崎「ああ、そうですね。ご飯の時間と、お風呂の時間は基本的に部屋に閉じこもるという生活だったので、たぶんめちゃくちゃ心配してたとは思いますけど」

宇多丸「だって、ちょっと前までバスケ少年として快活にやっていたのが、急に引きこもっちゃってですもんね」(※庄野崎さんはもともとはスポーツ少年だった)

庄野崎「そうですね、バスケでは全国大会とか出るくらい頑張っていたので、謎の反動ですよね。逆にゲームで全国目指すっていう」

宇多丸「問題はですよ。一年に渡って浪人生活をしながら信長の野望をやり込んで、受験はどうだったんですか?」

庄野崎「あ、無事に合格することができまして」

宇多丸「あ、よかった。これ、信長の野望というゲームの特性として、一応勉強にもなるっていう」

庄野崎「そう! これは言わせていただきたいです。僕、文系だったので、国語と英語と日本史で」

宇多丸「おっ!」


庄野崎「翌年のセンター試験の自己採点で、90点以上でした(笑)」

宇多丸「おおー! 日本史が得意科目になっていた!」

庄野崎「得意になっちゃった」

宇多丸「え、これ冗談抜きでガチで信長の野望は関係あるんですか?」

庄野崎「関係ありますね。やっぱり日本史が大好きになっちゃったんですね。戦国時代はもちろん、それ以外も。なんでもこいってなって、日本史だけはぐーんと一年間で学力が上がりましたね」

宇多丸「じゃあよかったですね。その一年で、ねえ? 無駄じゃなかったですもんね」

庄野崎「無駄じゃないって思いたいですね」

宇多丸「実際、信長の野望で日本史に詳しくなったって人、世の中にいっぱいいますよね」


庄野崎「いっぱいいると思いますね。戦国大名に詳しくなるし、お城に詳しくなるし。文化も、鉄砲なのか騎馬なのか足軽なのかというところも」

私、ゲームがひとつの文化として認められるとしたらゴールはそこだと思うんですよね。国語の授業で「課題図書」があるように、社会の授業で「課題ゲーム」として信長の野望や桃鉄が取り上げられる世界になるのが夢です。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

庄野崎「兄がいまして、父と兄と僕の3人でよくゲームをやっていたんですけど、コントローラーって当時2つしかないので、兄と父が持ってるんですよね。僕、テレビのリモコンを横向きに持って参加してる感を出してましたね」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

ピックアップ