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「妖怪はコピペで増えていく時代に」國學院大學 飯倉義之 准教授

ACTION

TBSラジオ「ACTION」。8月8日(木)のゲストは國學院大學 文学部 准教授の飯倉義之さん!今回は「妖怪」をテーマに民俗学・伝承文学の観点から詳しく伺っていきます!

■インターネットの普及で妖怪は人々の共通認識から生み出す時代に

幸坂:そもそも「妖怪」ってなんなんですかね…?

飯倉:もともとは不思議な現象、説明できない現象の原因として想像された存在なんですね。そういった意味では、私たちを取り巻く環境や自然の擬人化といえると思います。

羽田:現代の妖怪はインターネットの普及が大きく関係してるってことですか?

飯倉:そうですね。

飯倉:現代においても不思議なこととかを求める心っていうのはなくなったわけではないですよね。我々は今、科学的な知識を持って暮らしてると思ってますけどそんなにちゃんと科学を理解してるわけじゃないんです。

羽田:たしかに…。

飯倉:科学的に否定されてること、たとえば血液型占いとかも信じてしまいますし、また科学的に解明されていないことでは、超能力やUFOを否定すると「ロマンがない!」とか言われちゃいますよね。こういうのは私たち一人ひとりがどう考えるか、言い換えれば「俗信」とか「民間信仰」と言っていいですよね。

羽田:はい。

飯倉:ある人がネットに妖怪っぽいものを報告すると、みんなでそれを「面白い!」って広めて共通認識になっていく。「くねくね」なんかは典型的なそれですよね。

幸坂:「くねくね」ってなんですか?

飯倉:インターネットで2000年頃から広まった怪談というか都市伝説的なものなんですけど。小学生の兄弟がおじいちゃんの田舎に行ったときに、田んぼの中でくねくねしてる白いものを見るんですね。遠くてよくわかんないからお兄ちゃんが双眼鏡を持ち出してじっと見る。弟が「お兄ちゃん分かった?」って聞くと「わからない方がいい!」って言ってそのままお兄ちゃんが精神のバランスを崩してしまうっていう怪談です。

羽田:…先生怪談上手ですね。

飯倉:でもこれインターネットに「創作です」って名乗って投稿されたんですよ。

羽田:創作なんだ!

飯倉:ただ面白いので、くねくねっていうのが現代の妖怪図鑑に必ず登録される存在になっちゃったんですね。だからこういうインターネットで作られる妖怪っていうのは「コピペで増えていく」ということですね。

羽田:なるほど!

飯倉:これが2000年代の匿名掲示板とかブログの時代だったんですけども、今はTwitterとか動画とか色んなものがありますので、「都市伝説やってみた」っていう世代なんですね。

羽田:やってみた!?

飯倉:今流行ってるのが「異世界エレベーター」っていうもので、エレベーターのボタンをある順番で押すと謎の女が乗って来るけどその女には話かけるなとか、次にこのボタンを押すとか色々やっていくと最終的に異世界に行けるという話なんですが…

時代と共に変わりながら受け継がれていく妖怪の文化。異世界エレベーターとは一体?全編はradikoのタイムフリーで!

8月8日のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190808162752

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)